XPath 照会の例

XPath 照会を作成する際の参照として、XPath でイベントをモニターする例、およびログオン資格情報を取得する例を使用してください。

XPath 照会について詳しくは、Microsoft の資料を参照してください。

注: XPath は、 MSEVEN6 イベント・プロトコルのみを使用します。

例: 特定のユーザーに関するイベントのモニター

この例では、照会により、ゲスト・ユーザーのすべての Windows イベント・ログからイベントが取得されます。

重要: XPath 照会では、Windows 転送イベントをフィルターに掛けることはできません。
<QueryList>
<Query Id="0" Path="Application">
<Select Path="Application">*[System[(Level=4 or Level=0) and
Security[@UserID='S-1-5-21-3709697454-1862423022-1906558702-501
']]]</Select>
<Select Path="Security">*[System[(Level=4 or Level=0) and
Security[@UserID='S-1-5-21-3709697454-1862423022-1906558702-501
']]]</Select>
<Select Path="Setup">*[System[(Level=4 or Level=0) and
Security[@UserID='S-1-5-21-3709697454-1862423022-1906558702-501
']]]</Select>
<Select Path="System">*[System[(Level=4 or Level=0) and
Security[@UserID='S-1-5-21-3709697454-1862423022-1906558702-501
']]]</Select>

</Query>
</QueryList>.

例: Windows 2008 の資格情報ログオン

この例では、Windows 2008 でのアカウント認証に関連付けられている情報レベルのイベントについて、照会によってセキュリティー・ログから特定のイベント ID が取得されます。

<QueryList>
<Query Id="0" Path="Security">
<Select Path="Security">*[System[(Level=4 or Level=0) and
( (EventID &gt;= 4776 and EventID &lt;= 4777) )]]</Select>
</Query>
</QueryList>
表 1. 資格情報ログオンの例で使用されているイベント ID
ID 説明
4776 ドメイン・コントローラーがアカウントの資格情報を検証しようとしました。
4777 ドメイン・コントローラーがアカウントの資格情報の検証に失敗しました。

例: ユーザーに基づくイベントの取得

この例の照会では、イベント ID を検査して、ユーザー・パスワード・データベースが含まれる架空のコンピューター上で作成されたユーザー・アカウントに関する特定のイベントを取得します。

<QueryList>
<Query Id="0" Path="Security">
<Select Path="Security">*[System[(Computer='Password_DB') and
(Level=4 or Level=0) and (EventID=4720 or (EventID &gt;= 4722
and EventID &lt;= 4726) or (EventID &gt;= 4741 and EventID
&lt;= 4743) )]]</Select>
</Query>
</QueryList>
表 2. データベースの例で使用されているイベント ID
ID 説明
4720 ユーザー・アカウントが作成されました。
4722 ユーザー・アカウントを有効にしました。
4723 アカウントのパスワードを変更しようとしました。
4724 アカウントのパスワードをリセットしようとしました。
4725 ユーザー・アカウントを無効にしました。
4726 ユーザー・アカウントが削除されました。
4741 ユーザー・アカウントが作成されました。
4742 ユーザー・アカウントが変更されました。
4743 ユーザー・アカウントが削除されました。

例: DNS 分析ログの取得

この例の照会では、DNS 分析ログに収集されたすべてのイベントを取得します。

<QueryList>
  <Query Id="0" Path="Microsoft-Windows-DNSServer/Analytical">
    <Select Path="Microsoft-Windows-DNSServer/Analytical">*</Select>
  </Query>
</QueryList>

例: Sysinternals Sysmon を使用したイベントの取得

この例の照会では、Sysinternals Sysmon によって収集されたすべてのイベントを取得します。

<QueryList>
<Query Id="0" Path="Microsoft-Windows-Sysmon/Operational">
<Select Path="Microsoft-Windows-Sysmon/Operational">*</Select>
</Query>
</QueryList>