IBM ソフトウェア開発者キット (SDK)

SDK には、開発ツールと Java™ ランタイム環境が含まれています。

SDK はインストール可能な Java パッケージであり、Java アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) が含まれています。 Java API は、アプリケーションの開発とデプロイに役立つ、ライブラリーにグループ化された既製のクラスの大規模なコレクションです。 SDK には、以下のものも含まれます。
  • Java コンパイラー。
  • Java 仮想マシン (JVM または VM)。
  • アプリケーションのモニター、デバッグ、および文書化用のツール。
  • ユーザー・インターフェース、すなわち GUI の開発用のツール。
  • データベースとリモート・オブジェクトにアクセスする必要があるアプリケーション用の組み込みライブラリー。
サービス・リフレッシュ 5 の変更点の始まり仮想マシンおよびジャストインタイム (JIT) コンパイラー・テクノロジーは、 Eclipse OpenJ9 プロジェクトから提供されます。サービス・リフレッシュ 5 の変更点の終わり
Windows オペレーティング・システムの場合の注: IBM® は、このプラットフォーム用の SDK を生成して、 IBM ランタイム環境を含む IBM 製品を開発します。 ただし、SDK for Windows は、 IBM 製品またはサービスの一部としてのみ使用可能であり、個別にダウンロードすることはできません。 そのため、いくつかの内容 (インストールなど) は、このユーザー・ガイドでは扱っていません。

SDK パッケージには、 IBM Documentationのオンライン資料へのリンク、およびダウンロード可能な資料へのリンクを提供する readme ファイルが含まれています。 ダウンロード可能な資料には、本ガイドが複数の形式で含まれています。

パッケージがインストールされると、SDK ツールはinstall_dir/jre /binディレクトリーにあります。

完全に Java で作成されたアプリケーションには、 IBM SDK ディレクトリー構造 (またはそれらのディレクトリー内のファイル) に対する依存関係が ない ことが必要です。 SDK のディレクトリー構造 (あるいは、それらのディレクトリー内のファイル) に対する依存関係があると、アプリケーションの移植性の問題が生じる場合があります。
注: Windows 32 ビット・オペレーティング・システムでは、Java Native Interface (JNI) アプリケーションにはいくつかの小さな依存関係があります。

SDK の内容

SDK ツール:
appletviewer (Java アプレット・ビューアー)
Web ブラウザーの外部でアプレットをテスト、実行します。
extcheck (Extcheck ユーティリティー)
ターゲット JAR ファイルと現在インストールされている JAR ファイル間のバージョンの矛盾を検出します。
ControlPanel (Java コントロール・パネル)
AIX® および Linux® ( IBM Z®を除く) オペレーティング・システムのみ。 ご使用のランタイム環境を構成します。
hwkeytool
z/OS オペレーティング・システムのみ。 秘密鍵とそれに関連した X.509 証明書チェーン (対応する公開鍵を認証する) が含まれる鍵ストアを管理します。
idlj (IDL から Java コンパイラーへ)
指定された IDL ファイルから Java バインディングを生成します。
jar (Java アーカイブ・ツール)
複数のファイルを単一の Java アーカイブ (JAR) ファイルに結合します。
jarsigner (JAR 署名および検証ツール)
JAR ファイルの署名を生成し、署名付き JAR ファイルの署名を検証します。
java (Java インタープリター)
Java クラスを実行します。 Java Interpreter は、Java プログラミング言語で作成されたプログラムを実行します。
java-rmi (HTTP-to-CGI 要求転送ツール)
64 ビット AIX オペレーティング・システムを除く。 RMI-over-HTTP 要求を受け入れ、任意のポートで listen している RMI サーバーに転送します。
javac (Java コンパイラー)
Java プログラミング言語で作成されたプログラムをバイトコード (コンパイル済み Java コード) にコンパイルします。
javadoc (Java 文書生成プログラム)
Java ソース・ファイルから API 文書の HTML ページを生成するユーティリティー。
javah (C ヘッダーおよびスタブ・ファイル・ジェネレーター)
ネイティブ・メソッドを Java プログラミング言語で作成されたコードに関連付けることができます。
javap (クラス・ファイルの逆アセンブラー)
コンパイル済みファイルを逆アセンブルし、バイトコード表記を表示できます。
javaw (Java インタープリター)
java コマンドと同じ方法で Java クラスを実行しますが、コンソール・ウィンドウは使用しません。
javaws (Java Web Start)
AIX、 Linux (32 ビット Intel アーキテクチャーおよび 64 ビット Power ® アーキテクチャー)、および Windows オペレーティング・システムのみ。 Java アプリケーションのデプロイメントと自動保守を可能にします。 詳しくは、 Web Start の実行 (AIX、 Linux、および Windows のみ)を参照してください。
jconsole (JConsole モニターおよび管理ツール)
GUI を使用してローカル JVM とリモート JVM をモニターします。 JMX に準拠しています。 バージョン 8 以降、このツールのルック・アンド・フィールは少し異なります。 jconsole ユーティリティーに関するアクセシビリティーの問題を参照してください。
jdb (Java デバッガー)
z/OS オペレーティング・システムを除く。 Java プログラムのデバッグを支援します。
jdmpview (AIX、 Linux、Windows、および z/OS のみ)
J9 VM によって作成されたダンプを分析します。 詳しくは、 ダンプ・ビューアーを参照してください。
keytool (鍵および証明書管理ツール)
秘密鍵とそれに関連した X.509 証明書チェーン (対応する公開鍵を認証する) が含まれる鍵ストア (データベース) を管理します。
native2ascii (Native-To-ASCII コンバーター)
ネイティブ・エンコード・ファイルを Latin 1 または Unicode またはその両方にエンコードされている 文字を含む ASCII ファイルに変換します。
packager (JavaBean を ActiveX として使用するためのパッケージャー)
32 ビット Windows オペレーティング・システムのみ。 ActiveX コントロールとして使用するために JavaBean を jar ファイルにパッケージ化します。
policytool (ポリシー・ファイルの作成と管理ツール)
ご使用のインストール済み環境の Java セキュリティー・ポリシーを定義する外部ポリシー構成ファイルを作成および変更します。 バージョン 8 以降、このツールのグラフィカル・ユーザー・インターフェースのルック・アンド・フィールはやや異なるものになります。 policytool グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) ユーティリティーのアクセシビリティーの問題を参照してください。
rmic (Java リモート・メソッド呼び出し (RMI) スタブ・コンバーター)
リモート・オブジェクトのスタブ、スケルトン、およびタイを生成します。 RMI over Internet Inter-ORB Protocol (RMI-IIOP) サポートも含みます。
rmid (RMI アクティベーション・システム・デーモン)
オブジェクトを Java 仮想マシン (JVM) に登録して活動化できるように、アクティベーション・システム・デーモンを開始します。
rmiregistry (Java リモート・オブジェクト・レジストリー)
現行ホストの指定ポートにリモート・オブジェクト・レジストリーを作成し、開始します。
schemagen
Java クラスで参照される名前空間ごとにスキーマ・ファイルを作成します。
serialver (シリアル・バージョン・コマンド)
新しいクラスへのコピーに適切な形式で、1 つ以上のクラスの serialVersionUID を戻します。
tnameserv (共通オブジェクト・リクエスト・ブローカー・アーキテクチャー (CORBA) 一時ネーミング・サービス)
CORBA 一時ネーミング・サービスを開始します。
wsgen
JAX-WS Web サービスで使用する JAX-WS の移植可能な成果物を生成します。
wsimport
Web サービス記述言語 (WSDL) ファイルから JAX-WS の移植可能な成果物を生成します。
xjc
XML スキーマ・ファイルをコンパイルします。
z/OS バッチ・ツールキット (z/OS のみ)
z/OS上の Java バッチ機能およびシステム・インターフェースの使用を強化する一連のツール。 このツールキットには、以下のものが含まれます。
  • Java アプリケーションをバッチ・ジョブまたは開始タスクとして直接実行するためのネイティブ・ランチャー。
  • Java アプリケーションから直接、従来の z/OS データおよび主要なシステム・サービスにアクセスできるようにする一連の Java クラス。
  • コンソール通信、複数行 WTO (オペレーター宛メッセージ)、および 戻りコード受け渡し機能。
z/OS バッチ・ツールキットについて詳しくは、 JZOS Batch Launcher and Toolkitを参照してください。
インクルード・ファイル
JNI プログラムの C ヘッダー
デモ
demo ディレクトリー (Windows オペレーティング・システム上の別個のパッケージからインストール) には、使用できるサンプル・ソース・コード、デモ、アプリケーション、およびアプレットを含むいくつかのサブディレクトリーが含まれています。
README ファイル
開始方法についての最小限の情報を含むテキスト・ファイル。 このファイルには、SDK の IBM API 文書など、オンライン資料およびダウンロード可能な資料へのリンクが記載されています。
著作権表示
このリリースの著作権表示
ライセンス・ファイル
z/OS オペレーティング・システムを除く。
ライセンス・ファイルには、 SDKのご使用条件が含まれています。 ご使用条件を表示または印刷するには、Web ブラウザーでこのファイルを開いてください。 ライセンス・ファイルのパスは以下のとおりです。ここで、<locale>はご使用ロケール名です (例:en)。
  • AIX: /usr/swlag/locale/Java6_64.la
  • Windows の場合: install_dir\docs\content\locale\license_locale
注: Annotation Processing Tool (APT) は含まれなくなりました。 このツールは、Java SE バージョン 8 で Pluggable Annotation Processing API (JSR269) に置き換えられました。