出力管理システム

出力管理システム (OMS) は、選択されたカテゴリーの出力を他の出力ファイルに別の形式で自動的に書き込む機能を備えています。 フォーマットには、Word、Excel、PDF、 IBM® SPSS® Statistics データ・ファイル・フォーマット (.sav)、ビューアー・ファイル・フォーマット (.spv)、XML、HTML、およびテキストがあります。 詳しくは、トピック「 OMS オプション 」を参照してください。

出力管理システム・コントロール・パネルを使用するには

  1. メニューから次の項目を選択します。

    ユーティリティー > OMS コントロール・パネル ...

このコントロール・パネルを使用して、さまざまな出力先への出力のルーティングの開始と停止を行うことができます。

  • 各 OMS 要求は、明示的に終了するか、またはセッションが終了するまで、アクティブな状態で保持されます。
  • OMS 要求で指定された出力先ファイルは、その OMS 要求が終了するまでは、その他のプロシージャーやその他のアプリケーションでは使用できません。
  • OMS 要求がアクティブである間は、指定された出力先ファイルはメモリー (RAM) 内に保存されるため、アクティブな OMS 要求が大量の出力を外部ファイルに書き込む場合、メモリーが大量に消費されます。
  • 複数の OMS 要求は、互いに独立しています。 同じ出力を、別々の OMS 要求内での指定に基づいて、異なる複数の場所に異なる形式でルーティングすることもできます。
  • 特定の出力先での出力オブジェクトの順序は、それらが作成された順になります。これは、出力を生成するプロシージャーの順序と処理内容によって決まります。

制限

  • XML 出力形式では、見出し出力タイプの指定は無効です。 プロシージャーからの出力が含まれている場合は、プロシージャーのタイトルが出力されます。
  • OMS での指定の結果、見出しオブジェクトまたは記録テーブルだけがプロシージャーに含められる場合、そのプロシージャーには何も含められません。

新しい OMS 要求の追加

  1. 出力タイプ (表、グラフなど) を選択します。 含めるものを指定します。 詳しくは、トピック「 出力オブジェクト・タイプ 」を参照してください。
  2. 含めるコマンドを選択します。 すべての出力を含める場合は、リストですべての項目を選択します。 詳しくは、トピック「 コマンド ID およびテーブル・サブタイプ 」を参照してください。
  3. ピボット・テーブル出力を作成するコマンドについては、含める特定のテーブル・タイプを選択します。

    リストには、選択したコマンドで使用できるテーブルだけが表示されます。つまり、1 つ以上の選択したコマンドで使用できるテーブル・タイプはすべてリスト内に表示されます。 コマンドが選択されていない場合は、すべてのテーブル・タイプが表示されます。 詳しくは、トピック「 コマンド ID およびテーブル・サブタイプ 」を参照してください。

  4. サブタイプではなくテキスト・ラベルに基づいてテーブルを選択するには、「ラベル」をクリックします。 詳しくは、トピック「 ラベル 」を参照してください。
  5. 「オプション」 をクリックして、出力形式 (例えば、 IBM SPSS Statistics データ・ファイル、XML、HTML) を指定します。 デフォルトでは、XML 出力形式が使用されます。 詳しくは、トピック「 OMS オプション 」を参照してください。
  6. 出力先を以下から指定します。
    • ファイル: 。選択されているすべての出力が単一のファイルにルーティングされます。
    • 「オブジェクト名に基づく」 。出力は、オブジェクト名に基づいて複数の出力先ファイルにルーティングされます。 各出力オブジェクトに、テーブルのサブタイプ名またはテーブル・ラベルに基づいたファイル名を持つ、別のファイルが作成されます。 出力先のフォルダー名を入力します。
    • 新規データ・セット。 IBM SPSS Statistics データ・ファイル形式の出力の場合、出力をデータ・セットに経路指定することができます。 データ・セットは、これ以降同じセッション内で使用可能ですが、セッション終了前に明示的にファイルとして保存しない限り、保存されません。 このオプションは、 IBM SPSS Statistics データファイル形式の出力でのみ使用できます。 データ・セット名は、変数の命名規則に従っていなければなりません。 詳しくは、トピック「 変数名 」を参照してください。
  7. オプションで、次の処理を行うことができます。
  • 選択した出力をビューアーから除外します。 「ビューアから除外」を選択すると、OMS 要求内の出力タイプが「ビューアー」ウィンドウに表示されなくなります。 複数のアクティブな OMS 要求に同じ出力タイプが含まれている場合、ビューアーでのそれらの出力タイプの表示は、その出力タイプを含む最も新しい OMS 要求によって決まります。 詳しくは、トピック「 ビューアーからの出力表示の除外 」を参照してください。
  • 要求に ID 文字列を割り当てます。 すべての要求には自動的に ID 値が割り当てられますが、システムのデフォルトの ID 文字列を上書きして、わかりやすい ID にすることも可能です。これは、複数のアクティブな要求を簡単に識別する必要がある場合に便利です。 割り当てる ID の値は、ドル記号 ($) で始めることはできません。

リスト内の複数の項目を選択するためのヒント

リスト内の複数の項目を選択するための簡単なヒントを次に説明します。

  • リスト内のすべての項目を選択するには、Ctrl キーを押しながら A キーを押します。
  • 複数の連続した項目を選択するには、Shift キーを押しながらクリックします。
  • 複数の連続していない項目を選択するには、Ctrl キーを押しながらクリックします。

OMS 要求を終了して削除するには

アクティブで新しい OMS 要求は、最も新しい要求が先頭に配置されて「要求」リストに表示されます。 罫線をクリックしてドラッグすることにより、情報列の幅を変更できます。また、リストを水平方向にスクロールすると、特定の要求に関するその他の情報を見ることができます。

ステータス」列の「アクティブ」の後のアスタリスク (*) は、「コントロールパネル」では使用できない機能を含むコマンド構文を使用して作成された OMS 要求を示します。 詳しくは、 OMS のトピックを参照してください。

特定のアクティブな OMS 要求を終了するには

  1. 「要求」リストで、その要求の行のいずれかのセルをクリックします。
  2. 「終了」をクリックします。

アクティブなすべての OMS 要求を終了するには

  1. 「すべて終了」をクリックします。

新しい要求 (追加済みであるが、まだアクティブではない要求) を削除するには

  1. 「要求」リストで、その要求の行のいずれかのセルをクリックします。
  2. 「削除」をクリックします。

: アクティブな OMS 要求は、「OK」をクリックするまでは終了しません。