strerr デーモン
目的
STREAMS ログ・ドライバーからエラー・ログ・メッセージを受け取ります。
構文
strerr
説明
strerr デーモンは、STREAMS ログ・ドライバーからエラー・ログ・メッセージを受け取り、それらをログ・ファイルに追加します。 生成されたエラー・ログ・ファイルはディレクトリー /var/adm/streams に error.mm-dd という名前で常駐します。この場合 mm は、各ログ・ファイルに含まれるメッセージの月を、dd は日を表します。
エラー・ログ・メッセージのフォーマットは以下のとおりです。
<seq> <time> <ticks> <flags> <mid> <sud> <text>
これらのフィールドは以下のように定義されます。
項目 | 説明 |
---|---|
<seq> | エラー・シーケンス番号。 |
<time> | hh:mm:ss 形式のメッセージの時刻。 |
<ticks> | ブート優先順位以降のマシン・ティックで表したメッセージの時刻。 |
<flags> | 以下のうちのいずれか 1 つの値です。
|
<mid> | ソースのモジュール ID 番号。 |
<sid> | ソースのサブ ID 番号。 |
<text> | エラー・メッセージのフォーマットされたテキスト。
マルチプロセッサー・システム上では <text> は以下の 2 つの部分からなります。
|
エラー・ログに現れるメッセージは、システムの管理者に知らせなければならないような例外的な状況を報告することを意図したものです。 STREAMS ドライバーまたはモジュールの完全な失敗を示すメッセージには、必ず F フラグ・セットが設定されます。 管理者にすぐ知らせることを要求するエラー・メッセージの場合、必ず N フラグが設定されています。これにより、エラー・ロガーは管理者に mail コマンドを使ってメッセージを送ります。 優先順位は通常エラー・ログ内で意味を持ちませんが、メッセージがトレース・プロセスにも送られる場合、意味を持ちます。
strerr デーモンは、いったん開始すると、ユーザーが終了するまで継続して実行されます。 通常 strerr デーモンは、非同期で実行されます。
注: STREAMS ログ・ドライバーをオープンできるのは、一度に 1 つの strerr デーモンだけです。モジュールまたはドライバーが非常に多くのエラー・メッセージを出すと、エラー・ロガーの実行が STREAMS のパフォーマンスの低下を引き起こします。 短期間に非常に多くのメッセージが出されると、ログ・ドライバーはそのメッセージのいくつかを送信できない場合があります。 このような状況は、ログ・ファイル内のメッセージのシーケンス番号が欠けていることで示されます。
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/var/adm/streams/error.mm-dd | エラー・ログ・ファイル。 |