ras_control エクスポートされたカーネル・サービス

目的

コンポーネント RAS 特性を制御します。

構文

#include <sys/ras.h>
kerrno_t ras_control (
ras_block_t ras_blk,
ras_cmd_t command,
void * arg,
long argsize);

説明

ラスコントロール カーネル・サービスは、 RAS_BK パラメーターによって参照されるコンポーネントのコールバックにコマンドを渡します。 RAS_BK パラメーターが不明な場合は、 ras_path_control 呼び出しを使用します。

注: ラスコントロール プロセス中に、RAS インフラストラクチャーがコンポーネントに対して行う変更に対して、コンポーネントの登録者へのコールバックが開始される場合があります。 登録者は、ロックの目的でこれを認識する必要があります (例えば、登録者はコールバックが必要とするロックを保持してはなりません)。

RAS_BK 入力パラメーターの値が RAS_BLOCK_NULL の場合、 ラスコントロール カーネル・サービスはエラーなしで戻り、アクションを実行しません。

パラメーター

項目 説明
RAS_BK ターゲット制御ブロック・ポインター。
command コールバックに渡されるコマンド。 コマンドは、コンポーネント・トレースなど、特定の RAS ドメインに固有のものです。
ARG コマンドのオプション引数。
引数サイズ 引数のサイズ (バッファーまたは構造体の場合)。

実行環境

ラスコントロール カーネル・サービスの呼び出し環境は、個々のコマンドによって異なります。 特定のコマンドの呼び出し環境については、そのコマンド自体の説明に記載されています。

戻り値

ラスコントロール カーネル・サービスは、成功の場合は 0 を返し、失敗の場合はゼロ以外のエラー・コードを返します。