mhl コマンド
目的
フォーマットされたメッセージのリストを作成します。
構文
mhl [ -form FormFile ] [ -folder +Folder ] [ -moreproc Command | -nomoreproc [ -bell | -nobell ] [ -clear | -noclear ] ] [ -length Number ] [ -width Number ]
説明
mhl コマンドはメッセージのフォーマットされたリストを作成します。 このコマンドは、通常、showproc: プロファイル・エントリーまたは他の MH コマンドの -showproc フラグにより始動されます。 メッセージを表示するときには、mhl コマンドはフォーマット・ファイルに示された指示を使用します。複数のメッセージを指定すると、mhl コマンドはメッセージの各画面を表示する前にプロンプトを表示します。
-nomoreproc フラグが指定されると、mhl コマンドは、次のメッセージを見るために Return キー (Ctrl-D キー・シーケンスも可) を押すように求めるプロンプトを出します。現在のメッセージの出力を停止し、次のメッセージのプロンプトを表示するには、Ctrl-D キー・シーケンスを押します。このコマンドの出力を停止するには、QUIT キー・シーケンスを押します。
注: mhl コマンドを使用するには、 作業に使用するフォルダーを現行ディレクトリーにしなければなりません。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-bell | 各ページの終わりでベルを生成します。 -nomoreproc フラグが指定されている場合、または moreproc: プロファイル・エントリーが定義されていて空の場合、-bell フラグがデフォルトです。 |
-clear | 出力装置がディスプレイの場合、各ページの後で画面をクリアします。mhl コマンドは $TERM 環境変数を使用して、ディスプレイの種類を決定します。出力装置がディスプレイでない場合、-clear フラグは、 各メッセージの最後に用紙送り文字を挿入します。 このフラグは、moreproc: プロファイル・エントリーが定義されていて、 空である場合にのみ、mhl コマンドに影響します。 |
-folder +Folder | mhl.format ファイルの MessageName: エントリーに使用されるフォルダーを識別します。デフォルトは、$mhfolder 環境変数の値です。 |
-form FormFile | 代替出力フォーマットが入っているファイルを指定します。デフォルトのフォーマットは、UserMHDirectory/mhl.format ファイルに記述されています。このファイルが存在しないと、mhl コマンドは /etc/mh/mhl.format ファイルに記述されているシステムのデフォルト・フォーマットを使用します。 |
-help | コマンド構文、使用可能なスイッチ (トグル)、およびバージョン情報をリストします。
注: MH の場合、このフラグの名前はスペルを省略しないですべて書き出す必要があります。 |
-length Number | 出力用に画面の長さを設定します。デフォルトは、$TERM 環境変数に示される値です。この値が適切でない場合、デフォルトは 40 行になります。 |
-moreproc Command | $HOME/.mh_profile ファイルで指定された moreproc: エントリーの値の代わりに、 Command 変数の値を使用します。 |
-nobell | 各ページの終わりでベルを抑制します。 このフラグは、出力装置がディスプレイで、-nomoreproc フラグが使用され、 moreproc: プロファイル・エントリーが定義されていて、空である場合にのみ、 mhl コマンドに影響を与えます。 |
-noclear | 出力装置がディスプレイのとき、各ページの最後で画面をクリアしません。出力装置がディスプレイでない場合、-clear フラグは、各メッセージの最後に書式送り文字を挿入しません。このフラグは、-moreproc フラグが使用されている場合、または moreproc: エントリーが定義されていて空の場合にデフォルトです。 |
-nomoreproc | moreproc: エントリーに空の値を設定します。 |
-width Number | 出力用に画面の幅を設定します。デフォルトは、$TERM 環境変数に示される値です。この値が適切でなければ、デフォルトは 80 文字です。 |
プロファイル・エントリー
次のエントリーが、UserMHDirectory/.mh_profile ファイルにあります。
項目 | 説明 |
---|---|
moreproc: | ユーザーと通信する対話式プログラムを指定します。 |
例
- inbox フォルダーのメッセージ 5 をリストするには、
ディレクトリーを inbox に変更します。
それから、次のように入力します。cd /home/mickey/Mail/inbox
次のように表示されます。/usr/lib/mh/mhl 5
--- Using template MHL.FORMAT --- Date: To: cc: From: Subject: Message Text
- 複数のメッセージを表示するには、次のように入力します。
/usr/lib/mh/mhl 5 6 7
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
$HOME/.mh_profile | MH ユーザー・プロファイルが入っています。 |
/etc/mh/mhl.format | デフォルトの MH メッセージ・テンプレートを定義します。 |
UserMHDirectory/mhl.format | ユーザーのデフォルトのメッセージ・テンプレートを指定します。 (これが存在する場合、デフォルトの MH メッセージ・テンプレートはオーバーライドされます。) |
/usr/lib/mh/mhl | mhl コマンドが入っています。 |