TCP/IP接続の検査 (PING)

TCP/IP接続の検査 (VFYTCPCNN)コマンドは,PINGとも呼ばれ,システムとリモート・システム・パラメーターに指定されているリモート・システムとの間の接続をテストします。

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パラメーター

キーワード 記述 選択項目 ノーツ
RMTSYS リモート・システム 文字値, *INTNETADR 必須, 定位置 1
INTNETADR リモートIPアドレス 文字値 オプショナル
ADRVERFMT アドレス・バージョン形式 *CALC, *IP4, *IP6 オプショナル
MSGMODE メッセージ・モード 要素リスト オプショナル
要素 1: 応答メッセージの詳細 *VERBOSE, *QUIET
要素 2: 要約,応答エラーの場合 *COMP, *ESCAPE
PKTLEN パケットの長さ(バイト数) 8-65500, 256 オプショナル
NBRPKT パケット数 1-999, 5 オプショナル
WAITTIME 待ち時間(秒数) 1-120, 1 オプショナル
LCLINTNETA ローカルIPアドレス 文字値, *ANY オプショナル
TOS Type of Service *MINDELAY, *MAXTHRPUT, *MAXRLB, *MINCOST, *NORMAL オプショナル
IPTTL IP有効時間(ホップ限界) 1-255, *DFT オプショナル

リモート・システム (RMTSYS)

TCP/IP検査命令が実行されるホストのリモート・システム名を指定します。正常に実行するためには,名前が有効なものでなければならず,リモート・システムがローカル・システムと通信できなければなりません。次のいずれかを使用して,IPアドレスに名前を割り当てることができます。

ホスト名の分析解決は,アドレス・バージョン形式 (ADRVERFMT)パラメーターに指定された値によります。

*INTNETADR
リモート・システムは,リモートIPアドレス (INTNETADR)パラメーターに指定された値によって識別されます。
文字値
検査するリモート・システムの名前を指定してください。

リモートIPアドレス (INTNETADR)

リモートIPアドレスを指定します。有効なIPバージョン4またはIPバージョン6アドレスのいずれかが受け入れられます。IPバージョン4のIPアドレスは,そのアドレスのネットワーク識別コード(ID)部分またはホストID部分の値がすべて2進数の1またはすべて2進数の0の場合には,正しくありません。

文字値
リモート・システムのインターネット・アドレスを指定してください。コマンド入力行からIPアドレスを入力する場合には,そのアドレスをアポストロフィで囲まなければなりません。

アドレス・バージョン形式 (ADRVERFMT)

リモート・システム (RMTSYS)パラメーターに指定したホスト名の解決方法を指定します。

*CALC
ホスト名の分析解決方法は,RMTSYSパラメーターに入力されたホスト名に基づいて「計算」(決定)されます。少なくとも1つのIPバージョン6アドレスがシステムに構成されている場合は,IPバージョン6ホスト名の分析解決が実行されます。IPバージョン6アドレスが検出されないで,少なくとも1つのIPバージョン4アドレスがシステムに構成されている場合は,IPバージョン4ホスト名の分析解決が実行されます。ループバック・アドレスは,この場合の構成済みアドレスとしては考慮されません。
*IP4
IPバージョン4ホスト名解決方法を使用します。
*IP6
IPバージョン6ホスト名解決方法を使用します。

メッセージ・モード (MSGMODE)

表示される情報の量を指定します。

要素1: 応答メッセージの詳細

*VERBOSE
各PING応答が届くたびにメッセージを表示します。
*QUIET
最初のPING (VFYTCPCNN)メッセージおよび要約メッセージだけを表示します。

要素2: 要約,応答エラーの場合

*COMP
PING (VFYTCPCNN)要求によって返される要約メッセージは完了メッセージです。
*ESCAPE
モニター可能エスケープ・メッセージが戻されます。これは,PING要求を出すプログラムを書いていて,エラーがないかどうかPING要求をモニターしたい場合に有用です。可能なエスケープ・メッセージのリストが必要な場合には,PING (VFYTCPCNN)コマンドのエラー・メッセージの説明を参照してください。

パケットの長さ(バイト数) (PKTLEN)

リモート・システムに送信されるパケット内のデータの長さ(バイト数)を指定します。これには,パケットのヘッダーは含みません。

256
パケットのデータ長は256バイトです。
8-65500
各パケット内のデータのバイト数を指定します。

パケット数 (NBRPKT)

リモート・システムに送られるパケットの数を指定します。

5
5つのパケットが送られます。
1から999
リモート・システムに送られるパケットの数を指定してください。

待ち時間(秒数) (WAITTIME)

このパケット転送を障害と通知する前に戻り(エコー)パケットを待機する秒数を指定します。

1
システムは1秒間待機します。
1から120
待機する秒数を指定してください。

ローカルIPアドレス (LCLINTNETA)

アウトバウンド・パケットが使用するインターフェースのローカルIPアドレスを指定します。いずれかの有効なIPバージョン4またはIPバージョン6アドレスのいずれかが受け入れられます。IPバージョン4のIPアドレスは,そのアドレスのネットワーク識別コード(ID)部分またはホストID部分の値がすべて2進数の1またはすべて2進数の0の場合には,正しくありません。コマンド入力行からIPアドレスを入力する場合には,そのアドレスをアポストロフィで囲まなければなりません。

*ANY
任意のインターフェースのローカルIPアドレスを使用してください。
文字値
ローカルIPアドレスを指定してください。

Type of Service(TOS)

使用するType of Serviceを指定します。Type of Serviceは,インターネット・ホストおよびルーターがスループット,遅延,信頼性,およびコストの間で行うトレードオフを定義します。

注: リモート・システムとの接続の検査にIPバージョン6のアドレス解決が使用される場合には,このパラメーターは使用されません。

*NORMAL
データの転送に通常のサービスが使用されます。
*MINDELAY
遅延の最小化は,この接続ではデータのプロンプト配信が重要であることを意味します。
*MAXTHRPUT
スループット最大化は,この接続でデータに対する高いデータ速度が重要であることを意味します。
*MAXRLB
信頼性最大化は,この接続でデータに対する配布を確実にするための高水準の取り組みが重要であることを意味します。
*MINCOST
金銭上のコストの最小化は,この接続ではデータのコストの低下が重要であることを意味します。

IP有効時間(ホップ限界) (IPTTL)

IPデータグラム(パケット)存続時間値を指定します。データグラムは,このパラメーターによって指定されたルーター・ホップ数に対してのみ有効です。存続時間値は,「ホップ・カウンター」として機能します。ルーターまたはゲートウェイを介してデータグラムが渡されるたびにカウンターが減少します。ホップ数によってデータグラムの妥当性を制限することは,インターネットのルーティング・ループを避ける上で役立ちます。

: IPバージョン6は,このパラメーターをホップ限界として参照します。

*DFT
省略時の存続時間値を使用してください。

マルチキャスト・アドレスの省略時の存続時間値は1です。他のすべてのアドレスの省略時の存続時間値は,TCP/IP属性変更(CHGTCPA)コマンドのIPTTLパラメーターによって指定されます。

1から255
IPデータグラム(パケット)の存続時間値を指定してください。

1:指定したホスト名によるTCP/IP接続を検査

VFYTCPCNN   RMTSYS(IPHOST)  PKTLEN(100)  NBRPKT(10)
            WAITTIME(15)

このコマンドは,TCP/IPリンクを介してそれぞれ100バイトの10パケットをリモート・システム(TCP/IP構成にはIPHOSTとして認識されています)に送信します。各パケットの転送は15秒以内に実行する必要があり,実行できないと失敗します。

2: IPアドレスによるTCP/IP接続を検査

VFYTCPCNN   RMTSYS(*INTNETADR)  INTNETADR('128.1.1.10')
            PKTLEN(100)  NBRPKT(10)  WAITTIME(15)

このコマンドは,TCP/IPインターフェースを介してそれぞれ100バイトの10パケットをリモート・システムに送信しようとします。ユーザーは,割り当てられたシステム名ではなく,IPアドレス 128.1.1.10でRMTSYSを表現しています。15秒を超えて行われる各パケット転送は失敗します。

3:ホスト名および特定のローカル・インターフェース・アドレスを使用したTCP/IP接続を検査

VFYTCPCNN   RMTSYS(IPHOST)  MSGMODE(*QUIET)
            LCLINTNETA('9.2.2.3')

このコマンドは,それぞれ256バイト(省略時の値)の5パケット(省略時の値)を,ローカル・アドレス9.2.2.3をもつ特定のTCP/IPインターフェースを介してリモート・システムに送信しようとします。

MSGMODE(*QUIET)が指定されているので,基本出力メッセージだけが表示されます。マルチホーム・ホストでは,特定の物理インターフェースを介したネットワーク接続を検査するのに,インターフェース・パラメーターが役立ちます。

4: IPバージョン6によるTCP/IP接続を検査

VFYTCPCNN   RMTSYS(*INTNETADR)
            INTNETADR('1:2:3:4:5:6:7:8')

このコマンドは,ローカル・アドレス1:2:3:4:5:6:7:8をもつリモート・システムのTCP/IP接続を検査しようとします。

5:.指定したIPバージョン6定義ホスト名によるTCP/IP接続を検査

VFYTCPCNN   RMTSYS(IPV6HOST)

このコマンドは,TCP/IPリンクを介してそれぞれ256バイト(省略時の値)の5パケット(省略時の値)をリモート・システム(IPバージョン6 TCP/IP構成にIPV6HOSTとして認識されています)に送信しようとします。

省略時の「アドレス・バージョン形式」は*CALCです。ホスト名の解決で,指定されたホスト名に対して複数のIPアドレスが戻されることがあります。ただし,この場合(*CALC)に,TCP/IPリンクを介してその接続を検査した時には,(IPバージョン4またはIPバージョン6で)解決された最初のIPアドレスが使用されることになります。

6: TCP/IP接続およびIPバージョン6ホスト名解決の明示的使用を検査

VFYTCPCNN   RMTSYS(IPV6HOST)  ADRVERFMT(*IP6)

このコマンドは,TCP/IPリンクを介してそれぞれ256バイト(省略時の値)の5パケット(省略時の値)をリモート・システム(IPバージョン6 TCP/IP構成にIPV6HOSTとして認識されています)に送信しようとします。

この例は,TCP/IPリンクを介した接続の検査時に,有効なIPバージョン6解決アドレスIPV6HOSTだけが使用されるという点が例5とは異なっています。

エラー・メッセージ

*ESCAPE メッセージ

TCP3210
接続検査の統計:&2の&1は正常に実行された(&3 %)。
TCP3213
リモート・システムに到達できない。
TCP3219
アドレス&1がアドレス・バージョン形式&2と一致していません。