並列実行モードでの make コマンドの使用
通常 make コマンドが連続してコマンドを実行するのは 1 回に 1 つのターゲット のみであり、そのコマンドが終了してから次のコマンドを実行します。
ただし、make コマンド では並列実行モードで実行可能で、この場合は多数のジョブを同時に実行し 、独立したターゲットを作成できます。
-j フラグは、make コマン ドが独立したターゲットを同時に実行するように命令します。
整数を -j オプションの後ろに使用する場合、その 整数はターゲット作成のために並行して実行できるジョブの最大数を指定します。
整数を -j フラグの後ろに指定しない場合、 ターゲット作成のために呼び出されるジョブ数に制限はありません。
並列実行モードでターゲットの作成中に make コマンドがエラーを検出した場合、エラーを無視するメソッドをまったく使用していなければ、そのターゲットを作成するコマンドの実行は停止されます。この場合、make コマンドは、既に実行中の子ジョブの終了を待ってから完了します。
複数のジョブを並列モードで実行中の場合、その各ジョブが生成する出力 は、作成される画面に表示されます。 これによって、画面上に異なるジョブから出た メッセージが表示されて混乱する可能性があります。これを防止するには、リダイレ クトを使用して、または make コマンドで指示して操作員 介入なしに実行して、それらのメッセージを抑止します。