リトル・エンディアン (LE) ランタイム環境での Java アプリケーションの実行 (Linux® のみ)

Java™ アプリケーションは通常、プラットフォームに依存しないため、変更せずに LE ランタイム環境で実行できます。 ただし、プラットフォームに依存する Java コードの領域によっては、移植性の問題が発生する可能性があります。

64 ビット Power Systems (ビッグ・エンディアン) アーキテクチャー用に開発されたアプリケーションを 64 ビット Power Systems LE ランタイム環境で実行すると、以下の領域の Java コードによって問題が発生する可能性があります。
  • sun.misc.Unsafe クラス内のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) は、データ型を混合してデータを操作するために使用されます。 例えば、同じデータ・フィールドが、整数として書き込まれ、バイトとして読み込まれます。
  • 同様に、java.nio.ByteBuffer クラス内の API は、データ型を混合してデータを操作するために使用されます。
  • LE JVM で使用するには、JNI メソッド用の任意のネイティブ・コードを LE 環境に移植する必要があります。
注: 現在、64 ビット Power Systems LE アーキテクチャーで使用可能な認定ハードウェア暗号アクセラレーター・デバイスはありません。 このため、PKCS11 ライブラリーは使用できません。