rmdel コマンド

目的

SCCS ファイルからデルタを除去します。

構文

rmdel -r SID File ...

説明

rmdel コマンドは、File パラメーターで指定された各ソース・コード制御システム (SCCS) から、 SID 変数で指定されたデルタを除去します。 分岐内で最後に作成されたデルタ、または分岐がない場合は最新のトランク・デルタしか除去できません。また、指定する SID は、 デルタを作成するために現在編集中のバージョンであってはなりません。デルタを除去するには、 SCCS ファイルとディレクトリーを所有しているか、除去したいデルタを作成したユーザーでなければなりません。

File パラメーターにディレクトリーを指定すると、 rmdel コマンドは要求されたアクションをすべての SCCS ファイル (ファイル名の先頭が s. のファイル) に対して取ります。File パラメーターに - (ハイフン) を指定すると、 rmdel コマンドは標準入力を読み取って、各行を SCCS ファイル名として解釈します。rmdel コマンドは、ファイルの終わり文字に達するまで、入力の読み取りを続けます。

デルタは、除去されると、get コマンドが作成する g ファイル内に含まれなくなります。ただし、 s ファイル内には引き続きデルタ・テーブル・エントリーが残り、 エントリーにはデルタが除去されたことを示す R が付いています。

フラグ

項目 説明
-r SID SCCS ファイルから指定のデルタ SID を除去します。このフラグは必ず指定します。

終了状況

このコマンドは、以下の終了値を戻します。

項目 説明
0 正常終了。
>0 エラーが発生しました。

デルタ 1.3 を s.test.c SCCS ファイルから除去するには、次のように入力します。


rmdel -r 1.3 s.test.c

ファイル

項目 説明
/usr/bin/rmdel rmdel コマンドが入っています。
s.files rmdel コマンドが処理するファイル。