データベース関係表示 (DSPDBR)

データベース関係表示(DSPDBR)コマンドは,データベース・ファイルに関する関連情報を提供します。このコマンドは,特定のファイルに従属している物理ファイルおよび論理ファイル,特定のレコード様式を使用するファイル,または特定のファイル・メンバーに従属しているファイル・メンバーを識別します。この情報は,表示するか,印刷するか,あるいはデータベース出力ファイルに入れることができます。このコマンドは,装置ファイルには適用されません。

データベース出力ファイルに情報が出力される場合に,使用されるレコード様式の名前がQWHDRDBRとなります。レコード様式QWHDRDBRのフィールドは,ライブラリーQSYSのファイルQADSPDBRにあるIBM提供様式QWHDRDBRのフィールドと同じです。データベース出力ファイルには,次の情報が入ります。

制約事項:

パラメーター

キーワード 記述 選択項目 ノーツ
FILE ファイル 修飾オブジェクト名 必須, 定位置 1
修飾子 1: ファイル 総称名, 名前, *ALL
修飾子 2: ライブラリー 名前, *LIBL, *CURLIB, *USRLIBL, *ALLUSR, *ALL
OUTPUT 出力 *, *PRINT, *OUTFILE オプショナル
OUTFILE 出力を受け取るファイル 修飾オブジェクト名 オプショナル
修飾子 1: 出力を受け取るファイル 名前
修飾子 2: ライブラリー 名前, *LIBL, *CURLIB
OUTMBR 出力メンバー・オプション 要素リスト オプショナル
要素 1: 出力を受け取るメンバー 名前, *FIRST
要素 2: レコードの置き換えまたは追加 *REPLACE, *ADD
MBR メンバー 名前, *NONE オプショナル, 定位置 2
RCDFMT レコード様式 総称名, 名前, *NONE, *ALL オプショナル

ファイル (FILE)

その関連情報が表示,印刷,または出力ファイルに入れられるファイルを指定します。

これは必須パラメーターです。

修飾子1: ファイル

*ALL
1つまたは複数のライブラリー中のすべてのファイルについて情報が提示されます。
名前
ファイルのフルネームを指定してください。このファイルの情報だけが表示されます。
総称名
総称ファイル名を指定してください。指定された文字で始まる名前を持つすべてのデータベース・ファイルの情報が提供されます。

修飾子2: ライブラリー

*LIBL
最初に一致するものが見つかるまで,現行スレッドのライブラリー・リスト内のすべてのライブラリーが検索されます。
*CURLIB
スレッドの現行ライブラリーが検索されます。スレッドの現行ライブラリーとして指定されているライブラリーがない場合,QGPLライブラリーが検索されます。
*USRLIBL
現行ライブラリー項目が現行スレッドのライブラリー・リストに存在する場合には,現行ライブラリーおよびライブラリー・リストのユーザー部分にあるライブラリーが検索されます。現行ライブラリー項目がない場合には,ライブラリー・リストのユーザー部分にあるライブラリーが検索されます。
*ALLUSR
すべてのユーザー・ライブラリーが検索されます。次のものを除き,英字Qで始まらない名前のすべてのライブラリーが検索されます。

#CGULIB     #DSULIB     #SEULIB
#COBLIB     #RPGLIB
#DFULIB     #SDALIB

次のQXXXライブラリーは弊社提供のものですが,これらには一般的によく変更されるユーザー・データが収められます。したがって,これらのライブラリーは「ユーザー・ライブラリー」と見なされ,検索されます。

QDSNX       QRCLXXXXX   QUSRDIRDB   QUSRVI
QGPL        QSRVAGT     QUSRIJS     QUSRVXRXMX
QGPL38      QSYS2       QUSRINFSKR  QWQCENT
QMGTC       QSYS2XXXXX  QUSRNOTES   QWQREPOS
QMGTC2      QS36F       QUSROND
QMPGDATA    QUSER38     QUSRPOSGS
QMQMDATA    QUSRADSM    QUSRPOSSA
QMQMPROC    QUSRBRM     QUSRPYMSVR
QPFRDATA    QUSRDIRCF   QUSRRDARS
QRCL        QUSRDIRCL   QUSRSYS

  1. 'XXXXX'は1次補助記憶域プール(ASP)の番号です。
  2. 前のリリースのCLプログラム内でコンパイルされるユーザー・コマンドを入れるために,弊社がサポートする前の各リリース用にQUSRVXRXMXの形式の別のライブラリー名を作成することができます。QUSRVXRXMXユーザー・ライブラリーのVXRXMXは弊社が引き続きサポートしている前のリリースのバージョン,リリース,およびモディフィケーション・レベルです。
*ALL
QSYSを含むシステム上のすべてのライブラリーが検索されます。
名前
検索するライブラリーの名前を指定してください。

出力 (OUTPUT)

コマンドからの出力がどこに送られるかを指定します。

*
出力は表示されるか(対話式ジョブによって要求された場合),あるいはジョブのスプール出力で印刷されます(バッチ・ジョブによって要求された場合)。
*PRINT
出力はジョブのスプール出力で印刷されます。
*OUTFILE
出力は,出力を受け取るファイル (OUTFILE)パラメーターで指定されたデータベース・ファイルに送られます。

出力を受け取るファイル (OUTFILE)

コマンドの出力が送られるデータベース・ファイルを指定します。ファイルが存在しない場合には,このコマンドによって,指定されたライブラリーにデータベース・ファイルが作成されます。ファイルが作成される場合には,ファイルの共通権限は,ファイルが作成されるライブラリーに指定された作成権限と同じものになります。ライブラリーの作成権限を表示するには,ライブラリー記述表示(DSPLIBD)コマンドを使用してください。

修飾子1: 出力を受け取るファイル

名前
コマンド出力が送られる先のデータベース・ファイルの名前を指定してください。

修飾子2: ライブラリー

*LIBL
ファイルを見つけるために,ライブラリー・リストが使用されます。ファイルが見つからない場合には,現行ライブラリーにファイルが作成されます。現行ライブラリーが存在していない場合には,ファイルはQGPLライブラリーに作成されます。
*CURLIB
ファイルを見つけるためにスレッドの現行ライブラリーが使用されます。スレッドの現行ライブラリーとして指定されているライブラリーがない場合,QGPLライブラリーが使用されます。
名前
検索するライブラリーの名前を指定してください。

注: 出力ファイル形式は,QSYSライブラリーのシステム・ファイルQADSPDBRのQWHDRDBRと同じでなければなりません。出力ファイル形式の詳細については,IBM i Information Center(http://www.ibm.com/systems/i/infocenter/)の「データベース」カテゴリーを参照してください。

出力メンバー・オプション (OUTMBR)

コマンドの出力を受け取るデータベース・ファイル・メンバーの名前を指定します。

要素1: 出力を受け取るメンバー

*FIRST
ファイル内の最初のメンバーが出力を受け取ります。OUTMBR(*FIRST)が指定されていて,メンバーが存在していない場合には,システムが出力を受け取るファイル (OUTFILE)パラメーターに指定されたファイルの名前を使用してメンバーを作成します。メンバーが既に存在している場合,その既存メンバーの終わりに新規レコードを追加するのか,あるいはそのメンバーをクリアして新規レコードを追加するのかを選択できます。
名前
出力を受け取るファイル・メンバーの名前を指定してください。存在していない場合には,システムが作成します。

要素2: レコードの置き換えまたは追加

*REPLACE
システムは,既存のメンバーを消去し,新しいレコードを追加します。
*ADD
システムは,既存のレコードの終わりに新しいレコードを追加します。

メンバー (MBR)

その従属メンバー情報が表示,印刷,または出力ファイルに入れられるデータベース・ファイルのメンバーを指定します。

*NONE
ファイル・メンバーについての情報が提供されません。
名前
ファイル・メンバーのフルネームを指定してください。指定したファイル・メンバーの情報が提供されます。メンバー名を指定した場合には,レコード様式 (RCDFMT)パラメーターにレコード様式名を指定することはできません。

レコード様式 (RCDFMT)

その従属情報が表示,印刷,またはデータベース・ファイルに入れられるレコード様式を指定します。このパラメーターを指定した場合には,メンバー (MSG)パラメーターにメンバー名を指定することはできません。

*NONE
依存レコード様式情報は提示されません。
*ALL
指定されたファイル内のすべての共有レコード様式についての情報が提示されます。
名前
レコード様式のフルネームを指定してください。この特定のレコード様式についての情報が提示されます。
総称名
総称名を指定してください。指定された文字で始まる名前を持つすべてのレコード様式について情報が提示されます。

以下の例では,対話環境があること,およびコマンドのユーザーには関係のあるすべてのライブラリーとオブジェクトへのアクセスが許可されていることを前提としています。

1:データベース関係情報の表示

DSPDBR   FILE(LIBRARY1/FILE1)  RCDFMT(FORMAT1)

このコマンドは,FORMAT1形式を使用し,LIBRARY1のFILE1と関連付けられたすべてのファイルの名前およびデータベース関係情報のリストを表示します。環境は対話式であるため,出力はこのコマンドを実行中のワークステーションで表示されます。

2:データベース関係情報の表示

DSPDBR   FILE(LIB1/FILE1)

このコマンドは,データ共用のためにLIB1のFILE1に依存するすべてのファイルのデータベース関係情報を表示します。それは,このコマンドを実行中のワークステーションで表示されます。

3:データベース関係情報の表示

DSPDBR   FILE(LIB1/FILE1)  MBR(MEMBER1)

このコマンドは,データ共用またはアクセス・パス共用のためにLIB1のFILE1のMEMBER1に依存するすべてのメンバーのデータベース関係情報を表示します。それらは,このコマンドを実行中のワークステーションで表示されます。

エラー・メッセージ

*ESCAPE メッセージ

CPF3010
&2には&1のデータベース・ファイルは見つからない。
CPF3012
ライブラリー&2にファイル&1が見つからない。
CPF3014
&2の&1として指定されたファイルを表示することができない。
CPF3028
レコード様式&1がファイル&2に見つからない。
CPF3029
メンバー&1は&3のファイル&2に見つからなかった。
CPF3052
ファイル&1の記述が使用できない。
CPF3061
出力ファイル&1のレコード様式&3が見つからない。
CPF3063
&2の出力ファイル&1は物理ファイルではない。
CPF3064
ライブラリー&1が見つかりません。
CPF3066
&2の出力ファイル&1の作成中にエラー。
CPF3067
&2のファイル&1のオープン中にエラー。
CPF3068
&2のファイル&1への書き出し中にエラー。
CPF3069
&2のファイル&1のクローズ中にエラー。
CPF3070
ファイル&1のメンバー&3の作成中にエラー。
CPF3072
&2のファイル&1はシステム・ファイルである。
CPF3074
ライブラリー&1の使用は認可されていない。
CPF3075
ライブラリー&1が使用できません。
CPF3076
画面上でエラーが起こった。
CPF3077
表示を取り消そうとした時にエラーが起こった。
CPF3084
ファイル&1のメンバー&3の消去中にエラー。