tee コマンド

目的

プログラムの出力を表示して、その出力をファイルにコピーします。

構文

tee-a ] [  -i ] [ File ... ]

説明

tee コマンドは標準入力を読み取り、プログラムの出力を標準 出力に書き出すと同時に、指定されたファイルもしくは、複数のファイルにコピーします。

フラグ

項目 説明
-a 上書きする代わりに File の終わりに出力を追加します。
-i 割り込みを無視します。

終了状況

このコマンドは、以下の終了値を戻します。

項目 説明
0 標準入力は全出力ファイルへ正常にコピーされました。
>0 エラーが発生しました。

注: 正常にオープンされた File オペランドへの書き込みが成功しなかった場合は、その他の正常にオープンされた File オペランドと標準出力への書き出しは続行されますが、終了値は > 0 となります。

  1. コマンドからの出力を表示と同時に保管する場合には、以下のように入力します。
    lint program.c | tee program.lint
    上記はコマンド lint program.c の標準出力をワークステーションに表示すると同時に、そのコピーをファイル program.lint 内に保管します。program.lint という名前のファイルが既に存在する場合、それは削除され置き換えられます。
  2. コマンドからの出力を表示して既存ファイルに保管する場合には、以下のように入力します。
    lint program.c | tee  -a program.lint
    上記は lint program.c コマンドの標準出力をワークステーションで表示すると同時に、そのコピーを program.lint ファイルの終わりに追加します。program.lint ファイルが存在しなければ、作成されます。

ファイル

項目 説明
/usr/bin/tee tee コマンドが入っています。