nisping コマンド

目的

レプリカ・サーバーを PING し、それらのサーバーに、すぐに更新をマスター・サーバーに依頼するように指示します。 レプリカが応答すると、nisping は、root マスター・サーバー の niscachemgr キャッシュ・ファイル /var/nis/NIS_SHARED_DIRCACHE に 入っている、そのレプリカのエントリーを更新します。

注: これらのレプリカは、通常数分待ってからこの要求を実行します。

構文

最後の更新の時間を表示する

nisping [ -u domain ]

レプリカを PING する

nisping [ -H hostname ] [domain]

ディレクトリーのチェックポイントを指定する

nisping [ -C hostname ] [domain ]

説明

PING を行う前に、コマンドは、各レプリカから受信した最後の更新の時間を調べます。 その時間がマスターによって送信された最後の更新時間と同じ場合、このコマンドはレプリカを PING しません。

nisping コマンドは、ディレクトリーのチェックポイントを指定することもできます。 この指定には、ディレクトリー内の各サーバー (マスターも含む) へ、ドメインのトランザクション・ログからディスク上に、そのサーバーの情報を更新することを通知することが含まれます。

フラグ

項目 説明
-u domain 最後の更新の時間を表示します。どのサーバーにも PING は送られません。
-H hostname ホスト hostname のみに PING が送信され、更新時間についてのチェックが行われるか、チェックポイントが指定されます。
-C hostname 各サーバーへ PING を送信するのではなく、チェックポイントを指定するための要求を送信します。 これらのサーバーは、すべてのトランザクションを継続的ストレージにコミットするようにスケジュールします。

最終更新の時間を表示する

-u フラグを使用します。このフラグは、別のドメイン名を指定しない限り、ローカル・ドメインのマスターとレプリカの更新時間を表示します。 PING は行いません。

/usr/lib/nis/nisping -u [domain]

次に例を示します。

rootmaster# /usr/lib/nisping -u org_dir
	Last updates for directory wiz.com.:
 Master server is rootmaster.wiz.com.
        Last update occurred at Wed Nov 25 10:53:37 1992
 Replica server is rootreplica1.wiz.com.
        Last update seen was Wed Nov 25 10:53:37 1992

レプリカを PING する

ドメイン内のレプリカ全部、または特定の 1 つだけを PING できます。 すべてのレプリカを PING するには、オプションを指定せずに次のコマンドを使用します。

/usr/lib/nis/nisping

ローカル・ドメイン以外のドメイン内のレプリカ全部を PING するには、ドメイン名を付加します。

/usr/lib/nis/nisping domainname

次に、ローカル・ドメイン wiz.com. のすべてのレプリカを PING する場合の例を示します。

rootmaster# /usr/lib/nis/nisping org_dir
 Pinging replicas serving directory wiz.com.:
 Master server is rootmaster.wiz.com.
        Last update occurred at Wed Nov 25 10:53:37 1992
 Replica server is rootreplica1.wiz.com.
        Last update seen was Wed Nov 18 11:24:32 1992

        Pinging ... rootreplica1.wiz.com.

更新時間が異なっていたため、そのまま PING を行います。 この時間が同じであったら、PING を送信していません。

1 つの指定ホスト上の全ディレクトリー内のテーブルをすべて PING することもできます。 特定のホストの全ディレクトリー内のテーブルをすべて PING するには、-a フラグを使用します。

/usr/lib/nis/nisping -a hostname

ディレクトリーのチェックポイントを指定する

ディレクトリーのチェックポイントを指定するには、-C フラグを使用します。

/usr/lib/nis/nisping -C directory-name

1 つのドメインをサポートするすべてのサーバー (マスターも含む) は、自らの情報をその .log ファイルからディスクに転送します。 これにより、ログ・ファイルが消去され、ディスク・スペースが解放されます。 サーバーは、チェックポイントを指定しているとき、サービスの要求には応じますが更新には使用できません。

以下は、nisping 出力の例です。

rootmaster# /usr/lib/nis/nisping -C
Checkpointing replicas serving directory wiz.com. :
 Master server is rootmaster.wiz.com.
        Last update occurred at Wed May 25 10:53:37 1995
 Master server is rootmaster.wiz.com.
 checkpoint has been scheduled with rootmaster.wiz.com.
 Replica server is rootreplica1.wiz.com.
        Last update seen was Wed May 25 10:53:37 1995
 Replica server is rootreplica1.wiz.com.
 checkpoint has been scheduled with rootmaster.wiz.com.