sa1 コマンド
目的
バイナリー・データを収集して、 /var/adm/sa/sadd ファイルに保管します。
構文
/usr/lib/sa/sa1 [ Interval Number ]
説明
sa1 コマンドは、sadc コマンドのシェル・プロシージャーの変種で、 そのコマンドのフラグおよびパラメーターをすべて処理します。 sa1 コマンドは、バイナリー・データを収集して、/var/adm/sa/sadd ファイルに保管します。この場合の dd ファイルは (月のうちの) 日です。Interval パラメーターおよび Number パラメーターは、 レコードが Interval 秒で Number 回、 書き込まれることを指定します。 これらのパラメーターを指定しない場合は、1 つのレコードが書き込まれます。 このコマンドを使用するには、/var/adm/sa ディレクトリーへの書き込み許可が必要です。
sa1 コマンドは、cron コマンドによって自動的に始動されるように設計されています。 sa1 コマンドが cron コマンドによって毎日実行されない場合は、 sar コマンドによって /usr/lib/sa/sa1 データ・ファイルが存在しないことを表すメッセージが表示されます。
セキュリティー
RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意:
このコマンドは特権命令を実行できます。
特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。
権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー
」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。
例
sar のアクティビティーに関する日次レコードを作成するには、 adm crontab ファイルに以下のエントリーを入れます。
0 8-17 * * 1-5 /usr/lib/sa/sa1 1200 3 &
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/var/adm/sa | 日次データ・ファイルが入っているディレクトリーを示します。 |
/var/adm/sa/sadd | 日次データ・ファイルが入っています。 ここでの dd パラメーターは、(月のうちの) 日を表す数です。 |
/usr/lib/sa/sa1 | sa1 コマンドが入っています。 |