smitacl.user ファイル
目的
System Management Interface Tool (SMIT) のユーザー・アクセス制御リスト (ACL) 定義が入っています。
説明
/etc/security/smitacl.user ファイルには、SMIT の ACL 定義が入っています。 これは、各システム・ユーザーのスタンザを含む ASCII ファイルです。 各スタンザは、ユーザー名の後に: (コロン) を付けて識別され、 属性 = 値という形式の属性が含まれています。 各属性ペアは、各スタンザと同様に改行文字で終わります。
ファイルはデフォルト・スタンザをサポートします。 属性が定義されていない場合は、デフォルト・スタンザまたは属性のデフォルト値が使用されます。
スタンザには、以下の属性が含まれます。
| 属性 | 説明 |
|---|---|
| 画面 | ユーザーの SMIT 画面のリストを記述します。 (これは リストの SEC_LISTタイプです。) 例えば、以下のものがあります。 |
| funcmode | アクセス可能性を判別するためにロール・データベースまたは SMIT ACL データベース (あるいはその両方) を使用する必要があるかどうかを記述します。 また、2 つのデータベースの 画面 データを結合する方法についても説明します。 (これは SEC_CHAR (文字)タイプです。) 例えば、以下のものがあります。機能モード に定義されている値は、以下のとおりです。
|
標準的なスタンザについては、「例」セクションを参照してください。 このファイルは、 lssec コマンドで表示したり、 chsec コマンドで変更したりすることができます。
画面属性に指定された画面名は、SMIT 高速パス値です。 多くの SMIT 高速パス値は、コマンドの資料に記載されています。 smit コマンドを使用して、現行画面のファースト・パスを判別することもできます。 詳しくは、 smit コマンドを参照してください。
セキュリティー
アクセス制御: このファイルは、root ユーザーに読み取り権限と書き込み権限を付与し、セキュリティー・グループのメンバーに読み取り権限を付与します。
例
- 許可するpwduserusers および passwd SMIT 高速パスを介してアクセス可能なグループにアクセスするには、次のように入力します。
pwduser: funcmode = roles+acl screens = users,passwd - mksysb 画面をユーザーに対してのみ許可するには、以下のようにします。bkupuser以下のスタンザを追加します。
bkupuser: screens = mksysb
ファイル
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| /etc/security/roles | 有効な役割のリストが含まれます。 |
| /etc/security/user.roles | 各ユーザーの役割のリストが含まれます。 |
| /etc/security/smitacl.group | グループ ACL 定義が入っています。 |
| /etc/security/smitacl.user | ユーザー ACL 定義が入っています。 |