IPv6 マルチホーム・リンク内サポートとサイト内サポート

1 つのホストに複数のインターフェースを定義することができます。 複数のアクティブなインターフェースを持つホストをマルチホームと呼びます。 各インターフェースには、関連するリン・ローカル・アドレスがあります。

リンク内アドレスだけでも、同一リンクに接続したノード間で通信を行うことが可能です。

マルチホーム・ホストには、2 つ以上の関連のリンク内アドレスが指定されます。 AIX® IPv6 実装には、マルチホーム・ホストでリンク層アドレスを解決する方法を処理するための 4 つのオプションがあります。 オプション 1 がデフォルトです。

項目 説明
オプション 0 マルチホーム・アクションは行われません。 送信は最初のリンク内インターフェースを使用します。 隣接ディスカバリー・プロトコル (NDP) がアドレス解決を実行する必要がある場合には、NDP がリンク内ローカル・アドレスが定義されているそれぞれのインターフェースを使用して Neighbor Solicitation メッセージをマルチキャストします。 NDP は、最初の Neighbor Advertisement メッセージを受信するまで、データ・パケットをキューの中に保持します。 受信後、データ・パケットはこのリンクで送信されます。
オプション 1 NDP がアドレス解決を実行する必要がある場合、すなわち、データ・パケットを宛先に送信し、ネクスト・ホップに関するリンク層情報が Neighbor Cache にない場合は、NDP はリンク内アドレスが定義されている各インターフェースを使用して Neighbor Solicitation メッセージをマルチキャストします。 そして、NDP は、リンク層情報を入手するまで、データ・パケットをキューの中に保持します。 NDP は、インターフェースごとに応答を受信するまで待機します。 これにより、データ・パケットは適切な出力インターフェースを使用して送信されるようになります。 NDP が待機しないで、最初に受信した Neighbor Advertisement に応答すると、リンクで送信するデータ・パケットが、パケットの発信元アドレスと関連していないリンクで送信される可能性があります。 NDP は待機する必要があるので、送信中の最初のパケット内で遅延が発生します。 ただし、いずれにしても、最初の応答を待機する間に遅延が発生します。
オプション 2 マルチホーム操作が可能ですが、データ・パケットのディスパッチングは、main_if6 によって指定されたインターフェースに限定されます。 NDP がアドレス解決を実行する必要がある場合には、NDP はリンク内アドレスが定義されている各インターフェースを使用して、Neighbor Solicitation メッセージをマルチキャストします。 そして、main_if6 によって指定されたインターフェースからの Neighbor Advertisement メッセージを待機します (no コマンドを参照)。 このインターフェースからの応答を受信後、データ・パケットがこのリンクで送信されます。
オプション3 マルチホーム操作が可能ですが、データ・パケットのディスパッチングは、main_if6 によって指定されたインターフェースに限定されます。また、サイト内アドレスは、main_site6 によって指定されたインターフェースに関してのみ経路指定されます (no コマンドを参照)。 NDP は、オプション 2 の場合と同様に機能します。 マルチホーム・ホストでサイト内アドレスを使用してデータ・パケットを経路指定するアプリケーションの場合は、main_site6 によって指定されたサイト内アドレスのみが使用されます。