ntptrace コマンド
目的
Network Time Protocol (NTP) ホストのチェーンをマスター時間ソースに戻ってトレースします。
構文
ntptrace [ -d ] [ -n ] [ -v ] [ -r Retries] [ -t TimeOut] [ Server]
説明
ntptrace コマンドは、指定された NTP サーバーがその時刻をどこから取得するかを決定し、 NTP サーバーのチェーンをそれらのマスター時刻ソースまでさかのぼって追跡します。例えば、stratum 0 サーバーまでさかのぼって追跡します。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-d | 出力のデバッグをオンにします。 |
-n | ホスト名ではなくホストの IP アドレスを出力します。 |
-r Retries | ホストごとの再送試行回数を指定します。デフォルトは 5 です。 |
-t TimeOut | 再送タイムアウトを秒数で指定します。デフォルトは 2 秒です。 |
-v | 詳細モードを指定します。 |
パラメーター
項目 | 説明 |
---|---|
Server | サーバーを指定します。デフォルトはローカル・ホストです。 |
終了状況
このコマンドは、以下の終了値を戻します。
項目 | 説明 |
---|---|
0 | 正常終了。 |
>0 | エラーが発生しました。 |
セキュリティー
アクセス制御: このコマンドを実行するには、システム・グループの一部でなければなりません。
イベントの監査: N/A
RBAC ユーザーおよび Trusted AIX® ユーザーへの注意: このコマンドは特権操作を実行できます。特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権について詳しくは、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。
例
ローカル・ホスト NTP サーバーがその時刻を取得するロケーションをトレースするには、下記のように入力します。
ntptrace
下記のような出力が表示されます。
localhost: stratum 4, offset 0.0019529, sync distance 0.144135
server2.bozo.com: stratum 2, offset 0.0124263, sync distance 0.115784
usndh.edu: stratum 1, offset 0.0019298, sync distance 0.011993, refid
'WWVB'
それぞれの行のフィールドは下記の情報を示します。
- ホストのレイヤー。
- ntptrace コマンドで測定したとおりの、そのホストとローカル・ホストの間のオフセット時間 (ローカル・ホストの場合にゼロになるとは限らないのは、このためです)。
- クロックの時間の品質の測度である、ホストの同期距離。
- 参照クロックの ID。これは、stratum (階層)-1 サーバーのみに適用されます。
時間はすべて秒数で与えられます。
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/sbin/ntptrace | ntptrace コマンドが入っています。 |