mhpath コマンド

目的

メッセージとフォルダーの絶対パス名を出力します。

構文

mhpath [ +Folder ] [ Messages [ ,Messages ] ... ]

説明

mhpath がコマンドは、メッセージとフォルダーのパス名をリストします。デフォルトでは、現行フォルダーのパス名がリストされます。

フラグ

項目 説明
+Folder パス名を表示するフォルダーを指定します。
-help コマンド構文、使用可能なスイッチ (トグル)、およびバージョン情報をリストします。

注: MH の場合、このフラグの名前はスペルを省略しないですべて書き出す必要があります。

Messages パス名をリストするメッセージを指定します。Messages パラメーターには、複数のメッセージを指定したり、メッセージの範囲を指定したり、単一メッセージを指定できます。次を参照して、メッセージを指定してください。
Number
メッセージの番号。 複数のメッセージを指定する場合、各メッセージ番号をコンマで区切ります。メッセージの範囲を指定するときは、範囲の上限と下限の番号をハイフンでつなげて指定します。

注: 範囲を指定するとき、new 変数は使用できません。

シーケンス
ユーザーによって指定されたメッセージ・グループ。認識される値には以下のものが含まれます。
all
フォルダー内のすべてのメッセージ
cur または . (ピリオド)
現行メッセージ。
first
フォルダー内の最初のメッセージ
last
フォルダー内の最後のメッセージ
new
次に組み込まれるメッセージにシステムが割り当てるパス名
next
現行メッセージの次のメッセージ
prev
現行メッセージの直前のメッセージ

プロファイル・エントリー

次のエントリーが、UserMhDirectory/.mh_profile ファイルに入力されます。

項目 説明
Current-Folder: デフォルトの現行フォルダーを設定します。
Path: ユーザーの MH ディレクトリーを指定します。

セキュリティー

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。

  1. 現行フォルダーのパス名をリストするには、次のように入力します。
    mhpath
    システムは、次のようなメッセージで応答します。
    /home/tom/Mail/inbox
  2. source フォルダー内のメッセージ 2 から 4 のパス名をリストするには、次のように入力します。
    mhpath  +source 2-4
    システムは、次のようなメッセージで応答します。
    /home/tom/Mail/source/2
    /home/tom/Mail/source/3
    /home/tom/Mail/source/4
  3. 現在のフォルダーに追加される次のメッセージにシステムが割り当てるパス名をリストするには、次のように入力します。
    mhpath new
    システムは、次のようなメッセージで応答します。
    /home/tom/Mail/source/5
    この例では、次に追加されるメッセージはユーザー tom の現行フォルダー /home/tom/Mail/source 内のメッセージ 5 になります。

ファイル

項目 説明
$HOME/.mh_profile ユーザーの MH プロファイルを定義します。
/usr/bin/mhpath mhpath コマンドが入っています。