表示装置ファイルの Unicode に関する考慮事項

Unicode は、各国間でのデータの交換を可能にするための、出力文字およびテキストの万国共通のエンコード・スキームです。 DDS では、Unicode の 2 つの変換形式 (UTF_16 および UCS_2) がサポートされています。

表示装置ファイル内の Unicode フィールドには、UCS-2 または UTF-16 データを収納することができます。 Unicode データは、1 単位のテキストを表現できる最小バイトの組み合わせを表すコード単位 で構成されています。

DDS でサポートされる Unicode には、2 つの変換形式 (エンコード方式) があります。

Unicode のデータは、現在 5250 データ・ストリームをサポートしている表示装置ではサポートされません。 したがって、入出力の際には Unicode データと EBCDIC の間での変換が必要になります。 出力のときは、Unicode データが該当の装置の CCSID に変換されます。 入力のときは、該当の装置の CCSID から Unicode の CCSID に変換されます。

Unicode のデータが何に変換されるのかを決定するのは、該当の装置の CCSID であるため (装置構成から判別される)、 変換されたデータの表示方法は装置によってそれぞれ異なります。 例えば、SBCS 文字にマップされる Unicode コード単位は、グラフィック DBCS 使用可能装置では DBCS 置換文字として 表示されます。 DBCS 使用可能装置または SBCS 使用可能装置では、Unicode コード単位は SBCS 文字として表示されます。DBCS 文字にマップされる Unicode コード単位は、グラフィック DBCS 使用可能装置ではグラフィック DBCS 文字として表示されます。 DBCS 装置では、DBCS 文字が表示されて、括弧が付けられます (シフトアウトとシフトイン文字で囲まれます)。 SBCS 装置では SBCS 置換文字が表示されます。

また、すべての Unicode 使用可能フィールドを出力バッファー内で初期設定してから、 それらのフィールドを画面に書き込むことをお勧めします。 デフォルト初期設定の実行が許容されている場合には、予測できない結果が生じることがあります。