IBM PureData System for Analytics, バージョン 7.1

Netezza SQL コマンド・リファレンス

このセクションでは、IBM® Netezza® SQL のコマンドおよび関数の参照情報を記載します。

Netezza SQL コマンドは、SQL-92 標準文法をサポートします。SQL-92 仕様を完全にサポートするデータベース製品はありませんが、Netezza SQL は、他の一般的なデータベース製品で処理される広範な実装部分をサポートします。 Netezza SQL は、データの同時アクセスの許可中や制御中にもデータの一貫性を保証します。また、Netezza ハードウェアを利用した SQL 追加機能も含まれます。

ALTER DATABASE
ALTER DATABASE コマンドを使用して、データベースのプロパティー (例えば、デフォルトの文字セット、名前、デフォルト・スキーマ、データベースの所有者、データベースに対して履歴データを収集するかどうかなど) を変更します。
ALTER GROUP
ALTER GROUP コマンドは、グループのプロパティーの変更に使用します。
ALTER HISTORY CONFIGURATION
ALTER HISTORY CONFIGURATION コマンドは、履歴データ収集の構成を変更するために使用します。現行構成を変更することはできません。
ALTER SCHEDULER RULE
ALTER SCHEDULER RULE コマンドは、スケジューラー・ルールの名前や所有者の変更に使用します。
ALTER SCHEMA
ALTER SCHEMA コマンドは、パス、名前、許可ユーザーなど、スキーマのプロパティーを変更するために使用します。別のセッションからアクセス中の場合、スキーマの変更はできません。スキーマの ALTER により、あるデータベースから別のデータベースに移動することはできません。
ALTER SEQUENCE
ALTER SEQUENCE コマンドは、シーケンスの名前や所有者など、ユーザー・シーケンス・オプションのリセットに使用します。この文は、以降のシーケンス番号のみに影響します。
ALTER SESSION
ALTER SESSION コマンドは、セッションのアクティブなトランザクションのアボート、セッションの優先度の設定、セッションへのタグの追加、またはセッションからのタグの削除を実行する場合に使用します。
ALTER SYNONYM
ALTER SYNONYM コマンドは、シノニムの名前や所有者の変更に使用します。
ALTER TABLE
ALTER TABLE コマンドは、既存表の構造の変更に使用します。アクティブな照会により表が使用されている場合は、その照会の終了を待って ALTER コマンドが実行されます。
ALTER USER
ALTER USER コマンドは、ユーザー・アカウントの変更に使用します。指定しない属性は、変更されません。例えば、有効期限を指定しない場合、以前に設定された有効期限が適用され続けます。
ALTER VIEW および ALTER VIEWS ON
ALTER VIEW コマンドは、ビューの名前や所有者を変更するため、あるいはマテリアライズ・ビューをリフレッシュまたはサスペンドするために使用します。ALTER VIEWS ON コマンドは、基本表のすべてのマテリアライズ・ビューをリフレッシュまたはサスペンドするために使用します。ビューは読み取り専用です。ビューの挿入、更新、または削除はできません。
BEGIN
BEGIN コマンドは、トランザクション・ブロックを開始します。
COMMENT ON
COMMENT ON コマンドは、オブジェクトのコメントを指定する、または置き換えるために使用します。
COMMIT
COMMIT コマンドは、現在のトランザクションをコミットします。トランザクションによって実行されたすべての変更が他のユーザーから見えるようになります。
COPY
制約: COPY コマンドは使用できません。ロード/アンロード操作には、nzload コマンドまたは CREATE EXTERNAL TABLE コマンドを使用してください。これらのコマンドは、COPY コマンドより高速かつ安定に動作します。COPY コマンドは、内部操作に使用されるため、ここで取り上げています。
CREATE DATABASE
CREATE DATABASE コマンドは、データベースを作成し、その所有者になる場合に使用します。
CREATE EXTERNAL TABLE
CREATE EXTERNAL TABLE コマンドは、データベースの外部に保存されるデータベース・オブジェクトを作成します。
CREATE GROUP
CREATE GROUP コマンドは、グループの作成に使用します。
CREATE HISTORY CONFIGURATION
CREATE HISTORY CONFIGURATION コマンドは、IBM Netezza システムに履歴ログの構成を作成するために使用します。
CREATE MATERIALIZED VIEW
CREATE MATERIALIZED VIEW コマンドは、基本表の列のサブセットに対する SPM (sorted, projected, materialized) ビューを作成または置換するときに使用します。これらのタイプのビューはそれぞれ、基本表の列のサブセットを射影し、基本表の列の特定のセットでソートされます。システムはビューを永続的に保存します。このビューは、\dm コマンドを発行することによって、表示できます。
CREATE SCHEDULER RULE
CREATE SCHEDULER RULE コマンドは、新規スケジューラー・ルールを定義するために使用します。
CREATE SCHEMA
CREATE SCHEMA コマンドは、スキーマを作成し、そのスキーマでの表またはビューの作成、または特権の付与を行うために使用します。
CREATE SEQUENCE
CREATE SEQUENCE 文は、シーケンスの作成に使用します。シーケンスはデータベース・オブジェクトであり、シーケンスを使用することにより、複数のユーザーが固有の整数を生成できます。
CREATE SYNONYM
CREATE SYNONYM 文は、表名またはビュー名のシノニムを作成するために使用します。
CREATE TABLE
CREATE TABLE コマンドは、空の新規表を現在のデータベース内に作成します。CREATE TABLE コマンドは、表の 1 行に対応したタプル・タイプ (構造タイプ) を表すデータ型を自動的に作成します。
CREATE TABLE AS
CREATE TABLE AS コマンドは、SELECT 文の結果に基づいて表を作成するために使用します。このコマンド名は、CTAS に省略されることがあります。
CREATE USER
CREATE USER コマンドは、新規ユーザー・アカウントの作成に使用します。
CREATE VIEW
CREATE VIEW コマンドは、ビューの作成に使用します。ビューは、実体として存在するものではありません。その代わりに、ビューでの取得操作をサポートするため、システムは照会書き換え取得ルールを自動的に生成します。ビューは読み取り専用です。ビューの挿入、更新、または削除はできません。
DELETE
DELETE コマンドは、表から行を削除します。
DROP CONNECTION
DROP CONNECTION コマンドは、接続の除去に使用します。このコマンドは、システム表から対応する接続レコードを削除します。
DROP DATABASE
DROP DATABASE コマンドは、データベースの除去に使用します。これにより、データベースのカタログ・エントリー、およびデータの置かれたディレクトリーが削除されます。DROP DATABASE コマンドは、元に戻せません。ターゲット・データベースに接続している場合には、このコマンドは発行できません。
DROP GROUP
DROP GROUP コマンドは、グループの削除に使用します。このコマンドは、そのグループのメンバーであるユーザー・アカウントを削除しません。
DROP HISTORY CONFIGURATION
DROP HISTORY CONFIGURATION コマンドは、履歴構成の除去に使用します。
DROP SCHEDULER RULE
DROP SCHEDULER RULE コマンドは、システムからスケジューラー・ルールを削除するために使用します。
DROP SCHEMA
DROP SCHEMA コマンドは、スキーマの除去に使用します。スキーマを除去すると、スキーマ内で定義されたすべてのオブジェクトが除去されます。他のユーザー・セッションからアクセス中の場合、またはデータベースのデフォルト・スキーマである場合、スキーマの除去はできません。
DROP SEQUENCE
DROP SEQUENCE コマンドは、シーケンスを除去するために発行します。
DROP SESSION
DROP SESSION コマンドは、セッションのアボートおよび削除に使用します。
DROP SYNONYM
DROP SYNONYM コマンドは、シノニムの除去に使用します。
DROP TABLE
DROP TABLE コマンドは、既存の表をデータベースから除去します。
DROP USER
DROP USER コマンドは、システムからユーザー・アカウントを削除するために使用します。ユーザーが何らかのデータベース・オブジェクトを所有している場合、システムからエラー・メッセージが返され、そのユーザーは除去されません。ユーザーを除去するには、その前にオブジェクトの所有者を除去するか、変更する必要があります。
DROP VIEW
DROP VIEW コマンドを使用して、現在のデータベースからビューを除去します。
EXPLAIN
EXPLAIN コマンドを使用して、照会の照会実行プランまたは分散を表示します。実行プランでは、照会によって参照される 1 つ以上の表のスキャン方法 (通常のシーケンシャル・スキャンなど) が指定されています。
GENERATE EXPRESS STATISTICS
IBM Netezza リリース 4.6 以降では、このコマンドは非推奨になりました。 GENERATE STATISTICS コマンドと GENERATE EXPRESS STATISTICS コマンドで、同じステップを実行するようになりました。以前のコマンドの動作が必要となる環境をご使用の場合は、Netezza サポートにおいて、以前の動作を復元できます。
GENERATE STATISTICS
GENERATE STATISTICS コマンドを使用して、各列の重複値の比率、最大値および最小値に関する情報を生成します。オプティマイザーは、これらの統計情報を使用して、最も効率的な照会実行方法を決定します。GENERATE STATISTICS コマンドは、最初に表をロードするときと、表のデータが変更された後 (レコードの追加または削除の後など) に実行します。これにより、照会オプティマイザーはユーザー照会のプランニングの際に、いっそう優れた選択を行うことが可能になります。
GRANT
GRANT コマンドを使用して、ユーザーまたはグループに特権を付与します。システムは、これらの特権を、そのユーザーまたはグループが既に持っているどんな特権にも追加します。
GROOM TABLE
GROOM TABLE コマンドは、システム内のすべての表に対するアクセスを許可したまま、古くなったレコードおよび削除されたレコードを表から削除するときに使用します。 GROOM TABLE コマンドは、ディスク・スペースをリクレームし、クラスター基本表の編成キーに基づいた表を再編成し、複数のバージョンが保管されている表のデータをマイグレーションします。
INSERT
INSERT コマンドは、表に新しい行を挿入します。一度に 1 つの行を挿入することや、照会の結果として複数行を挿入することもできます。ターゲット・リストには列を任意の順序で指定できます。
LOCK TABLE
LOCK TABLE コマンドは、現在のデータベース内の表をロックするために使用します。ロック・モードは獲得するロックのタイプを指定します。
REINDEX DATABASE
ユーザー・データベースをバキュームして再索引付けする場合には、REINDEX DATABASE コマンドを使用します。このコマンドを実行するには SYSTEM データベースに admin ユーザーとして接続する必要があります。
RESET
RESET コマンドは、実行時パラメーターの値をデフォルト値にリストアします。RESET コマンドは SET VARIABLE TO DEFAULT コマンドの代替形式です。
REVOKE
ユーザーまたはグループの特権を取り消す場合や、他のユーザーに特権を付与する権限をユーザーまたはグループから取り消す場合には、REVOKE コマンドを使用します。
ROLLBACK
現在のトランザクションをアボートし、それまでに加えられたすべての変更内容をロールバックする場合、ROLLBACK コマンドを使用します。
SELECT (行の取り出し用)
SELECT コマンドは、表やビューから行を取り出します。指定した基準 (WHERE 条件を含む) を満たす行を戻します。WHERE 条件を省略した場合、SELECT コマンドはすべての行から選択します。
SELECT
IBM Netezza ホストでストアード・プロシージャーを開始するには、SELECT コマンドを使用します。
SET
実行時パラメーターを設定または変更する場合、SET コマンドを使用します。このコマンドを実行すると、データベース接続中にパラメーターを変更できます。
SET AUTHENTICATION
システムにログオンするユーザーの認証方法を指定する場合、SET AUTHENTICATION コマンドを使用します。
SET CATALOG
同一セッションで別のデータベースに接続する場合、SET CATALOG コマンドを使用します。このコマンドは明示的なトランザクション (BEGIN/COMMIT ペア) の内部、またはストアード・プロシージャーの本体内で使用することはできません。
SET CONNECTION
Netezza クライアントの IBM Netezza ホスト・アクセス記録を定義するには、SET CONNECTION コマンドを使用します。これらのレコードは、SSL 接続を使用する Netezza システム接続を示します。
SET HISTORY CONFIGURATION
Netezza システムが次回再始動した後に有効になる履歴構成の設定を指定する場合、SET HISTORY CONFIGURATION コマンドを使用します。それまでは、現行の設定が引き続き有効です。再始動後、履歴ロード処理は、以前の構成の中間準備領域またはロード領域にある既存の履歴データのロードを試行します。このコマンドは、ソース IBM Netezza システムで実行します。
SET SCHEDULER RULE
スケジューラー・ルールを非アクティブまたは再アクティブにする場合、SET SCHEDULER RULE コマンドを使用します。
SET SCHEMA
SET SCHEMA コマンドは、別のスキーマに変更するために使用します。別のデータベース内のスキーマに接続するため db_name.schema_name を指定すると、コマンドは SET CATALOG コマンドを発行してデータベースを変更します。SET SCHEMA コマンドを使用して、ストアード・プロシージャーの本文または明示的なトランザクション (BEGIN/COMMIT ペア) 内で、別のデータベースにあるスキーマに変更することはできません。
SET SESSION
現在の SQL セッションの特性を設定する場合、SET SESSION コマンドを使用します。
SET SYSTEM DEFAULT
SET SYSTEM DEFAULT コマンドは、セッション・タイムアウト、行セット制限、照会タイムアウト、マテリアライズ・ビューのリフレッシュしきい値のシステム・デフォルトを設定します。
SET TRANSACTION
現在のトランザクションのアクセス・モードを設定するには、SET TRANSACTION コマンドを使用します。変更は、後続のトランザクションには影響を及ぼしません。セッションのすべてのトランザクションのアクセス・モードを変更する場合には、SET SESSION コマンドを使用してください。
SHOW
実行時パラメーターの現行設定を表示するには、SHOW コマンドを使用します。
SHOW AUTHENTICATION
SHOW AUTHENTICATION コマンドを使って、現在のユーザー認証構成を表示します。
SHOW CONNECTION
Netezza クライアント・ユーザー用に定義された IBM Netezza 接続レコードを表示するには、SHOW CONNECTION コマンドを使用します。
SHOW HISTORY CONFIGURATION
1 つの履歴構成またはすべての履歴構成の設定を表示するには、SHOW HISTORY CONFIGURATION コマンドを使用します。このコマンドは、ソース IBM Netezza システムで実行します。
SHOW PLANFILE
照会プラン・ファイルの内容を表示するには、SHOW PLANFILE コマンドを使用します。これは、照会動作をトラブルシューティングしたり調査したりする場合に役立ちます。
SHOW SCHEDULER RULE
現行セッションのすべてのスケジューラー・ルールのリストを表示する場合、SHOW SCHEDULER RULE コマンドを使用します。
SHOW SCHEMA
現在のデータベースに定義されているスキーマすべてをリストするには、SHOW SCHEMA コマンドを使用します。
SHOW SESSION
SHOW SESSION コマンドは、1 つ以上のセッションに関する情報を表示します。この情報には、ユーザー名、ユーザーが接続しているデータベースの名前、接続時間、優先度、クライアント情報が含まれます。
SHOW SYSTEM DEFAULT
SHOW SYSTEM DEFAULT コマンドは、セッション・タイムアウト、行セット制限、照会タイムアウトの値を表示します。
SHOW TAGS
現行セッションに追加されたタグを表示するには、SHOW TAGS コマンドを使用します。
TRUNCATE
TRUNCATE コマンドは、表からすべての行を削除します。このコマンドは、DELETE コマンドと同じ効果がありますが、大規模な表の場合は DELETE コマンドより速く処理できます。また、TRUNCATE コマンドは、表に割り当てられたすべてのディスク・スペースを解放し、そのスペースを使用可能な状態にします。
UPDATE
指定の表内の列にある値を置換する場合、UPDATE コマンドを使用します。表の分散キーとして使用されている列を更新することはできません。
WITH 節
WITH 節を使用すると、複合副照会の実行時に変換を行わずに照会速度を向上させることができます。これは副照会の因数処理と呼ばれ、副照会が複数回開始されるときに使用します。
関数