印刷要求ログ

ユーザーがプリンターにジョブを送信するたびに、印刷サービスはジョブ要求を記述するファイルを 2 つ作成し、/usr/spool/lp/temp ディレクトリーと /usr/spool/lp/requests ディレクトリーに 1 つずつ配置します。

ジョブに関する情報は 2 つのファイルに分割されるので、システムは機密情報を /usr/spool/lp/requests ディレクトリーに安全に保管できます。 ジョブを実行依頼したユーザーは、/usr/spool/lp/temp 内の要求ファイルにアクセスできます。/usr/spool/lp/requests 内のファイルにアクセスできるユーザーは、プリンター管理者 (または root ユーザー) のみです。

要求ファイルは、ジョブがキュー内にある間のみ、これらのディレクトリーに残ります。 ジョブが印刷を終了すると、2 つのファイルの情報が結合され、要求ログ /usr/spool/lp/logs/requests に追加されます。

要求ログは構造化されているので、一般的なシェル・コマンドを使用してデータを抽出できます。 要求は印刷された順にリストされ、要求 ID から始まる行で区切られています。区切り行の下にある各行には、それぞれ単一の文字のマークが付けられています。このマークは要求ログ・コード で、行に含まれている情報の種類を示しています。それぞれの文字は、シングル・スペースによってデータと区切られています。エントリー例の下にある表は、これらのコードの説明です。

次に、印刷要求ログからのエントリー例を示します。

   = ps-717, uid 1532, gid 18, size 7872, Tue May 10 14:43:10 1994
   z ps
   C 1
   D ps
   F /usr/spool/lp/temp/717-1
   P 20
   t simple
   U hanna
   s 0x0010

印刷要求ログ・エントリー

レター 行の内容
= 区切り行は、(コンマ区切りの) 要求 ID、要求を実行依頼したユーザーのユーザー ID (uid) とグループ ID (gid)、オリジナルの (フィルターに掛けられていない) ファイルの合計バイト数 (size)、および要求がキューに入れられた日時をリストします。
C 印刷部数。
D プリンターまたはクラスの出力先、または any という単語。
F /usr/spool/lp/temp ディレクトリー内のファイルの名前。 この行は印刷されるそれぞれのファイルごとに繰り返され、ファイルは指定された順に印刷されます。
f 使用されたフォーム名 (該当する場合)。
H 使用された特殊処理のタイプ:
  • resume (再開)
  • hold (保留)
  • immediate (即時)
N ファイルの印刷後に印刷サービスがユーザーにどの方法で通知したか (該当する場合):
  • M 電子メール・メッセージ
  • W ユーザーの端末装置に書き込まれるメッセージ
O lp コマンドに指定された -o オプション。
P 印刷要求の優先順位 (該当する場合)。
p 印刷されたページのリスト。
r ユーザーがファイルのロー処理を要求したことを示す、lp コマンドに指定された -r オプション。
S 使用された文字セット。
s ジョブの結果 (個々のビットの組み合わせとして 16 進数形式で表される)。スプーラー内部で使用される重要なビットは、次のとおりです。
  • 0x0004 低速フィルターが正常に完了した。
  • 0x0010 印刷が正常に完了した。
  • 0x0040 要求が取り消された。
  • 0x0100 フィルターまたは印刷の要求が失敗した。
T バナー・ページのタイトル。
t ファイルのコンテンツ・タイプ。
U 印刷要求を実行依頼したユーザーの名前。
x 低速フィルター。
Y 要求の印刷に使用されるフィルターに指定する特殊モードのリスト。
y 高速フィルター。
z 要求に使用されたプリンター。要求が any (任意の) プリンターまたはプリンター・クラスへのキューに入れられていた場合、またはプリンター管理者が要求を別のプリンターに転送した場合は、このプリンターは出力先 (D 行) と異なります。