suma コマンド

目的

フィックス・サーバーからのテクノロジー・レベルと Service Pack のダウンロードを自動化するタスクを作成します。

構文

SUMA タスクを作成、編集、またはスケジュールするには:

suma { { [ -x ] [-w ] } | -s CronSched } [ -a Field=Value ]... [ TaskID ]

SUMA タスクをリストするには:

suma -l [ TaskID ]...

デフォルト SUMA タスクをリストまたは編集するには:

suma -D [ -a Field=Value ]...

デフォルト SUMA グローバル構成設定値をリストまたは編集するには:

suma -c [ -a Field=Value ]...

SUMA タスクのスケジュールを解除するには:

suma -u TaskID

SUMA タスクを削除するには:

suma -d TaskID

説明

suma コマンドは、次の SUMA タスクまたはポリシーを実行するために使用できます。
  • 作成
  • 編集
  • リスト
  • スケジュール
  • スケジュール解除
  • 削除
固有のタスク ID で表されたタスクについて、指定された操作が実行されます。SUMA タスクの作成または編集を行おうとして TaskID を指定しない場合は、作成操作を指定したものと見なされて、固有の TaskID が生成されます。-l フラグを指定して TaskID を指定しない場合は、すべての SUMA タスクのリストが表示されます。-c フラグを指定して -a フラグを指定しない場合は、SUMA グローバル構成設定値がリストされます。

フラグ

項目 説明
-c SUMA グローバル構成設定値をリストまたは編集します。 -a フラグを使用すると、1 つ以上の構成設定値を、指定した値に更新できます。 -a フラグを使用しない場合は、すべての SUMA 構成設定値がリストされます。
-a フラグを使用して編集できる構成設定値は次のとおりです。
FIXSERVER_PROTOCOL
これは、フィックス・サーバーと通信する際に転送で https (セキュア) を使用することを指定します。https プロトコルはサポートされる唯一のプロトコルであり、これを変更することはできません。 デフォルト値: https 許容値: https
DOWNLOAD_PROTOCOL
これは、ファイルセットをダウンロードする際に http 転送と https (セキュア) 転送のどちらを使用するかを指定します。http プロトコルは、マルチスレッド化されたパフォーマンスを生かして ダウンロード・ディレクター・プロトコル (ddp) を利用します。https プロトコルは単一スレッドです。デフォルト値: http 許容値: httphttps
DL_TIMEOUT_SEC
ダウンロード操作中にフィックス・サーバーからの応答を待つ時間 (秒数) を指定します。 デフォルト値: 180 許容値: ゼロより大きい整数
HTTP_PROXY and HTTPS_PROXY
HTTP 転送または HTTPS 転送に使用するプロキシー・サーバーとポート。 SUMA コマンドはプロキシー接続設定を Electronic Service Agent と共有しています。HTTP または HTTPS のプロキシー・サービス構成 は、SMIT のサービス構成の作成/変更メニュー (高速パス smitty srv_conn を使用してください) を使用してセットアップすることができます。 このメニューでは、IP アドレス、ポート番号、およびオプションのユーザー ID とパスワードなどのサーバー指定を行うことができます。 SUMA は現在 HTTP_PROXY パラメーターと HTTPS_PROXY パラメーターの設定をサポートしていません。 デフォルト値: ブランク (使用不可) 許容値: ブランク
-c (続き)
SCREEN_VERBOSE
stdout および stderr への情報ロギングの冗長レベルを指定します。 コマンド・ラインまたは SMIT インターフェースから suma コマンドを実行する場合に使用します。 cron から実行されるスケジュール済みタスクには適用されません。デフォルト値: LVL_INFO 許容値:
  • LVL_OFF : 表示または記録される情報はありません。
  • LVL_ERROR : エラー・メッセージおよびその他の重要度の高いメッセージを表示します。
  • LVL_WARNING : LVL_ERROR メッセージおよび警告メッセージを表示します。
  • LVL_INFO : LVL_WARNING メッセージおよび通知メッセージを表示します。
  • LVL_VERBOSE : LVL_INFO メッセージおよび冗長通知メッセージを表示します。
  • LVL_DEBUG : デバッグ出力を表示します。 この設定値はデバッグの目的に使用されます。通常の操作には使用しないでください。
NOTIFY_VERBOSE
電子メール通知で送信される情報の冗長レベルを指定します。 cron から実行されるスケジュール済みタスクのみに適用されます。デフォルト値: LVL_INFO 許容値: LVL_OFFLVL_ERRORLVL_WARNINGLVL_INFOLVL_VERBOSELVL_DEBUG (値の説明は SCREEN_VERBOSE 設定値を参照)
LOGFILE_VERBOSE
ログ・ファイル (/var/adm/ras/suma.log) に記録される情報の冗長レベルを指定します。 注: LVL_OFF を設定しても、ダウンロード・ログ・ファイル (/var/adm/ras/suma_dl.log) には情報が記録されます。デフォルト値: LVL_VERBOSE 許容値: LVL_OFFLVL_ERRORLVL_WARNINGLVL_INFOLVL_VERBOSELVL_DEBUG (値の説明は SCREEN_VERBOSE 設定値を参照)
MAXLOGSIZE_MB
ログ・ファイルに許容される最大サイズ (MB)。 デフォルト値: 1 許容値: ゼロより大きい整数
REMOVE_CONFLICTING_UPDATES
クリーン・アクション中に実行されたときに、基本イメージと同じレベルを持つ矛盾する更新 (lppmgr -u フラグ) を、lppmgr で除去するかどうかを指定します。 デフォルト値: yes 許容値: yesno
REMOVE_DUP_BASE_LEVELS
クリーン・アクション中に実行されるとき、重複基本レベル (lppmgr -b フラグ) を lppmgr が除去するかどうかを指定します。 デフォルト値: yes 許容値: yesno
-c (続き)
REMOVE_SUPERSEDE
クリーン・アクション中に実行されるとき、置き換えられたファイルセット更新 (lppmgr -x フラグ) を lppmgr が除去するかどうかを指定します。デフォルト値: yes 許容値: yesno
TMPDIR
一時ファイルを保管するディレクトリーを指定します。 デフォルト値: /var/suma/tmp 許容値: 現在存在する任意のディレクトリー
-d 該当の TaskID に関連した SUMA タスク、および -s フラグを指定してこのタスク用に作成されたすべてのスケジュールを削除します。
-D デフォルト SUMA タスクをリストまたは編集します。 -a フラグを使用すると、デフォルト・タスクの 1 つ以上の「Fields」を指定の「Value」に更新できます。 -a フラグを使用しない場合は、デフォルト SUMA タスクがリストされます。
-l SUMA タスクをリストします。 TaskID を使用しない場合は、すべての SUMA タスクがリストされます。 「TaskID」を使用して、リストする 1 つ以上のタスク ID を指定できます。
-s CronSched SUMA タスクをスケジュールします。 新しいタスクを作成する場合に指定すると、保管が暗黙指定されます (-w フラグの機能性)。 CronSched は、スペースで分離された 5 つのエントリー (分、時、日、月、曜日) を引用符で囲んだリストです。 これらのエントリーの有効な値は次のとおりです (詳細は crontab マニュアル・ページを参照)。
  • 分: 0 から 59
  • 時: 0 から 23
  • 日: 1 から 31
  • 月: 1 から 12
  • 曜日: 0 から 6 (日曜から土曜まで)
-u SUMA タスクのスケジュールを解除します。 これにより、指定された TaskID のスケジューリング情報がすべて除去されます。
-w SUMA タスクを書き込むか保管します。 -s フラグの代わりに使用すると、タスクは保管されて、スケジューリング情報を後で追加できます。-x フラグと併用すると、タスクは即時に実行され、保管もされます。
-x これを指定すると、SUMA タスクは即時に実行されますが、スケジュールされません。 -w フラグを使用しない場合は、タスクは将来の使用のために保管されません。
-a Field=Value ... 指定された Value を指定された Field に代入します。 SUMA タスクに関する作成操作または編集操作の場合、Field および Value には次の値がサポートされます。
RqType
sumaLatestRqType を指定されて実行されるときは、RqType が唯一の必須フィールドです。この場合に使用されるデフォルト値については、例 1 を参照してください。 その他の RqType 値 (TLSPMLPTF) には、追加の Field=Value 情報の指定が必要です。
ML
特定の保守またはテクノロジー・レベルのダウンロード要求を指定します。例は 5300-11 です。
TL
特定のテクノロジー・レベルのダウンロード要求を指定します。例は 6100-03 です。
PTF
PTF のダウンロード要求を指定します。例は U813941 です。 一定の PTF のみが個別のファイルセットとしてダウンロードされる場合があります。 例えば、bos.rte.install、bos.alt_disk_install.rte を含む PTF や、Service Pack の合間に出される PTF です。 そうでなければ、TL または SP がダウンロードされる必要があります。
SP
特定の Service Pack をダウンロードする要求を指定します。例は 6100-02-04 です。
Latest
最新のフィックスのダウンロード要求を指定します。この RqType 値は、FilterML に 指定された TL の最新の Service Pack を戻します。
-a (続き)
RqName
要求された項目の固有の名前 (例えば、6100-036100-04-03)。 RqTypeLatest である場合は、RqName フィールドをブランクにしてください。
Repeats
タスクを 1 回だけ実行してシステムに残さないか、項目が検出されるまで繰り返すか、あるいは永久に繰り返すかを指定します。 Repeats フィールドは、cron から実行されるスケジュール済みタスクのうち、ActionDownloadClean、または Metadata のものだけに適用されます。 コマンド・ラインから実行する場合または ActionPreview の場合は、このフィールドは無視され、タスクは除去されません。
y
繰り返しタスクをセットアップします。タスクは -s フラグにより CronSched が割り当てられている必要があります。RqTypeTLSPPTF、または ML である場合、 タスクは項目が見つかるとすぐに除去されます。RqTypeLatest である場合、 タスクは永久に繰り返すようにセットアップされます。
n
タスクを 1 回だけ実行してシステムに残さないことを指定します。
-a (続き)
DisplayName
この SUMA タスクの表示名 (例えば、「Download TL 6100-04 when available」)。これは既存の SUMA タスクを SMIT で表示する際に使用されます。
Action
Preview
ダウンロード・プレビューの実行を指定します。ファイルセットはダウンロードされません。
Download
ポリシーに基づいてファイルセットを DLTarget にダウンロードすることを指定します。
Clean
ポリシーに基づいてファイルセットを DLTarget にダウンロードし、続いてクリーン操作を実行することを指定します。 必要でないファイルセットを DLTarget からクリーンするには、lppmgr コマンドを使用します。 SUMA グローバル構成設定値にリストされる 3 つの構成可能な lppmgr フラグ・オプションは次のとおりです。
Metadata
ファイルセットの更新の代わりにメタデータ・ファイルをダウンロードすることを指定します。以下の RqType 値がサポートされています。
TL
特定のテクノロジー・レベルのメタデータをダウンロードします。
SP
特定のサービス・パックのメタデータをダウンロードします。
Latest
FilterML フラグに指定されたテクノロジー・レベルのすべてのサービス・パックのメタデータをダウンロードします。
DLTarget
ダウンロードされたファイルを保管するディレクトリーの場所が入ります。このフィールドは、指定されない場合は、/usr/sys/inst.images の値が指定され、ファイルは、イメージ・タイプ (例えば、/usr/sys/inst.images/installp/ppc または /usr/sys/inst.images/RPMS/ppc) に基づいてディレクトリー内に保管されます。
NotifyEmail
1 つ以上の電子メール・アドレスが入ります (複数のアドレスはコンマで区切ってください)。ファイルセットのダウンロードまたはプレビューの後、このアドレスに通知電子メールが送信されます。通知は、タスクが将来の実行用にスケジュール済み (CronSched が指定されている) 場合にのみ送信されます。
-a (続き)
FilterDir
重複するフィックスがダウンロードされないようにフィルタリングするフィックス・リポジトリー・ディレクトリーの名前を指定します。これにより、DLTarget 以外のディレクトリーがフィルタリングされます。 例えば、NIM lpp_source をこのディレクトリーにダウンロードしないようにフィルタリングすることができます。 ブランクのままにすると、DLTarget が使用されます。
FilterML
フィルタリングする対象のテクノロジー・レベルを指定します。例えば 6100-03 です。 指定しない場合は、ローカル・システムで oslevel -r により戻される値が使用されます。
MaxDLSize
単一のポリシー実行によりダウンロードするデータの最大許容量 (MB)。 ダウンロードがこのサイズを超えると判断された場合は、ダウンロードは行われません。ダウンロードするデータの量に上限を設けない場合は、「unlimited」または -1 の値を指定してください。
Extend
y を指定すると、DLTarget が存在するファイルシステムが自動的に拡張されます。n を指定すると、ダウンロードに追加のスペースが必要な場合はダウンロードは行われません。
MaxFSSize
DLTarget ファイルシステムを拡張できる最大許容サイズ (MB)。 ダウンロードがこの限度を超えると判断された場合は、ダウンロードは行われません。 ファイルシステムのサイズに上限を設けない (つまり、物理ディスク・スペースがなくなるまでファイルシステムを拡張できる) 場合は、「unlimited」または -1 の値を指定してください。

パラメーター

項目 説明
TaskID タスクに関連した固有の数値 ID を指定します。 これはタスクが作成されるときに割り当てられます。

終了状況

項目 説明
0 コマンドは正常に完了しました。
>0 エラーが発生しました。

  1. SUMA グローバル構成設定値をリストするには、次のように入力します。
    suma -c
    次に類似した出力が表示されます。
    FIXSERVER_PROTOCOL=https
    DOWNLOAD_PROTOCOL=http
    DL_TIMEOUT_SEC=180
    DL_RETRY=1
    HTTP_PROXY=
    HTTPS_PROXY=
    SCREEN_VERBOSE=LVL_INFO
    NOTIFY_VERBOSE=LVL_INFO
    LOGFILE_VERBOSE=LVL_VERBOSE
    MAXLOGSIZE_MB=1
    REMOVE_CONFLICTING_UPDATES=yes
    REMOVE_DUP_BASE_LEVELS=yes
    REMOVE_SUPERSEDE=yes
    TMPDIR=/var/suma/tmp 
  2. SUMA グローバル構成設定値を編集して、ログ・ファイルの最大サイズを 2 MB に変更するには、次のように入力します。
    suma -c -a MAXLOGSIZE_MB=2
  3. SUMA タスクのデフォルトをリストするには、次のように入力します。
    suma -D 
    次に類似した出力が表示されます。
    DisplayName=
    Action=Download
    RqType=Latest
    RqName=
    Repeats=y
    DLTarget=/usr/sys/inst.images
    NotifyEmail=root
    FilterDir=/usr/sys/inst.images
    FilterML=
    MaxDLSize=-1
    Extend=y
    MaxFSSize=-1 
  4. 毎月 1 回 (例えば、毎月 15 日の午前 2 時 30 分に) 最新のフィックスをダウンロードするタスクを作成してスケジュールに入れるには、次のように入力します。
    suma -s "30 2 15 * *" -a RqType=Latest ¥
    -a DisplayName="Latest fixes - 15th Monthly"
    注: この新しく作成されたタスクのタスク ID が戻されます。この例では、suma -D の例に示す SUMA タスクのデフォルトの一部が使用されるものと想定されています。例えば、タスクのデフォルト DLTarget=/usr/sys/inst.images の場合、installp イメージは /usr/sys/inst.images/installp/ppc ディレクトリーにダウンロードされます。
  5. suma -s CronSched コマンドを実行してセットアップされた SUMA スケジューリング情報を表示するには、次のように入力します。
    crontab -l root
  6. 特定の TL を毎週 1 回 (例えば、毎週木曜の午前 3 時に) 検査し、それが選択可能になっている場合はダウンロードし、 リモート・システム上のユーザーに電子メール通知を送信するタスクを作成してスケジュールに入れるには、 次のように入力します。
    suma -s "0 3 * * 4" -a RqType=TL -a RqName=6100-04 ¥
    -a NotifyEmail="bob.smith@host2,ann@host2"
    注: このタスクが TL の検査を毎週行うには、Repeats フィールドを y に設定する必要があります。 この場合、TL が見つかるとタスクは削除されます。Repeats=n の場合は、タスクの削除の前に単一の検査だけが行われます。
  7. 毎月 1 回 (例えば、毎月 20 日の午前 4 時 30 分に) 重要なフィックスを検査するタスクを作成してスケジュールに入れるには、 次のように入力します。
    suma -s "30 4 20 * *" -a RqType=Latest -a RqName= ¥
    -a RqLevel=latest -a Repeats=y 
    注: Repeats=y を設定すると、このタスクは「永久に繰り返し」となり、正常なダウンロードの後で削除されません。
  8. 月曜日の午後 11 時 00 分に AIX® バージョン 7.1 (5300-11 推奨メンテナンス・パッケージ適用) 全体を /lppsrc/5311 ディレクトリーにダウンロードし、ダウンロード操作後に lppmgr クリーン操作を実行して、置き換えられた更新、重複基本レベル、および矛盾する更新をすべて除去するタスクを作成してスケジュールに入れるには、次のように入力します。
    suma -s "0 23 * * 1" -a Action=Clean -a RqType=ML -a RqName=5300-11 ¥
    -a DLTarget=/lppsrc/5311
    注: Action=Clean を指定したタスクを実行する前に、suma -c を実行して、lppmgr コマンドを実行する際に使用される SUMA グローバル構成設定値を検証できます。 この場合、REMOVE_SUPERSEDE、REMOVE_DUP_BASE_LEVELS、および REMOVE_CONFLICTING_UPDATES をすべて yes に設定すると、上記のアクションになります。
  9. 月曜日の 午後 11 時 00 分に AIX バージョン 7.1 (5300-11 推奨メンテナンス・パッケージ適用) 全体を /tmp/lppsrc/5311 ディレクトリーに ダウンロードし、 既に /lppsrc に含まれているすべての更新に対するフィルタリングを 行うタスクを作成してスケジュールに入れるには、次のように入力します。
    suma -s "0 23 * * 1" -a RqType=ML -a RqName=5300-11 ¥
    -a DLTarget=/tmp/lppsrc/5311 -a FilterDir=/lppsrc -a FilterSysFile=/dev/null 
    注: RqType=TL は「検出されるまで繰り返し」のタスクであるため、このタスクは正常に完了した後で除去されます。 ただし、Repeats=n の場合は 5300-03 TL についての単一の検査だけが行われ、その TL がフィックス・サーバーで見つからなければ、タスクは繰り返さないようにセットアップされているため削除されます。
  10. プレビューを実行して SP がフィックス・サーバー上に存在するかどうか検査するタスクをすぐに実行し、 その SP がまだ存在しない場合は後日のスケジューリングのためにこのタスクを作成して保存するには、次のように入力します。
    suma -x -w -a Action=Preview -a RqType=SP -a RqName=6100-04-02
    注: この新しく作成されたタスクのタスク ID が戻されます。
  11. 上記の例から新しく作成されたタスクを すぐに実行し (タスク ID 23 が戻されたと想定します)、SP のダウンロードを試み、 タスク ID 23 の Action=Download 設定値を保存するには、次のように入力します。
    suma -x -w -a Action=Download 23
    注: このタスクはコマンド・ラインから実行されており、cron を介して スケジュールされていないため、Repeats フィールドは無視され、SP が検出されたかどうかにかかわらず このタスクは削除されません。
  12. 特定の SP の検査を毎週 1 回 (例えば、毎週木曜の午前 3 時に) 繰り返し、 それが選択可能になっている場合はダウンロードするために、タスク ID 23 をスケジュールに入れるには、 次のように入力します。
    suma -s "0 3 * * 4" -a Repeats=y 23
    注: SP が見つかるとこのタスクは削除されます。
  13. タスクのスケジュールを解除し、/var/spool/cron/crontabs ディレクトリーの crontab ファイルからそのスケジューリング情報を除去するには、次のように入力します。
    suma -u 23
  14. タスクを削除し、スケジューリング情報が存在する場合はその情報も除去するには、次のように入力します。
    suma -d 23
  15. タスク ID が 4 および 23 である複数の SUMA タスクをリストするには、次のように入力します。
    suma -l 4 23
  16. すべての SUMA タスクをリストするには、次のように入力します。
    suma -l
  17. 毎月 1 回 (例えば、毎月 15 日の午前 2 時 30 分に)、指定された FilterML 上の最新の Service Pack を検査して、 まだ /tmp/latest リポジトリーに入っていない更新を すべてダウンロードするタスクを作成してスケジュールに入れるには、次のように入力します。
    suma -s "30 2 15 * *" -a RqType=Latest -a FilterML=6100-02 ¥
    -a DLTarget=/tmp/latest -a FilterDir=/tmp/latest
    注: この新しく作成されたタスクのタスク ID が戻されます。

位置

/usr/suma/bin/suma

ファイル

項目 説明
/usr/suma/bin/suma suma コマンドが入っています。
/usr/sbin/suma /usr/suma/bin/suma にリンクします。
/var/adm/ras/suma.log suma コマンド実行の詳細な結果が入っています。
/var/adm/ras/suma_dl.log ダウンロードされたファイルのリストが入っています。
/var/spool/cron/crontabs スケジューリング用の crontab ファイルが入っているディレクトリーです。