ファイル・システム

ファイル・システムは、 論理単位として編成された記憶域の特定のセグメントへのアクセスを提供します。 システムの論理単位とは、ファイル、ディレクトリー、ライブラリー、およびオブジェクトです。

各ファイル・システムには、記憶域の情報にアクセスするための論理構造と規則のセットがあります。 これらの構造と規則は、ファイル・システムによって異なります。 構造と規則という観点から見ると、 ライブラリーを介してデータベース・ファイルその他のさまざまなオブジェクト・タイプにアクセスする IBM® i サポートは、 1 つのファイル・システムと見なすことができます。同様に、 フォルダー構造を介して文書 (実際にはストリーム・ファイル) にアクセスするための IBM i サポートは、 別のファイル・システムと見なすことができます。

統合ファイル・システムでは、ライブラリー・サポートとフォルダー・サポートが別々のファイル・システムとして扱われます。異なる機能をもつ他のタイプのファイル管理サポートもまた、 別個のファイル・システムとして扱われます。

共通のインターフェースを使用すれば、 任意のファイル・システムと対話することができます。 このインターフェースは、 データ管理インターフェースで提供されるレコード入出力とは対照的に、 ストリーム・データの入出力用に最適化されています。 提供されているコマンド、メニューと表示画面、 およびアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) は、 この共通インターフェースを介してファイル・システムと対話することを可能にします。

図 1. ファイル・システム、ファイル・サーバー、および統合ファイル・システム・インターフェース
ファイル・システム、ファイル・サーバー、および統合ファイル・システム・インターフェース

統合ファイル・システム・インターフェースを介したネットワーク・ファイル・システムの使用

ネットワーク・ファイル・システム (NFS) は、統合ファイル・システムのインターフェースを 介してアクセス可能となります。これらの考慮事項および制限事項に注意してください。