メール・キューの移動

あるホストが長時間ダウンした場合、そのホスト宛てに (またはそのホストを介して) 経路指定された数多くのメッセージがシステム管理者のメール・キューに保管されることがあります。 その結果、sendmail コマンドを出すとキューのソート処理に長時間を要し、システムのパフォーマンスが大幅に低下します。 キューを一時的な場所へ移し、新しいキューを作成すると、あとでホストがサービスに戻ったときに古いキューを実行できます。

キューを一時的な場所へ移して新しいキューを作成するには、次のようにします。

  1. sendmail デーモンの停止 の指示に従って、sendmail デーモンを停止します。
  2. 次のように入力してキュー・ディレクトリー全体を移動します。
    cd /var/spool 
    mv mqueue omqueue
  3. sendmail デーモンの始動 の指示に従って、sendmail デーモンを再始動します。
  4. 次のように入力して古いメール・キューを処理します。
    /usr/sbin/sendmail -oQ/var/spool/omqueue -q
    -oQ フラグは、代替のキュー・ディレクトリーを指定します。 -q フラグは、キュー内のすべてのジョブを実行するように指定します。 操作の進行状況についてのレポートを入手するには、-v フラグを使用します。
    注: この操作は、長時間を要する場合があります。
  5. キューが空の場合は、次のように入力してログ・ファイルと一時ディレクトリーを削除します。
    rm /var/spool/omqueue/* 
    rmdir /var/spool/omqueue