startrpnode コマンド

目的

1 つのピア・ドメインについて 1 つ以上のノードをオンラインにします。

構文

startrpnode [-h] [-w [-s Seconds]] [-TV] node_name1 [node_name2 ...]

startrpnode -f-F { file_name"–" } [-h] [-w [-s Seconds]] [-TV]

説明

startrpnode コマンドは、1 つのピア・ドメインについて 1 つ以上のノー ドをオンラインにします。ピア・ドメインは、コマンドを実行するオンラインの ピア・ドメインにより決定されます。このコマンドは、目的のピア・ドメインに対してオ ンラインとなっているノードから実行する必要があります。

オンラインにするノードは、addrpnode コマンドまたは mkrpdomain コマンドを使用して、そのピア・ドメインに定義しておく必要があります。他のピア・ドメインに オンラインになっているノードをオンラインにすることはできません。

フラグ

-f | -F { file_name | "-" }
file_name からノード名のリストを読み取ります。 ファイルの行ごとに 1 つのノード名がスキャンされます。 ポンド記号 (#) は、行の残りの部分 (または # が 1 桁目にある場合は行全体) がコメントであることを示します。

-f "-" または -F "-" を使用して、 STDIN を入力ファイルとして指定します。

-h
コマンドの使用状況の陳述が標準出力に書き出されます。
-s
-s フラグを -w フラグと一緒に使用する場合に、コマンドが完了する前に、指定されたノードがすべてオンラインになるのを待つ時間を秒数で指定します。待ち時間がその秒数を超えると、コマンドは戻りますが、オンライン操作は継続します。デフォルト値は 300 秒 (5 分) です。指定されたノードがすべてオンラインになるまでコマンドが戻ってはならないことを指定するには 0 を使用します (待ち状態でタイムアウトなし)。
-T
コマンドのトレース・メッセージが標準エラーに書き出されます。このフラグは、ソフトウェア・サービスの組織でのみ使用します。
-V
コマンドの詳細メッセージが標準出力に書き出されます。
-w
コマンドが完了する前に、指定されたノードがすべてオンラインになるのを待ちます。待ち時間を秒単位で指定するには、-s フラグを使用します。

パラメーター

node_name1 [node_name2 ...]
ピア・ドメインでオンラインにするノードのピア・ドメイン・ノード名を指 定します。startrpnode コマンドを使用すると、複数のノードでもオンラインにすることができます。ノード名は、addrpnode コマンドまたは mkrpdomain コマンドで指定したものと正確に同じフォーマットで指定する必要があります。 ピア・ドメイン・ノード名をリストするには、lsrpnode コマンド を実行します。

セキュリティー

startrpnode コマンドのユーザーは、ピア・ドメインで開始する各ノード上の IBM.PeerNode リソース・クラスに対する書き込み許可を必要とします。デフォルトでは、ピア・ドメイン内の任意のノード の root には、構成リソース・マネージャーを使用して、このリソース・ クラスに対する読み取りおよび書き込みのアクセス権があります。

終了状況

0
コマンドは正常に実行されました。
1
RMC 内でエラーが発生しました。
2
コマンド・ライン・インターフェース・スクリプトでエラーが発生しました。
3
コマンド・ラインに指定されたフラグが正しくありません。
4
コマンド・ラインに指定されたパラメーターが正しくありません。
5
コマンド・ラインの入力に誤りがあったため、エラーが発生しました。

環境変数

CT_CONTACT
リソース・モニターと制御 (RMC) デーモンのセッションがあるシス テムを決定します。CT_CONTACT をホスト名または IP アドレスに設定すると、 コマンドは指定されたホスト上の RMC デーモンと連絡します。CT_CONTACT を 設定しない場合は、コマンドは、コマンドが実行されているローカル・ システム上の RMC デーモンと連絡します。RMC デーモン・セッションの ターゲットと管理有効範囲により、処理対象とするリソース・クラスま たはリソースが決定されます。
CT_IP_AUTHENT
CT_IP_AUTHENT 環境変数が存在するときは、RMC デーモンは、IP ベース・ネットワーク認証を使用して、CT_CONTACT 環境変数が設定された ip アドレスによって指定されるシステム上の RMC デーモンに連絡します。 CT_CONTACT が ip アドレスに設定された場合に意味を持つのは CT_IP_AUTHENT のみです。これはドメイン・ネーム・システム (DNS) サービスに依存しません。

制限

このコマンドは、ピア・ドメインに対してオンラインとなっているノー ドから実行する必要があります。オンラインにするノードは、ピア・ドメインに対して オフラインのノードで、他のピア・ドメインに対してもオンラインとはなっておらず、 コマンドを実行する場所から到達可能なノードとします。

実行の特性

このコマンドは、AIX® 用 Reliable Scalable Cluster Technology (RSCT) ファイルセットの一部です。

標準入力

-f "-" または -F "-" フラグを指定すると、このコマンドは標準入力から 1 つ以上のノード名を読み取ります。

標準出力

-h フラグを指定すると、このコマンドの使用ステートメントが標準出力に書き込まれます。詳細メッセージは、すべて標準出力に書き出されます。

標準エラー

トレース・メッセージは、すべて標準エラーに書き出されます。

この例では、nodeA が定義済みで ApplDomain にオンライン となっており、nodeBnodeA から到達可能、 および nodeBApplDomain その他のピア・ドメインに対して オンラインになっていないとします。nodeBApplDomain に 対してオンラインとするには、nodeA からこのコマンドを実行します。
startrpnode nodeB

位置

/opt/rsct/bin/startrpnode