ファイルシステム
ファイルシステム とは、ファイルとディレクトリーの階層構造 (ファイル・ツリー) のことです。
この構造は、根が上に、枝が下にある逆向きの木に似ています。 このファイル・ツリーでは、ディレクトリーを使って、データとプログラムをグループに編成するので、 複数のディレクトリーとファイルを同時に管理することができます。
ファイルシステムは 1 つの論理ボリューム上に存在します。 すべてのファイルおよびディレクトリーは、論理ボリューム内のファイルシステムに属します。 その構造上、 タスクによっては、ファイルシステム内の各ディレクトリーに対して実行するよりも、 ファイルシステム全体に対して実行する方が効果的なものがあります。 例えば、ファイルシステム全体のバックアップ、移動、または保護を行えます。 JFS ファイルシステムまたは JFS2 ファイルシステムのスナップショットと呼ばれる時刻指定イメージを作成することができます。
mkfs (ファイルシステムの作成) コマンドまたは System Management Interface Tool (smit コマンド) は、論理ボリューム上にファイルシステムを作成します。
ファイルシステムをアクセス可能にするには、ディレクトリー・マウント・ポイントにマウントしなければなりません。 複数のファイルシステムがマウントされると、ディレクトリーの構造が単一のファイルシステムのイメージを表すように作成されます。 これは、1 つのルートを持つ階層構造です。 この構造には、基本ファイルシステムとユーザーが作成した他のファイルシステムが含まれます。 mount コマンドを使用して、ローカル・ファイル・システムとリモート・ファイル・システムの両方にアクセスできます。 これにより、ご使用のシステムからこのファイルシステムの読み取りおよび書き込みが可能になります。 ファイルシステムのマウントおよびアンマウントを行うには、 通常、システム・グループのメンバーである必要があります。 ファイルシステムは、 /etc/filesystems ファイルに定義されていれば、自動的にマウントすることができます。 umount コマンドを使用して、ローカルまたはリモートのファイル・システムをアンマウントできます。ただし、ユーザーまたはプロセスがそのファイル・システムにアクセスしている場合を除きます。 ファイルシステムのマウントについて詳しくは、 マウントを参照してください。
AIX® で使用される基本タイプのファイルシステムは、 ジャーナル・ファイルシステム (JFS)と呼ばれます。 このファイルシステムでは、構造上の整合性を保つために、データベースのジャーナリング技法を利用します。 これにより、システムが異常停止したときに、ファイルシステムの損傷を回避することができます。
AIX オペレーティング・システムは、ジャーナル・ファイルシステム (JFS) および拡張ジャーナル・ファイルシステム (JFS2) を含む、複数のファイルシステム・タイプをサポートします。 ファイル・システム・タイプおよび各タイプの特性について詳しくは、 ファイル・システム・タイプを参照してください。
きわめて重要なシステム管理作業の中には、ファイルシステムに関連したものがいくつかあります。代表的なものを次に示します。
- 論理ボリューム上でのファイルシステムに対するスペースの割り振り
- ファイルシステムの作成
- ファイルシステムのスペースがシステム・ユーザーに使用できるようにする設定
- ファイルシステムのスペース使用のモニター
- システム障害時のデータ損失の防止のためのファイルシステムのバックアップの作成
- ファイルシステムの整合状態を維持する
以上の作業は、システム管理者が実行するものです。