データ・キャッシュの作成
仮想アクティブ・ファイルを使用すると、必要な一時ディスク・スペースの容量を大幅に削減できますが、「アクティブな」ファイルの一時的なコピーがないということは、プロシージャーごとに元のデータ・ソースを再読み取りする必要があるということです。 外部ソースから読み取る大きなデータ・ファイルの場合、データの一時的なコピーを作成することによって、パフォーマンスは向上します。 例えば、データベース・ソースから読み取るデータ・テーブルの場合、データを読み取る必要があるすべてのコマンドまたはプロシージャーで、データベースから情報を読み取る SQL 照会を再実行する必要があります。 実質的にすべての統計分析プロシージャーおよびグラフ作成プロシージャーでデータを読み取る必要があるため、プロシージャーを実行するたびに SQL 照会が再実行されます。そのため、多数のプロシージャーを実行すると、処理時間が大幅に増える可能性があります。
分析を実行するコンピューター (ローカル・コンピューターまたはリモート・サーバー) 上に十分なディスク・スペースがあれば、アクティブ・ファイルのデータ・キャッシュを作成することで、SQL 照会が複数回実行されなくなり、処理時間を短縮できます。 データ・キャッシュは、完全なデータの一時的なコピーです。
注:
デフォルトでは、データベース・ウィザードでデータ・キャッシュが自動的に作成されます。ただし、コマンド・シンタックスで GET DATA コマンドを使用してデータを読み取る場合、データ・キャッシュは自動的に作成されません (コマンド・シンタックスは、Student 版では利用できません)。