定義済み NFS マウントの確立
以下のいずれかの手順を使用して、定義済みの NFS マウントを確立することができます。
注: システムの始動時にマウントされる定義済みマウントを確立するには、/etc/filesystems ファイル内で bg (バックグラウンド) および intr (割り込み可能) オプションを定義します。 割り込み不可でフォアグラウンドで動作するマウントは、クライアント・システムの始動時にネットワークまたはサーバーが停止状態になると、クライアントを停止させることがあります。
クライアントがネットワークまたはサーバーにアクセスできない場合は、システムを保守モードで再始動して、該当するマウント要求を変更する必要があります。
- SMIT を使用して定義済みマウントを確立するには、次の操作を行います。
- 次のように入力します。
smit mknfsmnt - 事前に定義するマウントごとに、この画面上で値を指定します。 それぞれの必須フィールド (左マージンにアスタリスク (*) が付けられているフィールド) ごとに値を指定してください。 これら以外のフィールドについても、値を指定するか、それぞれのデフォルト値を受け入れます。 この方法によって、/etc/filesystems ファイル内に必要なマウントのエントリーが作成され、マウントが試行されます。
- 次のように入力します。
- /etc/filesystems ファイルを編集して NFS デフォルト・マウントを確立するには、次の操作を行います。
- テキスト・エディターを使用して /etc/filesystems ファイルを開きます。
- システムの始動時にマウントする各リモート・ファイルシステムのエントリーをそれぞれ追加します。 例えば、次のとおりです。
/home/jdoe: dev = /home/jdoe mount = false vfs = nfs nodename = mach2 options = ro,soft type = nfs_mountこのスタンザは、システムに対して /home/jdoe リモート・ディレクトリーを同じ名前のリモート・マウント・ポイント経由でマウントするように指示します。 このファイルシステムは読み取り専用 (
ro) としてマウントされます。softとしてもマウントされるため、サーバーが応答しなければ、エラーが戻されます。 type パラメーターをnfs_mountとして指定すると、mount -t nfs_mount コマンドを発行したとき、システムは /home/jdoe ファイルを (type=nfs_mountグループで指定された他のファイルシステムとともに) マウントしようと試みます。次のサンプル・スタンザは、システムに対してシステムの始動時に /usr/games ファイルシステムをマウントすることを指示しています。 マウントに失敗すると、システムはバックグラウンド内でマウントを続けようとします。
/usr/games: dev = /usr/games mount = true vfs = nfs nodename = gameserver options = ro,soft,bg type = nfs_mountNFS マウントに関連するスタンザには、次のパラメーターが必要です。
項目 説明 dev= filesystem_nameマウントしようとするリモート・ファイルシステムのパス名を指定します。 mount=[true|false]trueオプションを指定すると、システムのブート時に NFS ファイルシステムがマウントされます。falseオプションを指定すると、システムのブート時に NFS ファイルシステムはマウントされません。nodename= hostnameリモート・ファイルシステムが存在するホスト・マシンを指定します。 vfs=nfsマウントしようとする仮想ファイルシステムが NFS ファイルシステムであることを指定します。 NFS マウントに関連するスタンザでは、次のパラメーターはオプションです。
項目 説明 type= type_nameマウントしようとするファイルシステムを、type_name マウント・グループの一部として定義します。 このパラメーターは、指定したファイルシステムのグループを同時にマウントする mount -t コマンドとともに使用します。 options= options次の options パラメーターの 1 つ以上を指定します。 biods=N- 使用する biod デーモンの最大数を指定します。 デフォルトは、NFS バージョン 2 の場合は 7、NFS バージョン 3 および 4 の場合は 4 です。
bg- 1 回目のマウント試行が失敗した場合に、バックグラウンド内で再度マウントを試行することを指定します。
fg- 1 回目のマウント試行が失敗した場合に、フォアグラウンド内で再度マウントを試行することを指定します。
noacl- NFS ジャーナル・ファイルシステムが提供するアクセス制御リスト (ACL) サポートを、このマウントに限り使用不可にします。
2 つのシステム間で使用される場合、NFS はアクセス制御リストをサポートします。 ファイルシステムをマウントするときに
noaclオプションを使用すると、NFS は ACL を使用しません。noaclオプションを選択すると、システム上の NFS クライアントが ACL をサポートしない NFS サーバーからマウントされる場合と同様になります。ACL の詳細については、NFS アクセス制御リストのサポートを参照してください。
retry=n- マウント試行回数を設定します。
rsize=n- 読み取りバッファーのサイズを、n で指定されたバイト数に設定します。
wsize=n- 書き込みバッファーのサイズを、n で指定されたバイト数に設定します。
timeo=n- NFS のタイムアウトを、n で指定された値 (10 分の 1 秒単位) に設定します。この変数を使用して、サーバーの負荷によって応答時間が不足する状況がネットワーク内で発生しないようにします。
retrans=n- NFS の再送信回数を、n で指定された回数に設定します。
port=n- サーバー・ポートを、n で指定された番号に設定します。
soft- サーバーが応答しない場合にエラーを戻します。
hard- サーバーが応答するまで要求を試行し続けます。 注:
hardマウントを指定すると、応答を待つ間にプロセスが停止する場合があります。 プロセスに割り込んでキーボードから終了できるようにするには、マウント変数でintr変数を使用します。 intr- ハード・マウント時にキーボード割り込みを可能にします。
ro- read-only 変数を設定します。
rw- read-write 変数を設定します。 この変数とともに
hard変数を使用すると、softマウントが read-write として試行された場合に、アプリケーションと矛盾するようなエラー条件を回避します。 ハード・マウントとソフト・マウントの問題については、NFS のトラブルシューティング を参照してください。 secure- NFS トランザクションにより安全なプロトコルを使用するように指定します。
sec- sec オプションは、NFS マウント用のセキュリティー・フレーバー・リストを指定します。 使用可能なフレーバーは、des、unix、sys、krb5、krb5i、および krb5p です。 このオプションは、AIX 5.3 以降のみに適用されます。
actimeo=n- 正規ファイルとディレクトリーのフラッシュ時間を n 秒だけ延長します。 注: 属性キャッシュはクライアント上でファイル属性を保持します。 ファイルの属性には、削除されるまでの時間が割り当てられます。 フラッシュ時間が経過する前にファイルが変更されると、フラッシュ時間は前回の変更以降の経過時間分だけ延長されます (最近変更されたファイルはすぐに再変更される可能性があると想定しています)。 正規ファイルとディレクトリーにフラッシュ時間の最小延長と最大延長があります。
vers- NFS バージョンを指定します。 デフォルトは、クライアントとサーバーの間で使用される NFS プロトコルのバージョンのうち、両方のシステムで使用可能な最も高いバージョンです。 NFS サーバーが NFS バージョン 3 をサポートしていない場合は、NFS マウントは NFS バージョン 2 を使用します。vers オプションを使用して、NFS バージョンを選択します。 NFS マウントは、指定しない限りデフォルトで NFS バージョン 4 を使用しません。
acregmin=n- ファイルが変更されたあとで、少なくとも n 秒間、キャッシュ済み属性を保持します。
acregmax=n- ファイルが変更されたあとで、最大 n 秒間、キャッシュ済み属性を保持します。
acdirmin=n- ディレクトリーが更新されたあとで、少なくとも n 秒間、キャッシュ済み属性を保持します。
acdirmax=n- ディレクトリーが更新されたあとで、最大 n 秒間、キャッシュ済み属性を保持します。
- cio
- このファイルシステムを並行リーダー/ライター用にマウントすることを指定します。 このファイルシステム内のファイルに対する I/O は、ファイルが open() システム・コールで O_CIO と指定されてオープンしているかのように動作します。 このオプションを使用すると、CIO 以外の方式でのアクセスはできなくなります。 cio オプションを指定してマウントされたファイルシステムでキャッシュ I/O を使用することはできません。 すなわち、mmap() および shmat() などのマッピング・コマンドを、cio オプションで マウントされたファイルシステムのファイルに使用すると EINVAL で失敗します。 この副次作用の 1 つとして、 cio でマウントされたファイルシステムからはバイナリーを 実行できません。ローダーが mmap() を使用することがあるからです。
- dio
- ファイルシステムでの I/O が、すべてのファイルが open() システム・コールで O_DIRECT と指定されてオープンしているかのように動作することを指定します。
注: -odio または -ocio フラグを使用すると、 ある種のワークロードのパフォーマンスを高めることに役立ちますが、 これらのフラグの使用によってそのファイルシステムにはファイル・キャッシング が使えなくなることをユーザーは知っている必要があります。 このようなファイルシステムでは 先読みが使用不可であるため、大規模な順次読み取りではパフォーマンスが低下する 恐れがあります。maxpout=n- このファイルシステムのファイルに関してスレッドがスリープに 入るべきページアウト・レベルを指定します。 maxpout を指定したときは、minpout も指定する必要があります。 この値は負数ではなく、かつ、minpout よりも大きくなければなりません。 デフォルトは、カーネルの maxpout レベルです。
minpout=n- このファイルシステムのファイルに関してスレッドが作動可能になるページアウト・レベルを指定します。 minpout を指定したときは、maxpout も指定する必要があります。 この値は負数であってはなりません。 デフォルトは、カーネルの minpout レベルです。
rbr- 読み取り時 release-behind 機能を使用します。 このファイルシステム内でファイルの順次読み取りが検出されると、そのファイルが 使用する実メモリー・ページは、ページが内部バッファーにコピーされた後、 リリースされます。
注: 次のオプションを設定しない場合、カーネルはそれぞれのデフォルト値に自動的に設定します。fg retry=10000 rsize=8192 wsize=8192 timeo=7 retrans=5 port=NFS_PORT hard secure=off acregmin=3 acregmax=60 acdirmin=30 acdirmax=60 - システムの始動時に自動的にマウントしないディレクトリー・エントリーを除去します。
- ファイルを保存してクローズします。
- mount -a コマンドを実行して、/etc/filesystems ファイル内で指定されたディレクトリーをすべてマウントします。