mesg コマンド

目的

メッセージの書き込みを許可または拒否します。

構文

mesg [ n | y ]

説明

mesg コマンドは、システム上の他のユーザーが write コマンドまたは talk コマンドを使用して、 メッセージを送信できるかどうかを制御します。 引数なしで呼び出されると、mesg コマンドは、ワークステーションの現在のメッセージ許可設定を表示します。

シェルの始動プロセスは、デフォルトでメッセージを送信できるようにします。 $HOME/.profile ファイルに行「mesg n」を組み込むと、 このデフォルトのアクションをオーバーライドすることができます。 root 権限を持つユーザーは、メッセージ許可設定に関係なく、どのワークステーションにでもメッセージを送信できます。 メッセージ許可は、電子メール・システムを介して送達されたメッセージには影響しません。

$HOME/.profile に「mesg y」を追加すると、 write または talk コマンドを通じて他のユーザーのメッセージを受信できるようになります。

$HOME/.profile に「mesg n」を追加すると、 write または talk コマンドを通じて他のユーザーのメッセージを受信できなくなります。

フラグ

項目 説明
n root ユーザーのみがワークステーションにメッセージを送信できるようにします。 他のユーザーからの着信メッセージでディスプレイが混乱するのを防ぐときに、このフォーマットのコマンドを使います。
y ローカル・ネットワーク上のすべてのワークステーションが使用しているワークステーションにメッセージを送信できるようにします。

終了状況

このコマンドは次の終了値を戻します。

項目 説明
0 メッセージの受信が許可されました。
1 メッセージの受信が許可されませんでした。
>1 エラーが発生しました。

  1. root ユーザーのみがワークステーションにメッセージを送信できるようにするには、次のように入力します。
    mesg  n
  2. すべてのユーザーがワークステーションにメッセージを送信できるようにするには、 次のように入力します。
    mesg  y
  3. 現在のメッセージ許可設定を表示するには、次のように入力します。
    mesg
    次のような情報が表示されます。
    is  y
    上記の例では、現在のメッセージ許可設定は y です (ローカル・ネットワーク上のすべてのユーザーがワークステーションにメッセージを送信することができます)。 メッセージ許可設定を n (root ユーザーだけがワークステーションにメッセージを送信できる) に変更すると、 次のような情報が表示されます。
    is  n

ファイル

項目 説明
/dev/tty* 端末インターフェースの制御をサポートします。
$HOME/.profile 始動プロセスとデーモンを制御します。