TCP/IPの終了 (ENDTCP)
| 実行可能場所: すべての環境 (*ALL) スレッド・セーフ: 条件付き |
パラメーター 例 エラー・メッセージ |
TCP/IPの終了 (ENDTCP)コマンドはTCP/IP処理を終了します。
注意:
ENDTCPコマンドは注意して使用する必要があります。これを使用すると,作業しているシステムでのすべてのTCP/IP処理が終了します。
ENDTCPコマンドにOPTION(*IMMED)が指定されている場合には,次のことが起こります。
- すべてのTCP/IP接続が終了します。これは,ソケットを使用している現在活動状態のすべてのアプリケーションに影響します。
- ENDSVR(*NO)が指定されていない限り,TELNET, FTP, TFTP, SMTP, LPD, HTTP, POP, ROUTED, DHCP, DNS, DDM, BOOTP, REXEC, SNMP, DIRSRV, INETD, MGTC, ONDMD, NETSVR, DLFM, VPN, EDRSQL, NTP, QOS, TCM, DOMINO, WEBFACING, OMPROUTED,およびCIMOMのTCP/IPサーバー・ジョブが終了します。
- QSYSWRKサブシステムで現在活動状態のエージェントが終了します。詳細については,適用業務サーバーの終了 (ENDSVR)パラメーターの記述を参照してください。
- 活動状態のすべてのTCP/IPインターフェースが終了します。
ENDTCPコマンドにOPTION(*CNTRLD)が指定されている場合には,次のことが起こります。
- TCP, UDP,または行ソケットに対して新しいオープン操作を使用できません。
- DELAYパラメーター値に指定されている時間が満了した後で,ENDTCP *IMMED操作を実行するQSYSWRKサブシステムにジョブが投入されます。
- ENDTCP OPTION(*CNTRLD)を出した後では,いつでもENDTCP OPTION(*IMMED)を投入することができます。これは制御された終了を取り消します。ENDTCP OPTION(*IMMED)が出されると,TCP/IP処理が終了します。
制約事項:
- このコマンドは条件付きのスレッド・セーフです。このコマンドは,TCP/IPサーバーの各タイプを処理するために別のプログラムを呼び出します。呼び出されるこのプログラムがスレッド・セーフの場合には,このコマンドはスレッド・セーフです。
| 上 |
パラメーター
| キーワード | 記述 | 選択項目 | ノーツ |
|---|---|---|---|
| OPTION | 終了方法 | *IMMED, *CNTRLD | オプショナル, 定位置 1 |
| DELAY | 制御された終了遅延時間 | 1-86400, 30 | オプショナル, 定位置 2 |
| ENDSVR | 適用業務サーバーの終了 | *YES, *NO | オプショナル |
| CONFIRM | 確認 | *ENVVAR, *INTERACT, *YES, *NO | オプショナル |
| 上 |
終了方法 (OPTION)
TCP/IP処理が直ちに終了するか,あるいは制御された方式で終了するかを指定します。
- *IMMED
- TCP/IP処理が即時に終了されます。
注意:
ENDTCP OPTION(*IMMED)コマンドは注意して使用してください。ENDTCP *IMMEDコマンドを出したときに,アプリケーションがデータを処理中で操作が完了していない場合には,データは一部だけ更新されてしまう場合があります。次の通り実行するようお奨めします。
- ENDTCPコマンドを出す前に,他のすべてのユーザーが自分たちのアプリケーションを終了できるように,ユーザーに通知してください。
- システムで発生しているTCP/IPトラフィックがないことが判明した時点でENDTCPコマンドを出してください。システム上の現在のTCP/IPトラフィックを表示するには,TCP/IP状況の処理(WRKTCPSTSまたはNETSTAT)コマンドでオプション3を使用してください。
- *CNTRLD
- TCP/IP処理は制御された方式で終了します。TCP/IPを使用中のアプリケーションはその処理を完了するための時間が与えられます。新しいアプリケーションの処理はできません。指定した時間が経過した後で,ENDTCP OPTION(*IMMED)の処理が実行されます。
制御された終了処理は次のいずれも実行 しません 。
- 指定された時間が経過する前にすべてのTCP/IP処理が完了したかどうかを監視しません。
- TCP/IP接続を現在使用しているアプリケーションに,TCP/IP処理が終了することを通知しません。
| 上 |
制御された終了遅延時間 (DELAY)
TCP/IP処理の制御された終了操作を完了するために許される時間(秒数)を指定します。この時間が経過すると,すべてのTCP/IP処理が即時に終了します。
- 1から86400
- 終了操作が完了する秒数を指定してください。
| 上 |
適用業務サーバーの終了 (ENDSVR)
ENDTCPコマンドでTCP/IP処理が終了された時に,すべてのTCP/IPアプリケーション・サーバー・ジョブを終了するかどうかを指定します。
注意:
このパラメーターに*NOを指定する前に,以下を考慮してください。
- TCP/IPを使用しているアプリケーションに影響を与えることなく,システム上のすべてのTCP/IP処理を終了することはできません。
- TCP/IP処理が終了し,活動状態のTCP/IPエミュレーション形式(ANYNETなど)がない場合には,再始動されないTCP/IPアプリケーションは正しく機能しません。
- *YES
- ENDTCPコマンドは,TCP/IP処理を終了する前にすべてのTCP/IPアプリケーション・サーバーを終了します。
- *NO
- ENDTCPコマンドは,TCP/IP処理を終了する時にどのTCP/IPアプリケーション・サーバー・ジョブも終了しません。
注: ENDTCP ENDSVR(*NO)を使用して,ANYNETを使用しているジョブの操作を妨げることなく,TCP/IP処理を終了することができます。TCP/IP処理は終了しますが,ANYNETを使用しているTCP/IPアプリケーション・サーバーは機能を続行します。
TCP/IPとANYNETの両方が非活動状態の場合に,TCP/IPアプリケーション・サーバー・ジョブを終了するには,TCP/IPサーバーの終了(ENDTCPSVR)コマンドを使用します。
| 上 |
確認 (CONFIRM)
TCP/IPを終了する前に,その要求を確認する必要があるかどうかを指定します。
- *ENVVAR
- 要求を確認する必要があるかどうかの判別には,環境変数QIBM_ENDTCP_CONFIRMの値が使用されます。この値が*INTERACT, *YES,または*NOに設定されている場合には,その値について下記で説明される処置が取られます。環境変数が定義されないか,あるいはこれらの値の1つに設定されない場合には,確認は行われません。
- *INTERACT
- ENDTCPコマンドが対話式ジョブで出されると,確認パネルが表示されます。ENDTCPコマンドが非対話式ジョブで出されると,確認は行われません。
- *YES
- ENDTCPコマンドが対話式ジョブで出されると,確認パネルが表示されます。ENDTCPコマンドが非対話式ジョブで出されると,照会メッセージがQSYSOPRに送られます。
- *NO
- ENDTCPコマンドが出されたときに,確認は行われません。
| 上 |
例
例1: TCP/IPの即時終了
ENDTCP OPTION(*IMMED)
このコマンドは,システム上のすべてのTCP/IP処理を即時に終了します。
例2: TCP/IPの制御された時間以内の終了
ENDTCP OPTION(*CNTRLD) DELAY(120)
このコマンドは,120秒が経過した後ですべてのTCP/IP処理を終了します。この時間中には,新しいTCP/IP処理はできません。
例3:アプリケーション・サーバーを終了しないTCP/IPの即時終了
ENDTCP OPTION(*IMMED) ENDSVR(*NO)
このコマンドは,システム上のすべてのTCP/IP処理を即時に終了します。しかし,TCP/IP処理が終了すると,アクティブであるTCP/IPアプリケーション・サーバー(FTP, SMTPなど)が,すべて終了するわけではありません。
| 上 |
エラー・メッセージ
*ESCAPE メッセージ
- TCP1A13
- 別のジョブがTCP/IPまたはIP OVER SNAを開始または終了中である。
- TCP1A70
- &1が活動状態になっていない。
- TCP1A72
- *CNTRLDオプションでTCP/IPは既に終了している。
- TCP1A73
- 内部オブジェクトに損傷がある。
- TCP1A74
- ジョブの投入中にエラーが起こった。
- TCP1A77
- &1は正常に完了したが,エラーが起こった。
- TCP8A3F
- 操作が完了したかどうかを判別できません。
- TCP9999
- プログラム&1でシステムの内部エラーが起こった。
| 上 |