TABLES および IGRAPH コマンド・シンタックス・コンバーター
CTABLES シンタックスに変換する TABLES シンタックスまたは GGRAPH シンタックスに変換する IGRAPH シンタックス、またはその両方が含まれるコマンド・シンタックス・ファイルがある場合は、変換処理を開始するのに役立つ簡単なユーティリティー・プログラムを使用できます。 しかし、TABLES と CTABLES との間、および IGRAPH と GGRAPH との間には、大きな機能の相違があります。 おそらく、ユーティリティー・プログラムにおいては、TABLES および IGRAPH シンタックス・ジョブの一部を変換できなかったり、TABLES および IGRAPH コマンドで作成された元のテーブルおよびグラフに近似していないテーブルを作成する CTABLES および GGRAPH シンタックスが生成される場合があったりします。 ほとんどのテーブルの場合、変換されたシンタックスを編集することで、元のテーブルに近似したテーブルを作成できます。
ユーティリティー・プログラムは、次の操作を目的として設計されています。
- 既存のシンタックス・ファイルから、新しいシンタックス・ファイルを作成します。 元のシンタックス・ファイルは変更されません。
- シンタックス・ファイル内の
TABLESおよびIGRAPHコマンドのみを変換します。 ファイル内のその他のコマンドは変更されません。 - 元の
TABLESおよびIGRAPHシンタックスを、コメント化した形式で保持します。 - 各変換ブロックの始点と終点を、コメントで識別します。
- 変換できなかった
TABLESおよびIGRAPHシンタックス・コマンドを識別します。 - インタラクティブなシンタックス・ルールまたはバッチ・モードのシンタックス・ルールのいずれかに従うコマンド・シンタックス・ファイルを変換します。
ユーティリティーでは、エラーを含むコマンドを変換できません。 他に、以下に示す制限も適用されます。
TABLES に関する制限
一部の状況では、ユーティリティー・プログラムが TABLES コマンドを正しく変換できない場合があります。例えば、TABLES コマンドに次のものが含まれている場合が挙げられます。
- 変数自体を括弧で囲む場合に、
TABLESサブコマンドに含まれる、「sta」または「lab」で始まる括弧で囲まれた変数名 (例:var1 by (statvar) by (labvar))。 これらは、(STATISTICS)キーワードおよび(LABELS)キーワードとして解釈されます。 - 略語
AまたはDを使用して昇順または降順のソートの順序を指定するSORTサブコマンド。 これらは、変数名として解釈されます。
ユーティリティー・プログラムは、次のものが含まれる TABLES コマンドを変換できません。
- シンタックス・エラー。
TOキーワードを使用して変数の範囲を参照するOBSERVATIONサブコマンド (例:var01 TO var05)。- プラス記号で分離されたセグメントに分解される文字列リテラル (例:
TITLE "My" + "Title")。 - マクロが展開されない場合に、
TABLESシンタックスが無効になるマクロ呼び出し。 コンバーターでは、マクロ呼び出しは展開されないので、単純に標準のTABLESシンタックスの一部のように処理されます。
ユーティリティー・プログラムでは、マクロに含まれている TABLES コマンドは変換されません。 すべてのマクロが変換プロセスの影響を受けるわけではありません。
IGRAPH に関する制限
リリース 16 では、IGRAPH が大きく変更されています。 このため、このリリースの前に作成された IGRAPH シンタックス内の一部のキーワードとサブコマンドは使用できない場合があります。
変換ユーティリティー・プログラムは、GGRAPH シンタックスの INLINETEMPLATE キーワードに格納する追加のシンタックスを生成する場合があります。 キーワードは変換プログラムによってのみ生成されます。 そのシンタックスは、ユーザーが編集できるようになっていません。
変換ユーティリティー・プログラムの使用
変換ユーティリティー・プログラムである SyntaxConverter.exe はインストール・ディレクトリーにあります。 これは、コマンド・プロンプトから実行できるように設計されています。 コマンドの一般的な書式は次のとおりです。
syntaxconverter.exe [path]/inputfilename.sps [path]/outputfilename.sps
このコマンドはインストール・ディレクトリーから実行する必要があります。
ディレクトリー名にスペースが含まれる場合は、次のようにパスとファイル名の全体を引用符で囲みます。
syntaxconverter.exe /myfiles/oldfile.sps "/new files/newfile.sps"
インタラクティブなコマンド・シンタックス・ルールとバッチ・モードのコマンド・シンタックス・ルール
変換ユーティリティー・プログラムでは、インタラクティブなシンタックス・ルールまたはバッチ・モードのシンタックス・ルールを使用するコマンド・ファイルを変換できます。
インタラクティブ: インタラクティブなシンタックス・ルールを次に示します。
- 各コマンドは新しい行で始まります。
- 各コマンドは、ピリオド (.) で終了します。
実動モード。 ファイル内のバッチ機能とコマンドが異なるコマンド・ファイル内の INCLUDE コマンドを介してアクセスされる場合、次に示すバッチ・モードのシンタックス・ルールが使用されます。
- 各コマンドは、新しい行の最初の列で開始する必要があります。
- 行を連続させる場合は、少なくとも空白を 1 つ設けてインデントする必要があります。
- コマンドの最後のピリオドはオプションです。
コマンド・ファイルが実動モードの構文規則を使用し、各コマンドの末尾にピリオドが含まれていない場合は、以下のように、 SyntaxConverter.exeを実行するときにコマンド行スイッチ -b (または /b) を組み込む必要があります。
syntaxconverter.exe -b /myfiles/oldfile.sps /myfiles/newfile.sps
SyntaxConverter Script (Windows のみ)
Windows では、インストール・ディレクトリーの Samples ディレクトリーにあるスクリプト SyntaxConverter.wwd を使用してシンタックス・コンバーターを実行することもできます。
- メニューから次の項目を選択します。
- Samples ディレクトリーに移動し、SyntaxConverter.wwd を実行します。
この操作により、簡単なダイアログ・ボックスが開きます。ここで、以前のコマンド・シンタックス・ファイルと新しいコマンド・シンタックス・ファイルの名前と場所を指定できます。