軸およびスケール設定の変更

軸およびスケールの変更には、いくつかのオプションがあります。

軸およびスケールの設定を変更する方法

軸ラベルや目盛りラベルなど、軸の任意の部分を選択します。
プロパティー・パレットの「スケール」、「大分割の目盛り」、および「小分割の目盛り」タブを使用して、軸およびスケールの設定を変更します。

「スケール」タブ

タイプ: スケールが線型なのか、あるいは変換されているのかを指定します。スケール変換は、データを理解したり、統計的推論に必要な仮定を行うのに役立ちます。散布図において、独立変数 (フィールド) と従属変数 (フィールド) の関係が非線型である場合は、変換されたスケールを使用します。またスケール変換は、ゆがんだヒストグラムを対称形に近づけて正規分布に似せるためにも使用できます。変換されるのはデータを表示するスケールだけなので注意してください。実際のデータは変換されません。

線形: 線型の、変換されていないスケールを指定します。
ログ。 底が 10 の対数を使用して変換されたスケールを指定します。 0 および負の値に対応するために、この変換では変更されたバージョンの対数関数が使用されています。この「安全な対数」関数は、 sign(x) * log(1 + abs(x))として定義されます。そのため、safeLog(-99) は次と等しくなります。
sign(-99) * log(1 + abs(-99)) = -1 * log(1 + 99) = -1 * 2 = -2
Power. 0.5 の指数を使用して、べき乗変換スケールを指定します。負の値に対応するために、この変換では変更されたバージョンのべき乗関数が使用されています。この「安全なべき乗」関数は、sign(x) * pow(abs(x), 0.5) として定義されます。そのため、safePower(-100) は次と等しくなります。
sign(-100) * pow(abs(-100), 0.5) = -1* pow(100, 0.5) = -1 * 10 = -10

最小/最大/適切な下限/適切な上限。 スケールの範囲を指定します。「適切な下限」と「適切な上限」を選択すると、アプリケーションはデータに基づいた適切なスケールを選択できます。最大値と最小値は、通常、それぞれ最大データ値より大きい整数と最小データ値より小さい整数なので「適切な」と形容されています。例えば、データの範囲が 4 から 92 の場合、スケールの適切な下限と上限は、データの実際の最大値と最小値を使用するのではなく、0 と 100 にすることができます。小さすぎる範囲を設定して重要な項目が非表示になってしまわないように注意してください。また、「ゼロを含める」オプションが選択されている場合、明示的な最小値と最大値を設定できない点に注意してください。

下の余白/上の余白。 軸の上端および下端に余白を作成します。余白は、選択されている軸に対して垂直方向に表示されます。 cm や in などの別の単位を指定しない限り、単位はピクセルになります。例えば、縦軸の「上の余白」を 5 に設定した場合、5 px の水平の余白がデータ・フレームの上端に置かれます。

反転: スケールが逆なのかどうかを指定します。

ゼロを含めます。 スケールに 0 を含めるように指定します。このオプションは一般的に、棒グラフで、一番短い棒の最上部付近の値ではなく、0 から棒が始まるようにするために使用されます。このオプションが選択されている場合、スケールの範囲としてカスタムの最小値と最大値を指定することはできないので、「最小値」と「最大値」は無効になります。

「大分割の目盛り」/「小分割の目盛り」タブ

目盛りまたは目盛りマークは軸に表示される線です。これらは特定の区間またはカテゴリーにおける値を示します。 「大分割の目盛り」 はラベルの付いた目盛りマークです。これらは他の目盛りマークよりも長くなっています。 「小分割の目盛り」 は大分割の目盛りの間に表示される目盛りマークです。いくつかのオプションは特定の目盛りタイプに固有のものですが、大分割および小分割の目盛りではほとんどのオプションが利用できます。

目盛りを表示: 大分割または小分割の目盛りをグラフに表示するかどうかを指定します。

グリッド線を表示します。 大分割または小分割の目盛りにグリッド線を表示するかどうかを指定します。 グリッド線は、軸から軸までグラフ全体を交差する線です。

位置: 軸を基準とした目盛りマークの位置を指定します。

長さ。 目盛りマークの長さを指定します。 cm や in などの別の単位を指定しない限り、単位はピクセルになります。

「基本」。 大分割の目盛りにのみ適用されます。 最初の大分割の目盛りが表示される値を指定します。

デルタ。 大分割の目盛りにのみ適用されます。 大分割の目盛りの間の差異を指定します。つまり、大分割の目盛りは n 番目の値ごとに表示され、n がデルタ値です。

「分割」。 小分割の目盛りにのみ適用されます。 大分割の目盛りの間の小分割の目盛りによる分割数を指定します。小分割の目盛りの数は、分割の数より 1 つ少ない数となります。例えば、大分割の目盛りが 0 と 100 に存在しているとします。小分割の目盛りの分割数として 2 を入力した場合、50 に 1 つ の小分割の目盛りが配置され、0 から 100 までの範囲を分割し、2 つ の分割が作成されます。