用語と定義
このセクションでは、Db2® Mirror での操作に使用される用語を定義します。
- ACTIVE 複製状態
- Db2 Mirror が正常に稼働しているときの複製状態。Db2 Mirror によって、複製適格オブジェクトの同期が保持されます。
- BLOCKED 複製状態
- アクティブな複製が中断されているときの 2 次ノード の複製状態。 アクティブな複製が再開されるまでほとんどの複製対象オブジェクトに対する変更はブロックされます。
- クライアント・ファイル・システム (CFS)
- 独立補助記憶域プール (IASP) がオンに変更されていないノード上の統合ファイル・システム (IFS) 変更可能ファイル・システム のインスタンス。CFS は、対応するサーバー・ファイル・システム のノードに IFS 要求を送信します。
- クローン作成
- 構成およびセットアップ時に行われる初期アクションであり、それによってまったく同じ 2 つのノードができます。 クローン作成は、データベース IASP の定義時も実行されます。
- クラスター
- クラスター・ノード と呼ばれる IBM® i 区画のセット。クラスター・テクノロジーによって、高可用性ソリューションを実現する重要なインフラストラクチャーが提供されます。このテクノロジーは、回復力のある資源を環境内に定義し、障害を検出し、それらの障害に対応するためのメカニズムを提供します。
- クラスター・モニター
- クラスター・モニターは、クラスター・ノード 間の通信が予期せずに失敗したときの拡張ノード障害検出に使用されます。クラスター・モニターには、その他のクラスター・ノード の状況についてハードウェア管理コンソール (HMC) に照会する機能が備わっています。
- クラスター・ノード
- クラスター のメンバーである IBM i 区画。クラスター・ノードは、ビジネスのために高可用性が要求される資源をクラスター内のその他のノードと共有できます。これによって、障害が発生した場合、クラスター内のその他のノードがバックアップを提供することが可能になります。
- クラスター資源グループ (CRG)
- クラスター・ノード 間での資源の切り替えをモニターおよび管理するメカニズムを提供する、クラスター 内のエンティティー。
- コールド複製
- クローン作成プロセスの間、セットアップ・ソース・ノード が電源オフになります。これにより、コピーが行われている間は何も変更が加えられないので、ソース・ノード上のすべてのデータの最も正確なコピーが保証されます。
- データベース IASP
- Db2 Mirror による複製に適格なデータベース・オブジェクトおよび非データベース・オブジェクトを含んでいる独立補助記憶域プール (IASP)。
- デフォルトの組み込み状態
- オブジェクトに適用される規則が複製基準リスト に定義されていない場合に、そのオブジェクトの組み込み状態 を示す値。デフォルトの組み込み状態は、SYSBAS に対してと、各データベース IASP に対して定義されます。
- IFS IASP
- IFS オブジェクトを含んでいる独立補助記憶域プール (IASP)。IASP 内の IFS オブジェクトには、両方のノードからアクセス可能です。
- 組み込み状態
- オブジェクトに関連付けられている複製アクション。デフォルトの組み込み状態 と複製基準リスト 内の規則との組み合わせで、オブジェクトを複製に組み込むか、複製から除外するかが決定されます。
- 変更可能ファイル・システム (MFS)
- Db2 Mirror 環境内で切り替え可能 IFS IASP 向けの切り替え可能ファイル・システムを提供するために、Db2 Mirror によって使用される IFS ファイル・システム・タイプ。
- ネットワーク冗長グループ (NRG)
- ターゲット・システムへの 1 つ以上の物理的な Remote Direct Memory Access (RDMA) 対応リンクの集合。NRG によって、ノード間での Db2 Mirror 接続の自動化された物理的ネットワーク冗長性、フェイルオーバー、およびロード・バランシングが実現されます。Db2 Mirror 用のシステム定義 NRG は、MIRROR_DATABASE、MIRROR_ENGINE、MIRROR_IFS、MIRROR_OTHER、および MIRROR_RESYNC の 5 つです。
- Network Time Protocol (NTP) サーバー
- 1 次ノード と 2 次ノード のシステム・クロックを自動的に同期化するために使用されるサーバー。
- ノード
- Db2 Mirror によって使用される区画。
- NOT MIRRORED 複製状態
- Db2 Mirror がインストールされていないか初期構成が完了していないときの複製状態。
- オブジェクト・トラッキング・リスト (OTL)
- ノード間で複製される必要があるオブジェクト操作に関する情報と、既に再同期されたオブジェクトに関する情報とを含んでいるリスト。OTL は、一部のアクティブな複製操作を実行するために使用されることもあります。例えば、他方のノードにオブジェクトを複製する必要がある規則が複製基準リスト に追加されたときなどです。
- 1 次ノード
- ノード間のアクティブな複製が中断されるときに TRACKING 状態 に入るノード。2 次ノード と対比。
- 疑似オブジェクト・タイプ
- システム・オブジェクトではないエンティティーを参照するために、複製基準リスト 内およびオブジェクト・トラッキング・リスト 内で使用される特別なオブジェクト・タイプ。疑似オブジェクト・タイプは、システム・レベルの環境変数 (*ENVVAR)、セキュリティー属性 (*SECATR)、システム値 (*SYSVAL)、および機能使用法 ID (*FCNUSG) に対して定義されます。
- クォーラム・データ
- クラスター 内のすべてのノードに保管されるクラスター共通のデータ。これは、ノードが通信できない場合に、それらのノードに関する状況および情報を検証するために Db2 Mirror によって使用されます。
- クォーラム・ノード
- クォーラム・データの信頼性を確保するために、クラスター に追加される 3 番目のノード。
- Remote Direct Memory Access (RDMA) over Converged Ethernet (RoCE)
- Db2 Mirror が必要とするハードウェア・アダプター。少ない待ち時間と高帯域幅を備えた高速ネットワーク接続を 2 つのノード間に提供します。
- 再クローン作成
- Db2 Mirror が既に作動可能になった後に実行されるクローン作成。
- 複製基準リスト (RCL)
- オブジェクトを複製に組み込むか、複製から除外するかを決定するために使用されるルール・エンジン。
- 複製基準規則
- オブジェクトまたはオブジェクトのグループの組み込み状態 を定義する、複製基準リスト 内の規則。各規則には、IASP 名か SYSBAS、ライブラリー名、オブジェクト・タイプ、およびオブジェクト名に関する基準が含まれます。
- 複製状態
- 複製の現在の状態。SYSBAS の状態および各データベース IASP の状態は、それぞれ異なる可能性があります。
- 再同期
- TRACKING 状態 と BLOCKED 状態 が終わって複製が再開されたときに、1 次ノード と 2 次ノード の間で行われる変更の複製。再同期のフェーズ 1 が完了し、再同期処理が、オブジェクトを複製するために必要なロックを獲得すると、複製状態 は ACTIVE になります。
- 2 次ノード
- ノード間のアクティブな複製が中断されるときに BLOCKED 状態 に入るノード。1 次ノード と対比。
- サーバー・ファイル・システム (SFS)
- 独立補助記憶域プール (IASP) がオンに構成変更されているノード上の統合ファイル・システム (IFS) 変更可能ファイル・システム のインスタンス。SFS ノードは、IASP に対する IFS 要求が処理される場所です。クライアント・ファイル・システム (CFS) から開始された要求が受信、処理され、適切な応答が CFS に返送されます。
- セットアップ・コピー・ノード
- セットアップ・プロセスによって作成されるノード。これはセットアップ・ソース・ノード のクローン作成を行うことで作成され、その後、最初の IPL 時に Db2 Mirror によって自動的に構成されます。セットアップ・プロセスが完了すると、このノードは 2 次ノード になります。セットアップ・ソース・ノード と対比。
- セットアップ・ソース・ノード
- IBM i の 1 区画であり、アプリケーションが実行されている既に確立された実動区画であることもしばしばです。セットアップ・プロセスは、このノードとまったく同じコピーを作成し、Db2 Mirror 環境を確立します。セットアップ・プロセスが完了すると、このノードは 1 次ノード になります。セットアップ・コピー・ノード と対比。
- ソース・ノード
- 複製に適格な操作を開始したノード。ターゲット・ノード と対比。
- ターゲット・ノード
- 複製に適格な操作を開始しなかったほうのノード。ソース・ノード と対比。
- TRACKING 複製状態
- アクティブな複製が中断されているときの 1 次ノード の複製状態。Db2 Mirror は、オブジェクト・トラッキング・リスト 内の複製に適格なすべての操作をトラッキングします。
- ウォーム複製
- クローン作成プロセスの間、セットアップ・ソース・ノード が電源オフになりません。これにより、複製プロセス中でもセットアップ・ソース・ノード で変更を行うことができます。複製対象オブジェクトに対する変更は、Db2 Mirror によってトラッキングされます。クローン作成に続いて、トラッキングされた変更が同期化され、ノード間で複製対象オブジェクトの整合性が保たれます。