startvsd コマンド

目的

startvsd - 仮想共用ディスクを使用可能にし、アクティブにします。

構文

startvsd [-p | -b] {-a | vsd_name …}

説明

startvsd コマンドは、 指定された仮想共用ディスクを使用可能にし、アクティブにします。これは、指定された仮想共用ディスク上で preparevsd コマンドに続けて resumevsd コマンドを実行することに相当します。

このコマンドを実行するのに、System Management Interface Tool (SMIT) が使えます。 SMIT を使用するには、以下のように入力します。

smit vsd_mgmt

そして、「Start a Virtual Shared Disk (仮想共用ディスクを開始)」オプションを選択します。

通常の環境下では、このコマンドは実行してはなりません。リカバリー可能仮想共用ディスク・サブシステムがこのコマンドを使用して、 共用ディスクを 制御された方法で管理します。このコマンドを実行した場合、予測不能の結果が生じる可能性があります。

フラグ

-p
グローバル・ボリューム・グループに定義済みの 1 次サーバー・ノードが、 アクティブ・サーバーとなることを指定します。

詳しくは、「RSCT: Managing Shared Disks」を参照してください。

-b
グローバル・ボリューム・グループに定義済みの 2 次サーバー・ノードが、 アクティブ・サーバーとなることを指定します。
-a
定義済みの仮想共用ディスクがすべて開始されることを指定します。

パラメーター

vsd_name
仮想共用ディスクを指定します。

セキュリティー

このコマンドを実行するには、root 権限が必要です。

終了状況

0
コマンドが正常終了したことを示します。
ゼロ以外
エラーが発生したことを示します。

制限

このコマンドは、ピア・ドメイン内でオンラインとなっているノードから実行する必要があります。 ピア・ドメインをオンラインにするには、startrpdomain コマンドを使用します。 既存のピア・ドメイン内で特定のノードをオンラインにするには、startrpnode コマンドを使用します。RSCT ピア・ドメインの作成および管理に関する詳細情報については、「RSCT: Administration Guide」を参照してください。

通常の環境下では、このコマンドは実行してはなりません。リカバリー可能仮想共用ディスク・サブシステムがこのコマンドを使用して、 共用ディスクを 制御された方法で管理します。このコマンドを実行した場合、予測不能の結果が生じる可能性があります。

標準出力

現行の RVSD サブシステム実行レベル。

仮想共用ディスク vsd1vg1n1 を使用可能にし、アクティブにするには、 次のように入力します。
startvsd vsd1vg1n1

位置

/opt/rsct/vsd/bin/startvsd

関連情報

コマンド: cfgvsdlsvsdpreparevsdresumevsdstopvsdsuspendvsducfgvsd