splitvg コマンド
目的
完全にミラーリングされたボリューム・グループから 1 つのミラー・コピーを分割します。
構文
splitvg [ -y SnapVGname ] [ -c Copy ] [ -f ] [ -i ] VGname
説明
splitvg コマンドは、完全にミラーリングされた
ボリューム・グループから 1 つのミラー・コピーを 1 つのスナップショット・
ボリューム・グループに分割します。元のボリューム・グループ
の VGname では、スナップショット・ボリューム・
グループである SnapVGname の一部となった新しい
部分のディスクは使用されなくなります。両方のボリューム・グループとも
ボリューム・グループ内の書き込みに関するトラッキングを維持するので、スナップショット・
ボリューム・グループが元のボリューム・グループに再結合した場合でも、
再結合したミラー・コピーの間でデータの整合性は維持されます。
注:
- ボリューム・グループを分割するには、ボリューム・グループ内のすべての 論理ボリュームにターゲット・ミラー・コピーがあり、そのミラーが 1 枚の ディスクまたは複数ディスクのセット上に存在する必要があります。ターゲット・ ディスク上のターゲット・ミラー・コピーは 1 つだけにする必要があります。
- splitvg コマンドは、分割対象のディスクのうち いずれかのディスクが元のボリューム・グループ内で非アクティブになっていると失敗します。
- このコマンドを実行中に、ほとんど起きないことですが、システム・クラッシュやクォーラム損失などが発生 した場合は、joinvg コマンドを実行して、ディスクを元の ボリューム・グループに再結合する必要があります。
- スナップショット・ボリューム・グループには、新しい論理ボリュームと ファイルシステム・マウント・ポイントが作成されます。
- splitvg コマンドが、非並行モードでオンに変更されるコンカレント対応のボリューム・グループをターゲットとするとき、作成される新規ボリューム・グループは、splitvg コマンドの完了時にオンに変更されません。 新規ボリューム・グループは手動でオンに変更する必要があります。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-y SnapVGname | ボリューム・グループ名を自動的に生成するのではなく、指定することができます。 ボリューム・グループ名は、システム全体で固有の名前とし、1 から 15 文字を 使用できます。名前は、他のデバイス用に既にデバイス構成データベ ース (Device Configuration Database) の PdDv クラスに定義され ている接頭部で始めることはできません。新しいボリューム・グループ名は、 標準出力に送信されます。 |
-c Copy | 分割するミラー。有効な値は 1、2、または 3。 デフォルトは、2 番目のコピー。 |
-f | スナップショット・ボリューム・グループを作成するミラー・コピーに不整合なパーティションがある場合でも分割を強制します。 |
-i | 元の形態に再結合できない新しいボリューム・グループに、ボリューム・ グループのミラー・コピーを分割します。 |
セキュリティー
アクセス制御 : このコマンドを実行するには、root
権限が必要です。
例
- ボリューム・グループを分割するには、次のように入力します。
splitvg testvg
ボリューム・グループ testvg の 2 番目のミラー・コピー が新しいボリューム・グループに分割されます。 名前は、自動的に生成されて表示されます。
- ボリューム・グループ snapvg の 1 番目のミラー・コピー
を分割するには、次のように入力します。
splitvg -y snapvg -c 1 testvg
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/sbin | splitvg コマンドが常駐するディレクトリー。 |