start-secldapclntd コマンド
目的
start-secldapclntd スクリプト は、secldapclntd LDAP クラ イアント・デーモンを開始するときに使用します。
構文
/usr/sbin/start-secldapclntd [ -C CacheSize ] [ -p NumOfThread ] [ -t CacheTimeOut ] [ -T HeartBeatIntv ] [ -o ldapTimeOut ]
説明
start-secldapclntd スクリプト は、secldapclntd デーモンが実行されていない場合に、 このデーモンを開始します。secldapclntd デーモンが既に 実行中の場合はなにもしません。このスクリプト は、secldapclntd デーモンを開始する前に、 前回の secldapclntd デーモン・プロセスから ポートマッパー登録 (があった場合にこれを) 除去します。この操作に より、ポートマッパー登録の失敗が原因で新規デーモン・プロセスの開 始が失敗するのを防止します。
フラグ
デフォルトでは、/etc/security/ldap/ldap.cfg ファ イルに指定されている構成情報を secldapclntd デーモン が起動時に読み取ります。secldapclntd プロセスを 開始するときに、コマンド・ラインに次のオプションを使用すると、コマンド・ラインのオプション が /etc/security/ldap/ldap.cfg ファイルの値を上書きします。
項目 | 説明 |
---|---|
-C CacheSize | secldapclntd デーモンが使用するキャッシュ・エントリーの 最大数を、CacheSize に指定された数に設定します。ユーザー・キャッシュ・エントリー数の有効な範囲は 100 から 65536 です。デフォルト値は 1000 です。 グループ・キャッシュ・エントリーの有効な範囲は 10 から 65536 です。デフォルト値は 100 です。 start-secldapclntd コマンドで -C オプションを使用してユーザー・キャッシュ・エントリーを設定すると、グループ・キャッシュ・エントリーはユーザー・キャッシュ・エントリーの 10% に設定されます。 |
-o ldapTimeOut | LDAP クライアントからサーバーへの要求のタイムアウト期間 (秒)。 この値は、クライアントが LDAP サーバーからの応答を待つ時間の長さを決定します。 有効範囲は 0 から 3600 (1 時間) です。 デフォルトは 60 秒です。 この値を 0 に設定すると、タイムアウトが使用不可になり、クライアントは無期限に待つことを強制されます。 |
-p NumOfThread | secldapclntd デーモンが使用するスレッド の数を、NumOfThread に設定します。有効範囲は 1 から 256 です。デフォルトは 10 です。 |
-t CacheTimeout | キャッシュが CacheTimeout 秒で期限切れになるように設 定します。有効範囲は 60 から 3600 秒です。デフォルトは 300 秒です。 |
-T HeartBeatIntv | このクライアントと LDAP サーバーの間の ハートビートの時間間隔を設定します。有効な値は 60 から 3,600 秒です。デフォルト値は 300 です。 |
セキュリティー
aix.security.ldap 権限のあるユーザーが、このコマンドの使用を許可されます。
例
- secldapclntd デーモンを開始するには、次のように入力します。
/usr/sbin/start-secldapclntd
- 20 個のスレッドを使用し、キャッシュのタイムアウト値を 600 秒に設定して secldapclntd を開始する場合は、次のように入力します。
これらの値は /etc/security/ldap/ldap.cfg ファイルに指定し て、secldapclntd プロセスを開始するたびにこれらの値が使 用されるようにすることをお勧めします。/usr/sbin/start-secldapclntd -p 20 -t 600
ファイル
項目 | 説明 |
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/usr/sbin/start-secldapclntd | secldapclntd LDAP クラ イアント・デーモンを開始するときに使用します。 |