snapcore コマンド

目的

コア・ファイルを収集します。

構文

snapcore[ -d Dir] [-r] core [program]

説明

snapcore コマンドは、プログラムによって使用される コア・ファイル、プログラム、およびライブラリーを収集し、その情報を pax ファイルに圧縮します。その後ファイルはディスクまたはテープにダウンロードするか、リモート・システムに伝送することができます。snapcore コマンドによって収集された情報は、アプリケーションの問題の識別と解決に必要です。

snapcore コマンドは、/tmp/snapcore ディレクトリーの使用可能スペースを確認します。これは、snapcore コマンド出力用のデフォルト・ディレクトリーです。-d フラグを使用して、出力を別のディレクトリーに書き込むことができます。 snapcore コマンド出力を保持するのに十分なスペースがない場合は、ファイルシステムの拡張が必要になります。

snapcore コマンドが実行されるたびに、新規のアーカイブ・ファイルが作成されます。このアーカイブ・ファイルの名前は、snapcore_$pid.pax となります。前に作成されたアーカイブ・ファイルを除去するには、-r フラグを使用します。このコマンドは $pid (snapcore コマンドの PID) を使用して固有名のファイルを作成し、前に作成されたアーカイブをすべて保存します。

コアおよびプログラムの絶対パス名を指定します。プログラム名が指定されない場合、snapcoreコア・ファイルからプログラム名を読み取って、PATH 変数に含まれているディレクトリー内で場所を検索します。

フラグ

項目 説明
-dDir オプションの snapcore コマンド出力ディレクトリー (/tmp/snapcore がデフォルト) を識別します。
-r snapcore コマンド出力を /tmp/snapcore ディレクトリーから除去します。

  1. コア・ファイルを収集するには、以下のように入力します。
    1. snapcore <core file name> <program name>
    2. snapcore <core file name>
    プログラム・ファイルを検索するために、PATH 変数内に含まれているディレクトリーが検索されます。pax ファイルが /tmp/snapcore ディレクトリーに作成されます。
  2. 前に作成されたコア・アーカイブを除去して、新規のコア・アーカイブを作成するには、以下のように入力します。

    snapcore -r<core file name> <program name>

    pax ファイルが /tmp/snapcore ディレクトリーに作成されます。

  3. コア・ファイル・アーカイブを別のディレクトリーに作成するには、以下のように入力します。

    snapcore -d<dir name> <core file name> <program name>

    pax ファイルが <dirname>/tmp/snapcore ディレクトリーに作成されます。

  4. /tmp/snapcore ディレクトリーをクリーンアップするには、以下のように入力します。

    snapcore -r

ファイル

項目 説明
/usr/sbin/snapcore snapcore コマンドが入っています。
/tmp/snapcore コア・ファイル・アーカイブが入っています。