stopcondresp コマンド

目的

1 つ以上のリンク済み応答を含む条件のモニターを停止します。

構文

条件のモニターを停止するには、次のように入力します。

stopcondresp [-q] [-h] [-TV] condition[:node_name] [response [response...]]

条件/応答関連付けをアンロックまたはロックするには、次のようにします。

stopcondresp {-U | -L} [-h] [-TV] condition[:node_name] response

説明

stopcondresp コマンドは、1 つ以上のリンク済み応答がある条件のモニターを停止します。応答が何も指定されない場合は、その条件にリンクされている応答をすべて停止します。1 つ以上の応答が指定されている場合は、 条件にリンクされた応答のみを停止します。その条件が発生しても、応答は実行されません。条件に対してアクティブになっている応答がなくなると、その条件はモニターされなくなります。

システム・ソフトウェアを正しく動作させるために特定の条件/応答関連付けが必要な場合は、 このリンクをロックすることができます。 ロックされた条件/応答関連付けは、 stopcondresp コマンドで停止することはできません。 stopcondresp コマンド上で指定した条件/応答リンクがロックされている場合、 このリンクは停止されません。 その代わりに、ユーザーに条件/応答関連付けがロックされていることを通知するエラーが生成されます。 条件/応答関連付けをアンロックするには、-U フラグを使用できます。条件/応答関連付けはシステム・ソフトウェアを正しく動作させるために不可欠であるという理由で、通常はロックされています。 したがって、このリンクをアンロックする前には注意を払う必要があります。

フラグ

-q
conditionresponse のいずれかが存在しない場合、または、response にリンクして いる condition がモニターされていない場合は、エラーは 戻されません。
-h
コマンドの使用状況の陳述が標準出力に書き出されます。
-T
コマンドのトレース・メッセージが標準エラーに書き出されます。このフラグは、ソフトウェア・サービスの組織でのみ使用します。
-V
コマンドの詳細メッセージが標準出力に書き出されます。
-U
条件/応答関連付けを開始、停止、 または除去できるようにこのリンクをアンロックします。 通常、条件/応答関連付けがロックされている理由は、 このリンクがシステム・ソフトウェアを正しく動作させるために不可欠であることです。 この理由のため、それをアンロックする場合は、慎重に行ってください。 -U フラグを使用して条件/応答関連付けをアンロックする場合は、 このコマンドで他の操作を実行することはできません。
-L
条件/応答関連付けが開始、停止、 または除去できないようにこのリンクをロックします。 -L フラグを使用して条件/応答関連付けをロックする場合、 このコマンドで他の操作を実行することはできません。

パラメーター

condition
応答をリンクさせる条件の名前を指定します。必ず条件を最初に指定してください。
node_name
条件を定義したドメイン内のノードを指定します。node_name を指定しないと、ローカル・ノードが使用されます。node_name は、CT_MANAGEMENT_SCOPE 環境変数によって決定されるスコープ内のノードです。
response
1 つ以上の応答の名前を指定します。指定された応答について、 モニターが停止します。(指定した応答が条件にリンクされていない場合は無視されます。)

セキュリティー

stopcondresp を実行するには、IBM.Association リソース・クラス に対する書き込みアクセス権が必要です。権限は、接続先システムのアクセス制御リスト (ACL) ファイル内に指定します。 ACL ファイルおよびその変更方法の詳細については、「RSCT: Administration Guide」を参照してください。

終了状況

0
コマンドは正常に実行されました。
1
RMC 内でエラーが発生しました。
2
コマンド・ライン・インターフェース・スクリプトでエラーが発生しました。
3
コマンド・ラインに指定されたフラグが正しくありません。
4
コマンド・ラインに指定されたパラメーターが正しくありません。
5
コマンド・ラインの入力に誤りがあったため、エラーが発生しました。

環境変数

CT_CONTACT
リソース・モニターと制御 (RMC) デーモンのセッションがあるシス テムを決定します。CT_CONTACT をホスト名または IP アドレスに設定すると、 コマンドは指定されたホスト上の RMC デーモンと連絡します。CT_CONTACT を 設定しない場合は、コマンドは、コマンドが実行されているローカル・ システム上の RMC デーモンと連絡します。RMC デーモン・セッションの ターゲットと管理有効範囲により、処理対象とするリソース・クラスま たはリソースが決定されます。
CT_IP_AUTHENT
CT_IP_AUTHENT 環境変数が存在するときは、RMC デーモンは、IP ベース・ネットワーク認証を使用して、CT_CONTACT 環境変数が設定された ip アドレスによって指定されるシステム上の RMC デーモンに連絡します。 CT_CONTACT が ip アドレスに設定された場合に意味を持つのは CT_IP_AUTHENT のみです。これはドメイン・ネーム・システム (DNS) サービスに依存しません。
CT_MANAGEMENT_SCOPE
イベント応答リソース・マネージャー (ERRM) を処理するときに、RMC デーモン を使用したセッションに使用する管理有効範囲を決定します。管理有効範囲は、 リソースを処理できるターゲット・ノードの組み合わせを決定します。有効な値は以下のとおりです。
0
local 有効範囲を指定します。
1
local 有効範囲を指定します。
2
peer domain 有効範囲を指定します。
3
management domain 有効範囲を指定します。

この環境変数が設定されていない 場合は、 Local 有効範囲が使用されます。

実行の特性

このコマンドは、AIX® 用 Reliable Scalable Cluster Technology (RSCT) ファイルセットの一部です。

標準出力

-h フラグを指定すると、このコマンドの使用ステートメントが標準出力に書き込まれます。詳細メッセージは、すべて標準出力に書き出されます。

標準エラー

トレース・メッセージは、すべて標準エラーに書き出されます。

次の例は、スタンドアロン・システムの例です。
  1. 応答 "Broadcast event on-shift" がリンクされている 条件 "FileSystem space used" のモニターを停止する場合は、次のコマンドを実行します。
    stopcondresp "FileSystem space used" "Broadcast event on-shift"
  2. リンクされている応答すべてを使用した条件 "FileSystem space used" のモニター を停止する場合は、次のコマンドを実行します。
    stopcondresp "FileSystem space used" 
次の例は、管理ドメインの例です。
  1. 管理ノード nodeB 上で、応答 "Broadcast event on-shift" がリンクされ ている条件 "FileSystem space used" のモニターを停止する場合は、管理サーバー上で 次のコマンドを実行します。
    stopcondresp "FileSystem space used:nodeB" "Broadcast event on-shift"
この例は、ピア・ドメインに適用されます。
  1. ノード nodeA 上で、応答 "Broadcast event on-shift" がリンクされ ている条件 "FileSystem space used" のモニターを停止する場合は、ドメイン内の 任意のノード上で次のコマンドを実行します。
    stopcondresp "FileSystem space used:nodeA" "Broadcast event on-shift"
    

位置

/opt/rsct/bin/stopcondresp