数学メソッド
math モジュールから、有用な数学メソッドにアクセスできます。次の表に、これらのメソッドの一部を示します。
特に指定のない限り、すべての値は浮動小数点として返されます。
| メソッド | 使用法 |
|---|---|
math.ceil(x) |
x の天井値を浮動小数点として返します。これは、x 以上の最小の整数です。 |
math.copysign(x, y) |
x を y の符号で返します。copysign(1,
-0.0) は、-1 を返します。 |
math.fabs(x) |
x の絶対値を返します。 |
math.factorial(x) |
x 階乗を返します。x が負の場合、または整数でない場合、ValueError が発生します。 |
math.floor(x) |
x の床値を浮動小数点として返します。これは、x 以下の最大の整数です。 |
math.frexp(x) |
x の仮数 (m) と指数 (e) を (m,
e) の組みとして返します。m は浮動小数点、e は整数で、x == m * 2**e となります。x がゼロの場合は (0.0, 0) を返し、それ以外の場合は 0.5 <=
abs(m) < 1 を返します。 |
math.fsum(iterable) |
iterable の中の値の正確な浮動小数点の和を返します。 |
math.isinf(x) |
浮動小数点 x が正または負の無限大かどうかをチェックします。 |
math.isnan(x) |
浮動小数点 x が NaN (非数値) かどうかをチェックします。 |
math.ldexp(x, i) |
x * (2**i) を返します。これは、本質的に関数 frexp の逆です。 |
math.modf(x) |
x の小数部と整数部を返します。
結果は両方とも x の符号を引き継ぎ、浮動小数点です。 |
math.trunc(x) |
Integral に切り捨てられた Real 値 x を返します。 |
math.exp(x) |
e**x を返します。 |
math.log(x[, base]) |
指定した値 base に対する x の対数を返します。
base を指定しない場合は、x の自然対数が返されます。 |
math.log1p(x) |
1+x (base e) の自然対数を返します。 |
math.log10(x) |
x の 10 を底とする対数を返します。 |
math.pow(x, y) |
x を y 乗して返します。pow(1.0,
x) および pow(x, 0.0) は、x がゼロまたは NaN であるとしても、常に 1 を返します。 |
math.sqrt(x) |
x の平方根を返します。 |
数学関数に加えて、有用な三角関数メソッドもあります。 次の表に、これらのメソッドを示します。
| メソッド | 使用法 |
|---|---|
math.acos(x) |
x の逆余弦をラジアンで返します。 |
math.asin(x) |
x の逆正弦をラジアンで返します。 |
math.atan(x) |
x の逆正接をラジアンで返します。 |
math.atan2(y, x) |
atan(y / x) をラジアンで返します。 |
math.cos(x) |
x の余弦をラジアンで返します。 |
math.hypot(x, y) |
ユークリッドノルム sqrt(x*x + y*y) を返します。
これは原点から点 (x, y) へのベクトルの長さです。 |
math.sin(x) |
x の正弦をラジアンで返します。 |
math.tan(x) |
x の正接をラジアンで返します。 |
math.degrees(x) |
角 x をラジアンから度に変換します。 |
math.radians(x) |
角 x を度からラジアンに変換します。 |
math.acosh(x) |
x の逆双曲線余弦を返します。 |
math.asinh(x) |
x の逆双曲線正弦を返します。 |
math.atanh(x) |
x の逆双曲線正接を返します。 |
math.cosh(x) |
x の双曲線余弦を返します。 |
math.sinh(x) |
x の双曲線余弦を返します。 |
math.tanh(x) |
x の双曲線正接を返します。 |
2 つの数学定数もあります。math.pi の値は、数学定数 pi です。math.e の値は、数学定数 e です。