PCI ホット・プラグ管理
オペレーティング・システムの稼働中に、新しい PCI ホット・プラグ・アダプターを使用可能な PCI スロットに挿入できます。
これは、現在インストールされているものと同じタイプの別のアダプターである場合も、異なるタイプの PCI アダプターの場合もあります。 新しいリソースは、オペレーティング・システムを再始動しなくても、オペレーティング・システムやアプリケーションで使用可能になります。 ホット・プラグ・アダプターを追加する理由としては、次のようなことが考えられます。
- ユーザーの既存のハードウェアおよびファームウェアに別の機能を追加する。
- PCI アダプターにより提供される機能が必要ではなくなったシステムからこれらのアダプターを移行する。
- PCI アダプターを含むオプショナルのハードウェア・サブシステムの初期構成、 およびオペレーティング・システムのインストールおよび始動の後に使用可能になったアダプター・カードに新しいシステムをインストールする。
注: PCI ホット・プラグ交換または追加操作、あるいは動的論理区画化を使用してアダプターを追加する場合、そのアダプターとその子デバイスは、 bootlist コマンドを使用してブート・デバイスとして指定することはできません。 マシンを再始動して、すべての潜在的なブート・デバイスをオペレーティング・システムに認知させなければならないこともあります。 既に
ブート・リストにリスト済みのアダプターを同一タイプのアダプターと置き換えた場合、
そのアダプターはやはり有効なブート・デバイスです。
また、システムのシャットダウンや電源をオフにすることなく、問題または障害のある
PCI ホット・プラグ・アダプターを取り外したり、
同じタイプの別のアダプターに交換することもできます。 アダプターを交換する場合は、タイプが同じなので、
既存のデバイス・ドライバーがそのアダプターをサポートします。 そのアダプターの下にあるデバイスに関するデバイスの構成および構成情報が、
その置き換えるデバイス用に保持されます。 アダプターを取り替える理由としては、以下のことが考えられます。
- 問題の判別を助けるため、あるいは障害のある FRU を分離するために一時的にカードを置換する。
- 欠陥、障害のある、あるいは断続的に障害が起きるアダプターを、正常に機能するカードと取り替える。
- HACMP またはマルチパス入出力構成内の障害のある冗長アダプターの取り替え
ホット・プラグ・アダプターを取り外すと、そのアダプターによって提供されるリソースも、
オペレーティング・システムやアプリケーションから使用できなくなります。 アダプターを除去する理由には、以下のものが含まれます。
- 既存の入出力サブシステムを除去する。
- 必要ではなくなったアダプターまたは障害のあるアダプター、 および置換カードが使用できないアダプターを除去する。
- 除去元のシステムで機能が必要でなくなった場合に、アダプターを別のシステムに移行する。
ホット・プラグ・デバイスを除去あるいは置換するには、その前にそれを構成から削除する必要があります。 関連付けられたデバイス・ドライバーは、デバイスに割り振られていたシステム・リソースをすべて解放しなければなりません。 これには、メモリー割り振りを外して解放し、割り込みおよび EPOW ハンドラーの定義を解除し、DMA およびタイマー・リソースを解放し、さらに必要な他のステップを実行することを含みます。 割り込み、バス・メモリー、およびバス入出力がデバイスで使用不可になっていることをドライバーで確認することも必要です。
アダプターの取り外しの前後には、システム管理者は以下のタスクを実行する必要があります。
- デバイスを使用しているアプリケーション、デーモン、またはプロセスを終了および復元する。
- ファイルシステムをアンマウントして再マウントする。
- デバイス定義を除去あるいは再作成し、使用中のデバイスを解放するために必要な他の操作を実行する。
- システムをサービスのためにセーフ状態にする。
- 必要な任意のデバイス・ドライバーを入手し、インストールする。
除去および置換操作は、指定されるスロットに接続されているデバイスが構成解除され、 定義済み状態にならない限り失敗します。 これは、rmdev コマンドを使用して実行できます。 定義済み状態にアダプターを入れる前に、 このアダプターを使用しているアプリケーションをすべてクローズしてください。 そうしないと、コマンドは失敗します。 rmdev コマンドについて詳しくは、「 rmdev」を参照してください。
場合によっては、以下のタスクも行うことができます。
- 挿入、除去、または置換する PCI ホット・プラグ・アダプターを準備する。
- ホット・プラグ操作に関係するスロットまたは PCI アダプターを識別する。
- PCI ホット・プラグ・アダプターを除去または挿入する。
注: ホット・プラグ操作中、オブジェクト・データ・マネージャー (ODM) はロックされたままです。 そのため、ODM を必要とするその他のタスクはハングまたは失敗することがあります。 また、他のノードで開始されたクラスター全体の構成変更は、個別のクラスターにおいてハングまたは失敗することがあります。 したがって、ホット・プラグ操作が完了するまでは、そのようなタスクを実行しないでください。
重要: PCI ホット・プラグ管理は、システムの電源をオフにしたりオペレーティング・システムを再始動したりせずに PCI アダプターを追加、除去、および交換する機能を提供しますが、ホット・プラグ・スロット内のすべてのデバイスをこの方法で管理できるわけではありません。 例えば、rootvg ボリューム・グループを構成するハード・ディスクまたはこれが接続されている入出力コントローラーは、
オペレーティング・システムの実行に必要なものであるために、
システムの電源を切らないままで除去したり置換したりすることはできません。 rootvg ボリューム・グループがミラーリングされている場合、chpv
コマンドを使用してディスクをオフラインにすることができます。 rootvg ボリューム・グループが、
マルチパス入出力 (MPIO) 使用可能で複数の入出力コントローラーに接続されている 1
つ以上のディスクに常駐する場合、それらの入出力コントローラーの
内の 1 つをシステムをリブートすることなしに除去 (または置換) することができます。 この状態では、
除去される (または、置換される) 入出力コントローラーからのパスはすべて、アダプター上で rmdev -R
コマンドを使用して構成解除する必要があります。 これにより、パスとアダプターが
構成解除されます。 これで、ホット・プラグ管理に進むことができます。 PCI
ホット・プラグ・アダプターを除去または挿入しようとする前に、「PCI Adapter
Placement Reference」(ホット・プラグをサポートするシステム装置に付属する)
を参照し、ご使用のアダプターがホット・スワップ可能かどうかを判別してください。 アダプターのインストール方法および取り外し方法については、ご使用のシステム装置の資料を参照してください。