サービス・リフレッシュ 8 フィックスパック 20 の変更点の始まり

RPM パッケージからのインストール (Linux のみ)

RPM Package Manager インストーラー・パッケージは、標準の .rpm ファイルとして入手できます。このファイルは、コマンド行から対話式にインストールできます。

開始前に

SDK を旧リリースからアップグレードする場合は、予防措置として、アップグレードを始める前に、構成ファイルとセキュリティー・ポリシー・ファイルをすべてバックアップしてください。

Linux®では、インストール・プロセスを開始する前に、以下の条件を確認してください。
  • インストール可能パッケージをインストールする場合は、システムに rpm-build ツールがインストールされている必要があります。 インストールされていないと、インストール・プログラムは新規パッケージを RPM データベースに登録できません。 rpm-build ツールがインストールされているかどうか確認するには、次のコマンドを入力します。
    rpm -q rpm-build
  • 以前に RPM パッケージから IBM® SDK をインストールした場合は、先に進む前にこのパッケージをアンインストールする必要があります。
  • SuSE Linux システムを使用している場合は、別のバージョンの Java™ が別のディレクトリー・ツリーの下に既にインストールされている可能性があります。 作業を進める前に、このパッケージをアンインストールしてください。
  • ご使用の環境に、以下の従属ライブラリーが必要です。
    • IBM® POWER ® (リトル・エンディアン・アーキテクチャー):
      • GNU C ライブラリー: eglibc V2.19 以降
      • 標準 C++ ライブラリー: libstdc++.so.6
    • その他のすべてのアーキテクチャ( x86、 IBM POWER、およびPOWER Linux on IBM Z® ®):
      • GNU C ライブラリー: glibc V2.3.4 以降
      • 標準 C++ ライブラリー: libstdc++.so.6

このタスクについて

RPM パッケージには .rpm ファイル拡張子が付いており、インストール可能 (Linux のみ) パッケージです。

これらのパッケージをインストールすると、システムの構成 (例えば、環境変数の設定など) も実行されます。 このタイプのパッケージをインストールするには、root 権限を持つユーザー・アカウントを使用する必要があります。

手順

  1. 定義済みの従属ライブラリーがシステムにない場合は、ライブラリーを入手し、インストールしてください。
  2. 一時ディレクトリーに移動します。
  3. 最新の RPM パッケージ・ファイルを一時ディレクトリーにダウンロードします。
  4. 以下のコマンドを使用して、RPM パッケージをインストールします。
    rpm -ivh <file_name>.rpm
  5. 以下のコマンドを実行して、使用可能なパッケージを確認します。
    rpm -q <file_name>.rpm

オプションで、GPG フォーマットの公開鍵を使用して RPM パッケージを検証することにより、.rpm パッケージが破損または変更されていないことを確認できます。

  1. GPG フォーマットの公開鍵をダウンロードします
    ibm-java-public-GPGkey-<yyyymmdd>.pgp
  2. 鍵を RPM データベースに手動でインポートします。
    rpm --import ibm-java-public-GPGkey-<yyyymmdd>.pgp
  3. .rpm パッケージの署名を確認します。 以下のコマンドを使用します。
    rpm -K <package name>

    例:

    rpm -K ibm-java-s390x-sdk-8.0-8.20.s390x.rpm

    出力では、署名とダイジェストが「OK」であることが要約されます。

    ibm-java-s390x-sdk-8.0-8.20.s390x.rpm: digests signatures OK

    詳細オプションを追加すると、詳細を表示できます。

    rpm -Kv ibm-java-s390x-sdk-8.0-8.20.s390x.rpm

    出力には、すべてのシグニチャーとダイジェストが「OK」であることが示されます。

    ibm-java-s390x-sdk-8.0-8.20.s390x.rpm:
        Header V4 RSA/SHA256 Signature, key ID 8a8d4582: OK
        Header SHA1 digest: OK (bd33837ccb9a2dc94f457cdcdd905ec9c74cb0fb)
        V4 RSA/SHA256 Signature, key ID 8a8d4582: OK
        MD5 digest: OK (4adcd25b3f69a2ca3d2be678e6ff85e8)

結果

パッケージは、以下のディレクトリーにインストールされます。
/opt/ibm
注:
  • Ctrl+C を押すなどのインストール・プロセスを中断する操作は行わないようにしてください。 プロセスが中断されると、製品の再インストールが必要になる場合があります。
  • システム上の RPM パッケージをアンインストールするには、以下のコマンドを実行します。
    rpm -e <file_name>
Linuxでインストール可能パッケージを使用している場合、問題が検出されたことを通知するメッセージが表示されることがあります。 インストール可能パッケージの使用時に表示される可能性のあるメッセージのいくつかを以下に示します。
The installer cannot run on your configuration. It will now quit.
このエラー・メッセージは、ご使用のユーザー ID にインストール・プロセスの実行権限がない場合に表示されます。 処理を続行できないため、インストール・プログラムは終了します。 この問題を修正するには、root 権限を持つユーザー ID を使用して再度インストールを開始してください。
An RPM package is already installed. Uninstall the package before proceeding.
このメッセージは、RPM パッケージが既にインストールされていることを示します。 処理を続行できないため、インストール・プログラムは終了します。 この問題を修正するには、作業を進める前に RPM パッケージをアンインストールしてください。
Warning: there may be a version of this package already installed. If this version was supplied by SuSE, it will have been packaged so that it installs under a different directory tree. To avoid unexpected results, you should use YaST2 to remove the SuSE-supplied version.
このメッセージは、SuSE システムでインストールを試行した際に表示されます。 SDK またはランタイム環境が既にインストールされている可能性があることが原因です。 インストール・プログラムは続行されますが、処理中に問題が発生する可能性があります。 この状況が発生した場合には、既存のすべてのパッケージをアンインストールしてから再試行してください。
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