環境変数
以下の表では、ヒープ・メモリー・マネージャーを使用可能にして構成するために使用できる環境変数を説明します。
以下の環境変数を使用して、使用すべきメモリー・マネージャーを示すことができます。
| 環境変数 | 値 | 説明 |
|---|---|---|
| QIBM_MALLOC_TYPE | DEFAULT | デフォルト・メモリー・マネージャーを使用することを示します。 |
| QUICKPOOL | 高速プール・メモリー・マネージャーを使用することを示します。 | |
| DEBUG | デバッグ・メモリー・マネージャーを使用することを示します。 |
QIBM_MALLOC_TYPE 環境変数が設定されていない場合、または QIBM_MALLOC_TYPE 環境変数の値が上記の値の 1 つではない場合、デフォルト・メモリー・マネージャーが使用され、以下の環境変数はすべて無視されます。
QIBM_MALLOC_TYPE が DEFAULT に設定されている場合、以下の環境変数を使用して、デフォルト・メモリー・マネージャー・オプションを示すことができます。そうでない場合、この環境変数は無視されます。
| 環境変数 | 値 | 説明 |
|---|---|---|
| QIBM_MALLOC_DEFAULT_OPTIONS | MALLOC_INIT:N | 割り振られたメモリーの各バイトは、この値に初期化されます。 |
| FREE_INIT:N | 解放されたメモリーの各バイトは、この値に初期化されます。 | |
CHUNK_REUSE_MAXSZ:N![]() |
この値以上の空のチャンクは、システムに即時に返されます。![]() |
デフォルトでは、割り振られたメモリーも解放されたメモリーも初期化されず、空のチャンクはメモリー・マネージャーにより再使用のために保持されます。
QIBM_MALLOC_TYPE が QUICKPOOL に設定されている場合、以下の環境変数を使用して、高速プール・メモリー・マネージャー・オプションを示すことができます。そうでない場合、この環境変数は無視されます。
| 環境変数 | 値 | 説明 |
|---|---|---|
| QIBM_MALLOC_QUICKPOOL_OPTIONS | POOLS:(C1 E1) (C2 E2) ... (Cn En) | 各プールのセル・サイズおよびエクステント・セル数を定義します。(Cn En) ペアの数は、プールの数を示します。 |
| MALLOC_INIT:N | 割り振られたメモリーの各バイトは、この値に初期化されます。 | |
| FREE_INIT:N | 解放されたメモリーの各バイトは、この値に初期化されます。 | |
| COLLECT_STATS | 統計を収集してアプリケーション終了時にレポートを生成することを示します。 |
デフォルトでは、割り振られたメモリーと解放されたメモリーのどちらも初期化されません。デフォルトの振る舞いは、統計収集を行わないことです。セル・サイズおよびエクステント・セル数が、指定されていないか、あるいは正しく指定されていない場合、本セクションで前述したように、デフォルトの構成値が使用されます。
QIBM_MALLOC_TYPE が DEBUG に設定されている場合、以下の環境変数を使用して、デバッグ・メモリー・マネージャー・オプションを示すことができます。そうでない場合、この環境変数は無視されます。
| 環境変数 | 値 | 説明 |
|---|---|---|
| QIBM_MALLOC_DEBUG_OPTIONS | MALLOC_INIT: N | 割り振られたメモリーの各バイトは、この値に初期化されます。 |
| FREE_INIT:N | 解放されたメモリーの各バイトは、この値に初期化されます。 |
デフォルトでは、割り振られたメモリーと解放されたメモリーのどちらも初期化されません。