mailq コマンド
目的
メール・キューの内容を出力します。
構文
/usr/sbin/mailq [ -v ]
説明
mailq コマンドおよび MAILQ コマンドは、メール・キューに入っているメッセージのリストを出力します。
各メッセージに対して印刷される最初の行は、次のようになります。
- 可能な状況文字を用いたメッセージに対してこのホスト上で使用される内部 ID
- バイト単位でのメッセージのサイズ
- メッセージがキューに受信された日付と時刻
- メッセージのエンベロープ送信者
第 2 行は、メッセージがキューに保存される原因となったエラー・メッセージを示します。メッセージが最初に表示される場合には、このエラー・メッセージは表示されません。 状況文字は、次のうちのいずれかです。
- *
- ジョブが処理されていることを示します
- X
- ジョブを処理するためには過負荷であることを示します
- -
- ジョブを処理するには早すぎることを示します。
次の行は、メッセージ受信者を 1 行に 1 人ずつ表示します。
mailq コマンドは、sendmail -bp コマンドと同じです。
メッセージの優先順位を表示するには、-v フラグを指定します。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-v | 詳細情報を印刷します。ここで、メッセージの優先順位と、メッセージの最初の行に警告メッセージが送信されたかどうかを示す 1 個の文字インジケーター (+ またはブランク) が追加されます。 さらに、controlling user 情報を示す追加の行が受信者と混ざる場合があります。これは、このメッセージに代わって実行されるプログラムのオーナー、およびこのコマンドが展開される別名がある場合には、その名前を示します。 |
終了状況
ここのコマンドは次の終了値を戻します。
項目 | 説明 |
---|---|
0 | 正常に終了しました。 |
>0 | エラーが発生しました。 |
例
mailq コマンドは、次の 2 種類のリストを出力します。
- mailq コマンドは、次のように、メール・キューをリストします。
Mail Queue (1 request) ---QID---- --Size-- -----Q-Time----- ------Sender/Recipient----- AA02508 3 Thu Dec 17 10:01 root (User unknown) bad_user
- mailq -v コマンドは、次のようにメール・キューをリストします。
Mail Queue (1 request) ---QID---- --Size-- -Priority- ---Q-Time--- --Sender/Recipient-- AA02508 3 1005 Dec 17 10:01 root (User unknown) bad_user
各フィールドの意味は次のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
QID | メッセージのメッセージ・キュー ID が入ります。 |
Size | メッセージ本文 (見出し情報を除く) のバイト数が入ります。 |
Priority | メッセージの優先順位 (主に、メッセージのサイズに基づく) が入ります。 |
Q-Time | メッセージがキューに入れられた時刻が入ります。 |
Sender/Recipient | メッセージの送信者と受信者のユーザー ID が入ります。 送信者と受信者の間の行にあるメッセージは、そのメッセージの状況を表します。 |
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/sbin/mailq | mailq コマンドが入っています。 |
/var/spool/mqueue ディレクトリー | メール・キュー内のメッセージに関するログ・ファイルと一時ファイルが入っています。 |