関数のリファレンス

IBM® SPSS® Modeler でデータを処理するために、次の CLEM 関数を利用できます。これらの関数は、フィールド作成ノードやフラグ設定ノードなど、さまざまなダイアログ ボックスにコードとして入力できます。または、Clem 式ビルダーを利用して、有効な CLEM 式を作成することができます。関数やフィールド名を覚えておく必要はありません。

表 1. IBM SPSS Modeler データで使用される CLEM 関数
関数の種類 説明
情報 フィールド値を詳しく調べる場合に用いられます。例えば、関数 is_string は、データ型が文字列型のすべてのレコードに対して真を返します。
変換 新しいフィールドの作成や、ストレージ・タイプの変換に用いられます。例えば、関数 to_timestamp は選択されているフィールドをタイムスタンプに変換します。
比較 フィールドの値を互いに比較したり、指定した文字列と比較する場合に用いられます。例えば、<= は、あるフィールドの値がもう 1 つのフィールドの値以下かどうかを比較します。
論理 ifthenelse などの論理演算を行うために用いられます。
数値 フィールド値の自然ログ数の算出など、数値計算に用いられます。
三角関数 指定された角度のアークコサインの算出など、三角関数の計算に用いられます。
確率 学生からの t 分布値が特定値に満たなくなる確率など、さまざまな分布を基準にして確率を返します。
空間 地理空間データで空間の計算を実行するために用いられます。
ビット単位 整数をビット・パターンとして操作する場合に用いられます。
Random 無作為に項目を選択したり、無作為な 数字を生成するために用いられます。
文字列 指定した文字を削除する stripchar など、文字列に関するさまざまな操作を行うために用いられます。
SoundEx 正しいスペルが分からない場合に、特定文字の発音方法についての音声的な仮定を基準にして、文字列を検索するために用いられます。
日時 日付、時間、タイムスタンプ・フィールドに対してさまざまな操作を行うために用いられます。
シーケンス データ・セットのレコード・シーケンスの詳細を調べたり、そのシーケンスに基づいた操作を行うために用いられます。
グローバル グローバルの設定ノードが作成したグローバル値にアクセスするために用いられます。例えば、@MEAN は、データ・セット全体のフィールドのすべての値の平均を参照するために用いられます。
空白とヌル アクセス、フラグ設定、およびユーザーが指定した空白やシステム欠損値を埋めるために用いられます。例えば、@BLANK(FIELD) は、空白があるレコードに真のフラグを設定するために用いられます。
特殊フィールド 調査対象の特定のフィールドを表すために用いられます。例えば、@FIELD は複数のフィールドを作成する場合に用いられます。