rc.powerfail コマンド

目的

RPARS/6000プラットフォーム・アーキテクチャ)固有のEPOW(Environmental and POwer Warning)イベントを処理し、EPOWイベント処理の一環として、必要に応じてシステムをシャットダウンします。

構文

rc.powerfail [ -h ] | [[ -s ] [ -t [ mm ]] [-c [ss]]]

説明

rc.powerfail コマンドは、 init がカーネルから SIGPWR シグナルを受け取ると、 /etc/inittab ファイルによって開始されます。 rc.powerfail コマンドは、 ioctl() を使用してシステムの状態を判別します。 rc.powerfail コマンドは、EPOW イベントが発生した場合にのみ呼び出す必要があります。

以下の表に、 rc.powerfail によって処理されるさまざまな EPOW イベントと、それに対応して rc.powerfail によって実行されるイベント処理をリストします。
EPOW クラス rc.powerfail によるイベント処理
1
これらのタイプのエラーは、オペレーティング・システムにとっては、あまり重要でない冷却の問題であると見なされます。
rc.powerfail は、 cron 項目を介して現在システムにログオンしているユーザーに警告します。この項目は、シチュエーションが表示されなくなるまで 12 時間ごとにウォールドされます。 予備ファンの障害。 内部の熱の問題。
2
これらのタイプのエラーは、オペレーティング・システムにとっては、あまり重要でない電源の問題であると見なされます。
rc.powerfail は、 cron 項目を介して現在システムにログオンしているユーザーに警告します。この項目は、シチュエーションが表示されなくなるまで 12 時間ごとにウォールドされます。 予備 AC 入力障害。
3
これらのイベントは本質的に重大なものであり、可能な限り速やかにシステムの電源をオフにしなければなりません。
rc.powerfail は、ユーザーが -t オプションを使用して他の待機時間を指定していない限り、10 分後にシステム・シャットダウンを開始します。 周囲の温度が所定の限界値に達しつつある場合。
4
この種類のエラーは本質的に緊急事態であり、システムをすぐに停止する必要があります。
rc.powerfail は、このイベントを 20 秒以内に処理する必要があります。 このような場合、 rc.powerfail は、現在システムにログオンしているユーザーに警告を出し、即時にシステムを停止します。 AC 電源障害。どの電源の電力も失われた場合。
5, 7
この種類のエラーは本質的に緊急事態であり、マイクロ秒の単位で対応しなければなりません。
これらはマイクロ秒単位で処理する必要があるため、 rc.powerfail はこれらのイベントを処理しません。 rc.powerfail がこれらの条件で制御を取得した場合、待機時間が経過するまで待機し続けます。 ファン・システムのすべてに障害が発生し、予備でない電源に障害が発生した場合。
前述のように、EPOW クラス 3 イベントの場合、 rc.powerfail コマンドは、システムのシャットダウンの約 10 分前に指定されます。 ユーザーは、 /etc/inittab ファイルの powerfail エントリーで -t オプションを使用して、この時間を変更できます。 最後の 60 秒間に突入する前に、まだログオンしているユーザーに対して、シャットダウンまでの残り時間を示すメッセージが送られます。 最後の 60 秒間のどこかでイベントがクリアされると、システムのシャットダウンは停止し、すべてのエラーがクリアされたことがユーザーに通知されます。 シャットダウンが望ましくない場合、ユーザーは /etc/inittab ファイル内のコマンドに -s オプションを追加することができます。

また、EPOW クラス 3 イベントの場合、 rc.powerfail は、環境固有のスクリプト (存在する場合) をシステム・シャットダウンの前に実行することを許可します。 これらのスクリプトは /usr/lib/scripts/epowの下に配置され、 rc.powerfail はデフォルトで 10 秒間待機して完了します。 この待機時間は、 -c オプションを使用して変更できます。 -c オプションで指定された値は、これらのスクリプトの待ち時間 (秒単位) として使用されます。

フラグ

項目 説明
-h パワー状況コードおよびその処置が入っている通知メッセージを指定します。 rc.powerfail -h コマンドは、EPOW イベント処理の一部として必要に応じてシステムをシャットダウンします。
-s バッテリー・バックアップまたはファンの故障のいずれかによるシステムの電源障害が生じた場合に、システムのシャットダウンを実行しません。 ログオン・ユーザーは引き続き該当するすべてのメッセージを受け取りますが、実際のシステム・シャットダウンはシステム管理者が行います。 重大な電源障害が検出された場合には、このフラグは効力を持ちません。
-t mm バッテリー・バックアップまたはファンの故障による主電源の消失の場合の、システムのシャットダウンまでの合計時間の分数を指定します。 この数値はバッテリー・バックアップが保証する時間の半分に等しくなければなりません。 重大な電源障害が検出された場合には、このフラグは効力を持ちません。
-c ss EPOW 3 の状況で、環境特有のサード・パーティー製スクリプトの実行完了を rc.powerfail が待機する時間を指定します (秒単位)。

終了状況

システムがシャットダウンした場合は、終了値は戻されません。 それ以外の場合は、rc.powerfail コマンドによって以下の終了値が戻されます。

項目 説明
0 正常な状態。
1 構文エラー。
※2 halt -q が失敗しました。
3 shutdown -F が失敗しました。
4 エラーが発生しました。 shutdown -F を使用してただちにシステムをシャットダウンしてください。
5 不定状態。 サービス技術員に連絡してください。

セキュリティー

アクセス制御: ルートのみ。

  1. 電源状況が 3 の原因を調べるには、次のように入力します。
    rc.powerfail -h
  2. クリティカルでない電源障害またはファンの故障が発生した場合に、システムのシャットダウンを防止するには、次のように入力します。
    chitab "powerfail::powerfail:/etc/rc.powerfail -s >dev/console 2>&1"
    次に init が受信する SIGPWR は、クリティカルでない電源障害が発生した場合に、システムのシャットダウンを実行しません。
  3. シャットダウンまでの時間を 30 分に変更するには、次のように入力します。
    chitab "powerfail::powerfail:/etc/rc.powerfail -t 30 >/dev/console 2>&1"
    この状態が重大でないと仮定すると、 init によって受信される次の SIGPWR は、システム・シャットダウンまで 30 分の遅延となります。

ファイル

項目 説明
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