ファイルおよびディレクトリーのサブルーチンのリスト
システムでは、ファイルを作成し、そのファイルへのデータの入出力を行い、 そのファイルシステムの制限事項および構造についても記述するサービスを提供しています。
これらのサブルーチンの多くは、類似した名前を持つシステム・コマンドのベースになっています。 ただし、これらのサブルーチンは、プログラム開発過程を援助するため、あるいは アプリケーション・プログラムに組み込むための新規コマンドまたはユーティリティーを 作成する場合に使用することができます。
システムでは、以下の処理を行うためのサブルーチンを用意しています。
ファイルの制御
- access、accessx、または faccessx
- ファイルのアクセス可能性を判別します。
- 消去
- ファイル内のスペースを消去します。
- fcntl、dup、または dup2
- オープン・ファイル・ディスクリプターを制御します。
- fsync
- ファイル内の変更内容を永続記憶装置に書き込みます。
- getenv
- 環境変数の値を戻します。
- getutent、getutid、getutline、putuline、setutent、endutent、または utmpname
- utmp ファイル・エントリーにアクセスします。
- getutid_r、getutline_r、pututline_r、 setutent_r、endutent_r または utmpname_r
- utmp ファイル・エントリーにアクセスします。
- lseek または llseek
- オープン・ファイル内の読み取り/書き込みポインターを移動します。
- lockfx、lockf、または flock
- オープン・ファイル・ディスクリプターのロックを制御します。
- mknod または mkfifo
- 通常のファイル、FIFO ファイル、またはスペシャル・ファイルを作成します。
- mktemp または mkstemp
- 固有のファイル名を作成します。
- open、openx、または creat
- ファイル・ディスクリプターを戻して、ファイルを作成します。
- pclose
- オープン・パイプをクローズします。
- pipe
- プロセス間チャネル作成します。
- popen
- パイプの処理を開始します。
- pathconf、fpathconf
- ファイル設定特性を検索します。
- putenv
- 環境変数を設定します。
- read、readx、readv、readvx
- ファイルまたはデバイスから読み取りを行います。
- rename
- ファイルシステム内のディレクトリーまたはファイルの名前を変更します。
- statx、 stat、fstatx、fstat、fullstat、fullstat
- ファイル状況を取得します。
- tmpfile
- 一時ファイルを作成します。
- tmpnam または tempnam
- 一時ファイルの名前を作成します。
- truncate、ftruncate
- ファイルを短縮します。
- umask
- ファイル作成マスクの値の取得および設定を行います。
- utimes または utime
- ファイル・アクセスまたは変更の時間を設定します。
- write、writex、writev、writevx
- ファイルまたはデバイスへの書き込みを行います。
ディレクトリーの処理
- chdir
- 現在の作業ディレクトリーを変更します。
- chroot
- 実効ルート・ディレクトリーを変更します。
- getwd, getcwd
- 現行ディレクトリー・パスの名前を取得します。
- glob
- アクセス可能ファイルへのパス名のリストを生成します。
- globfree
- pglob パラメーターに関連した、すべてのメモリーを解放します。
- link
- 既存ファイルについての追加のディレクトリー・エントリーを作成します。
- mkdir
- ディレクトリーを作成します。
- opendir、readdir、telldir、seekdir、rewinddir、closedir
- ディレクトリー上で操作を実行します。
- readdir_r
- ディレクトリーを読み取ります。
- rmdir
- ディレクトリーを除去します。
- scandir、alphasort
- ディレクトリーをスキャンします。
- readlink
- シンボリック・リンクのボリュームを読み取ります。
- 削除
- 指定された名前によるファイルへのアクセスを不可能にします。
- symlink
- ファイルに対するシンボリック・リンクを作成します。
- unlink
- ディレクトリー・エントリーを除去します。
ファイルシステムの操作
- confstr
- 文字列によって定義されている、指定されたシステム変数の現行値を判別します。
- fscntl
- ファイルシステム制御操作を実行します。
- getfsent、getfsspec、getfsfile、getfstype、setfsent、または endfsent
- ファイルシステムに関する情報を取得します。
- getvfsent、getvfsbytype、getvfsbyname、getvfsbyflag、setvfsent、endvfsent
- 仮想ファイルシステム・エントリーに関する情報を取得します。
- mnctl (mnctl)
- マウント状況情報を戻します。
- quotactl
- ディスク・クォータ量を操作します。
- statfs、fstatfs
- ファイルのファイルシステムの状況を取得します。
- sysconf
- システム制限またはオプションの現行値を報告します。
- sync
- すべてのファイルシステム情報をディスクに更新します。
- umask
- ファイル作成マスクの値の取得および設定を行います。
- vmount (vmount)
- ファイルシステムをマウントします。
- umount、uvmount
- ファイル・ツリーから仮想ファイルシステムを除去します。