複製状態
複製状態は、複製がアクティブか、トラッキングされているか、ブロックされているかを示します。
複製状態および Db2® Mirror 環境に関するその他の詳細を表示する方法はいくつかあります。以下に、そのうちの 3 つを示します。
- 以下の図は、Db2 Mirror GUI のホーム・ページを示しています。
図 1. アクティブな複製を示す GUI 
- 以下の図は、パネルの下部で DBIASP1 データベース IASP が選択された状態の Db2 Mirror GUI のホーム・ページを示しています。
図 2. IASP のアクティブな複製を示す GUI 
- また、SYSBAS および登録済みデータベース IASP について、MIRROR_INFO ビューを照会することもできます。以下の例では、複製状態に関連する列の一部が選択されています。
SELECT IASP_NAME, REPLICATION_STATE, REPLICATION_DETAIL, REPLICATION_DETAIL_INFO, REPLICATION_DETAIL_INFO_TEXT, PRIMARY_NODE, SECONDARY_NODE FROM QSYS2.MIRROR_INFO;図 3. アクティブな複製を示す MIRROR_INFO ビュー 
役割
1 次と 2 次という役割は、2 つのノードが通信できない場合にのみ重要になります。1 次の役割を持つノードは、引き続き複製対象オブジェクトに変更を加えることが許可されます。更新はトラッキングされ、通信が再開されたときに、それらの更新を 2 次ノードに送信できます。2 次の役割を持つノードは、複製されたデータベース・オブジェクトおよびその他多くの複製適格オブジェクトに変更を加えないようにブロックされます。
アクティブな複製を示す GUI では、ノードのアイコンの上に役割が表示されています。アクティブな複製を示す MIRROR_INFO ビューでは、QSYS2.MIRROR_INFO の照会に組み込むことができる列として 1 次ノードと 2 次ノードがあります。
複製適格オブジェクトのサブセットは、複製状態に関係なく、2 次ノードから変更できます。これらの例外については、ブロック中に変更を許可するオブジェクト・タイプで説明しています。 そのような変更は、2 次ノードでトラッキングされ、通信が再開したときに 1 次ノードと再同期されます。
状態
複製状態とは、2 つのノード間における複製の現在の状態です。SYSBAS および各登録済みデータベース IASP に対して別個の複製状態が存在します。
- NOT MIRRORED
- ノードまたは IASP は、初期構成を完了していません。アクティブな複製が強制終了された場合も、この状態が適用されます。状態が NOT MIRRORED である場合、2 つのノードは独立しており、オブジェクト変更は複製されません。
- ACTIVE
- Db2 Mirror ノードまたはデータベース IASP (あるいはその両方) は、相互に通信しており、複製対象オブジェクトへの更新をアクティブに送受信しています。
- TRACKING
- この状態は、ノード間の通信が中断されたときに、1 次ノードで報告されます。この状態は、もう一方のノードの IASP がオフに構成変更されると、その IASP に適用されます。複製対象オブジェクトへの変更は、このノードまたは IASP で許可され、それらの変更は、Db2 Mirror によってトラッキングされます。複製が再開すると、トラッキングされた変更を使用してノードの再同期が行われます。再同期が完了すると、状態は ACTIVE に変わります。
- BLOCKED
- この状態は、複製を行えないときに、2 次ノードで報告されます。この状態は、もう一方のノードで変更がトラッキングされたときに、再同期のフェーズ 1 が完了していない場合に IASP に適用されます。一般的に、複製対象オブジェクトを参照することはできますが、通信が再開されるまで変更することはできません。再同期のフェーズ 1 が完了すると、状態は ACTIVE に変わります。
- IASP がオンに変更されていない場合、複製状態は報告されません。複製状態は、IASP が次回、オンに変更されたときに決定されます。
- SYSBAS の複製状態が NOT MIRRORED である場合、オンに変更されたすべての IASP の状態も NOT MIRRORED になります。
- SYSBAS の複製状態が TRACKING または BLOCKED である場合、IASP の複製状態が ACTIVE になることはありません。IASP が一方のノードでオフに構成変更され、SYSBAS の状態が変更される前に再同期プロセスが終了していなかった場合、SYSBAS が TRACKING 状態になり、1 次ノードの IASP が BLOCKED 状態になる、またはその逆の状態になる可能性があります。
- SYSBAS の複製状態が ACTIVE である場合、IASP の状態はあらゆる可能性が考えられます。セットアップ・プロセスが完了していない場合は、NOT MIRRORED になります。IASP がいずれかのノードでオフに構成変更されている場合は、TRACKING または BLOCKED となる可能性があります。
アクティブな複製を示す GUI では、各ノードの下に ACTIVE の複製状態が表示されています。IASP のアクティブな複製を示す GUI では、各 IASP の下に ACTIVE の複製状態が表示されています。アクティブな複製を示す MIRROR_INFO ビューでは、SYSBAS と各 IASP に対し、複製状態の列が表示されています。
複製詳細
- STARTING
- 2 つのノード間の複製の初期セットアップが進行中です。
- SYNCHRONIZING
- 2 つのノード間の再同期が進行中です。再同期には主に 2 つのフェーズがあります。フェーズ 1 では、各ノードの複製状態は TRACKING と BLOCKED のままになります。フェーズ 2 で、複製状態は ACTIVE になります。
- REPLICATING
- 複製はアクティブです。
- SUSPENDING
- 複製は中断されています。
- SUSPENDED
- 複製は中断されました。複製が中断された理由によっては、ノード間での限定的な内部 Db2 Mirror 通信が可能な場合があります。
- MAINTENANCE
- 複製は保守のために中断されました。すべての Db2 Mirror 通信およびシステム・ジョブが終了されます。
- RESUMING
- 以前に中断された複製を再開しています。再同期はまだ開始されていません。
アクティブな複製を示す GUI および IASP のアクティブな複製を示す GUI では、ACTIVE という複製状態の下に、Replicating という複製詳細が表示されています。アクティブな複製を示す MIRROR_INFO ビューでは、REPLICATION_DETAIL 列に、REPLICATING が戻されています。
複製の情報
複製がアクティブでないときは、Db2 Mirror 複製が行われていない理由を説明した詳細な情報を入手できます。
以下の図で、1 次ノードであるノード B2PU の複製状態は TRACKING で、2 次ノードである B2PV の複製状態は BLOCKED です。両方のノードで、複製詳細は Suspended です。B2PU の下の吹き出しテキストには、ユーザーが中断要求を開始したためにノードは中断状態であることが表示されています。

以下の図は、QSYS2.MIRROR_INFO ビューを使用して同じ環境を示したものです。REPLICATION_DETAIL_INFO 列は、SYSBAS に対しては理由コード 212、IASP に対しては理由コード 284 を示しています。REPLICATION_DETAIL_INFO_TEXT 列には、各理由コードの対応する説明が含まれています。
SELECT IASP_NAME, REPLICATION_STATE,
REPLICATION_DETAIL, REPLICATION_DETAIL_INFO,
REPLICATION_DETAIL_INFO_TEXT,
PRIMARY_NODE, SECONDARY_NODE
FROM QSYS2.MIRROR_INFO;

- Db2 Mirror GUI 内で、複製状態または複製詳細の上にカーソルを移動したとき
- QSYS2.MIRROR_INFO ビューを照会したときに、REPLICATION_DETAIL_INFO 列および REPLICATION_DETAIL_INFO_TEXT 列内
- 任意の M9 (Db2 Mirror 複製状態) 監査ジャーナル・レコード
- QSYSOPR メッセージ待ち行列に送信されるすべての CPIC901 メッセージまたは CPIC902 メッセージ内
理由コードとそれに対応するテキストは、複製詳細情報にリストされています。