mkcondresp コマンド
目的
条件と 1 つ以上の応答との間のリンクを作成します。
構文
mkcondresp [-h] [-TV] condition[:node_name] response1 [response2...]
説明
mkcondresp コマンドは条件と 1 つ以上の応答との間のリンクを作成します。条件と応答とのリンクを「条件/応答関連付け」といいます。このコマンドは 1 つ以上の条件/応答関連付けを作成しますが、モニターを開始するわけではありません。 クラスター環境では、条件と応答は、同一のノードに定義する必要があります。 startcondresp コマンドを使用して、 この条件および条件にリンクされた応答に対するモニターを後で開始できます。
条件/応答関連付けをロックするには、rmcondresp、startcondresp、または stopcondresp コマンドの -L フラグを使用します。
フラグ
- -h
- コマンドの使用方法の文を標準出力に書き込みます。
- -T
- コマンドのトレース・メッセージを標準エラーに書き込みます。これは、ソフトウェア保守部門専用の機能です。
- -V
- コマンドの詳細メッセージを標準出力に書き込みます。
パラメーター
- condition
- 応答にリンクする条件の名前を指定します。条件は常に最初に指定されます。
- node_name
- 条件を定義するドメイン内のノードを指定します。node_name が指定されない場合は、ローカル・ノードが使用されます。node_name は、CT_MANAGEMENT_SCOPE 環境変数によって決定される有効範囲内のノードです。
- response1 [response2...]
- 1 つ以上の応答名を指定します。すべての応答は condition にリンクされます。
セキュリティー
mkcondresp を実行するには、IBM.Association リソース・クラスの書き込み許可が 必要です。許可は、連絡先システムのアクセス制御リスト (ACL) ファイルで指定されます。 ACL ファイルおよびその変更方法について詳しくは、「 RSCT: Administration Guide」を参照してください。
終了状況
- 0
- コマンドは正常に実行されました。
- 1
- RMC でエラーが発生しました。
- 2
- コマンド・ライン・インターフェース・スクリプトでエラーが発生しました。
- 3
- コマンド・ラインに間違ったフラグが入力されました。
- 4
- コマンド・ラインに間違ったパラメーターが入力されました。
- 5
- コマンド・ライン入力の間違いが原因のエラーが発生しました。
環境変数
- CT_CONTACT
- Resource Monitoring and Control (RMC) デーモンとのセッションが発生するシステムを決定します。 CT_CONTACT にホスト名または IP アドレスが設定されていると、このコマンドは指定されたホスト上の RMC デーモンと連絡を取ります。CT_CONTACT が設定されていない場合、このコマンドは、コマンドが実行されているローカル・システムの RMC デーモンと連絡を取ります。RMC デーモン・セッションのターゲットおよび管理有効範囲によって、 処理されるリソース・クラスまたはリソースが決定されます。
- CT_IP_AUTHENT
- CT_IP_AUTHENT 環境変数が存在する場合は、RMC デーモンは、IP ベース・ネットワーク認証を使用して、CT_CONTACT 環境変数が設定されている IP アドレスで指定されるシステム上の RMC デーモンと連絡を取ります。CT_IP_AUTHENT が意味をもつのは、CT_CONTACT が IP アドレスに設定されている場合のみです。つまり、この環境変数はドメイン・ネーム・システム (DNS) サービスには依存しません。
- CT_MANAGEMENT_SCOPE
- イベント応答リソース・マネージャー (ERRM) のリソースの処理において、RMC デーモンとのセッションに使用される管理有効範囲を決定します。管理有効範囲は、そのリソースを処理可能な候補となり得るターゲット・ノードのセットを決定します。有効な値は、次のとおりです。
- 0
- Local 有効範囲を指定します。
- 1
- Local 有効範囲を指定します。
- 2
- ピア・ドメイン 有効範囲を指定します。
- 3
- 管理ドメイン 有効範囲を指定します。
この環境変数が設定されていない 場合は、 Local 有効範囲が使用されます。
実装上の固有な条件
このコマンドは、AIX® 用 Reliable Scalable Cluster Technology (RSCT) ファイルセットの一部です。
標準出力
-h フラグが指定されている場合は、このコマンドの使用方法の説明文が標準出力に書き込まれます。すべての詳細メッセージは、標準出力に書き込まれます。
標準エラー
すべてのトレース・メッセージは、標準エラーに書き込まれます。
例
- 条件「FileSystem space used」を応答「Broadcast event on-shift」にリンクするには、
次のコマンドを実行します。
mkcondresp "FileSystem space used" "Broadcast event on-shift"
- 条件「FileSystem space used」を応答「Broadcast event on-shift」
および「E-mail root anytime」にリンクするには、次のコマンドを実行します。
mkcondresp "FileSystem space used" "Broadcast event on-shift" "E-mail root anytime"
- 管理サーバーの条件「FileSystem space used」を (同じく管理サーバーの) 応答「Broadcast event on-shift」にリンクするには、次のコマンドを管理サーバーで実行します。
mkcondresp "FileSystem space used" "Broadcast event on-shift"
- 管理サーバー上の条件「FileSystem space used」を応答
「Broadcastevent on-shift」にリンクするには、
次のコマンドをドメイン内のいずれかのノードで実行します。
mkcondresp "FileSystem space used":nodeA "Broadcast event on-shift"
- ノード nodeA の条件「FileSystem space used」を (同じくノード nodeA の)
応答「Broadcastevent on-shift」にリンクするには、次のコマンドをドメイン内のいずれかのノードで実行します。
mkcondresp "FileSystem space used":nodeA "Broadcast event on-shift"
Location
- /opt/rsct/bin/mkcondresp