script コマンド

目的

端末セッションのタイプ・スクリプトを作成します。

構文

スクリプト [ -a ] [ -q ] [ File ]

説明

script コマンドは、端末に表示されるすべてのタイプ・スクリプトを作成します。 タイプスクリプトはFileパラメータで指定されたファイルに書き込まれる タイプ・スクリプトはあとでライン・プリンターに送ることができます。 ファイル名を指定しないと、タイプ・スクリプトは現行ディレクトリーにファイル名 typescript で保管されます。

fork されたシェルが終了すると、スクリプトも終了します。

このコマンドは、ハードコピー端末が不足しているときにハードコピー・レコードを作成する場合に便利です。 例えば、CRT ディスプレイで作業中にダイアログのハードコピー・レコードが必要になった場合に、 script コマンドを使用してください。

script コマンドは SetUserID モード・ビットを設定するため、セキュリティー上の理由から、 このコマンドの呼び出し時に LIBPATH 変数の値が設定解除されます。 しかし、LIBPATH は、環境ファイル内で定義されれば、fork されたシェルで自動的にリセットされます。 この振る舞いは NLSPATH 環境変数についても当てはまります。 関連情報については、exec サブルーチンを参照してください。

フラグ

項目 説明
-a タイプスクリプトを指定されたファイルまたはタイプスクリプトファイルに追加する
-q 診断メッセージを抑制します。

ファイル

項目 説明
/usr/bin/script script コマンドが入っています。