size コマンド

目的

拡張共通オブジェクト・ファイル形式 (XCOFF) のオブジェクト・ファイルのセクション・サイズを表示します。

構文

size-d -o -x ] [  -f ] [  -V ] [  -X  {32 | 64 | 32_64 | d64 | any}]File ... ]

説明

size コマンドは、すべてのセクションによって要求されるバイト数を、各 XCOFF ファイルの合計とともに標準出力に書き出します。 -f フラグを指定した場合、セクション名がセクション・サイズの後に続きます。

注: size コマンドへの入力として受け渡されるファイルがないとき、a.out ファイルはデフォルトと見なされます。

フラグ

以下のフラグで出力を変更しない限り、出力は 10 進表記で表されます。

項目 説明
-d 10 進表記で書き出します。
-f セクション・サイズの後にセクション名を括弧内に書き出します。
-o 8 進表記で書き出します。
-x 16 進表記で書き出します。
-X mode size が検査するオブジェクト・ファイルのタイプを指定します。 mode は、以下のいずれかの値でなければなりません。
32
32 ビットのオブジェクト・ファイルのみを処理します。
64
64 ビットのオブジェクト・ファイルのみを処理します。
32_64
32 ビットおよび 64 ビットの両方のオブジェクト・ファイルを処理します。
d64
中止された 64 ビット XCOFF ファイルを検査します (マジック番号 == U803XTOCMAGIC)。
any
サポートされるオブジェクト・ファイルのすべてを処理します。

デフォルトでは、32 ビットのオブジェクト・ファイルを処理 (64 ビットのオブジェクトは無視) します。 また、modeOBJECT_MODE 環境変数とともに設定することができます。 例えば、OBJECT_MODE=64 によって、size は 64 ビットのオブジェクトを処理し、32 ビットのオブジェクトを無視します。 -X フラグは、OBJECT_MODE 変数をオーバーライドします。

-V size コマンドのバージョン番号を表示します。

  1. a.out ファイルのサイズを 10 進数で表示するには、以下のように入力します。
    size
    これによって実行可能 a.out ファイルのサイズはバイト数で表示されます。 以下のようにオブジェクト・ファイルの各セクションのサイズが表示され、合計が最後に表示されます。
    3720 + 1752 + 4152 = 9624
  2. オブジェクト・ファイルのサイズを 8 進数で表示するには、以下のように入力します。
    size -o driver.o
    これによって driver.o オブジェクト・ファイルのサイズは 8 進数で表示されます。
  3. 複数のオブジェクト・ファイルのサイズを 16 進数で表示するには、以下のように入力します。
    size -x *.o
    これによって、現行ディレクトリー内の .o で終わる各ファイルのサイズは 16 進数で表示されます。